朽ちゆくウルヴァリン/『LOGAN/ローガン』★★☆

 『X-MEN』シリーズのスピンオフ『ウルヴァリン』シリーズ第三弾にしてヒュー・ジャックマンのシリーズ引退作、『LOGAN/ローガン』を鑑賞。監督・脚本は前作『ウルヴァリン:SAMURAI』も手掛けたジェームズ・マンゴールド、製作はサイモン・キンバーグ。主演はヒュー・ジャックマン、共演にプロフェッサーXでお馴染みのプロフェッサーX、脇をリチャード・E・グラント、ボイド・ホルブルック、スティーフン・マーチャント、そして新鋭の子役ダフネ・キーンらが固める。

 

※極力ネタバレは避けていますが、ニュアンスでなんとなくわかってしまう部分もあるかもしれません。

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DEADPOOL IS COMING BACK!

 みんな大好き『デッドプール』続編の特報がライアン・レイノルズの公式YouTubeチャンネルを通してネットにあげられました。

 

 あげられたからこそ言えますが、実はこの動画は昨日から公開された『LOGAN/ローガン』の劇場で公開されたものです。何も知らない状態で見に言ったので、動画上映のタイミング含めてめちゃくちゃビックリしました。(ただし、劇場で公開されたバージョンにはスタン・リーはカットされている)

 

 ちなみにこの動画は『スーパーマン』を本家音楽を使い盛大にパロっていますが、面白いのは『スーパーマン』の監督リチャード・ドナーは最初の『X-MEN』と『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、『X-MEN フューチャー&パスト』をプロデュースしてるんですよね。奥さんのローレン・シュラー・ドナーは『デッドプール』『LOGAN』含めて全ての『X-MEN』作品をプロデュースしており、単なるパロディを超えた内輪のジョークにもなっています。

 

 あ、『LOGAN/ローガン』自体はすごく面白かったですよ。近いうちに感想アップします。

 

デッドプール (字幕版)
 

 

全面土下座

 日本アカデミー賞の最優秀作品賞が発表されましたね。

 

 関係者各位の皆様おめでとうございます!さて、

 

 

 この思いっきり煽った記事タイトルで知ったかしたドヤ顔で記事を書き、堂々と予想を見事に全て外してしまい、誠に申し訳ございませんでした。

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 朝起きてツイッターで結果を見て顔真っ赤になりました…。いや、でもホラ、これは外れて良かった方なのでは…あ、はい、すみません、うう…。

 

土下座

土下座

 

 

Taiyaki生きてます通信#14 怪しい黒人にカージャックされかける

 授業終わり、友達をアパートに送って自分のアパートまで帰る途中だった。人気のない交差点にさしかかろうとした時、見るからに怪しい黒人が立っていて嫌な予感がした。というのも、その通りはジョーンズボロ市内でも治安が悪いことで有名だったからだ。

 

 一時停止標識に従って止まった瞬間に、黒人が行き先をブロックする。あ、やべえ、と思ったら車のドアを開けられた。日本人的な感覚で、運転中に車をロックする習慣がなかった。「カム&ゴー(近所のガソリンスタンド)に行きたいんだけど乗っけてってくれねーか?」確かに歩けば10分近くかかる距離だが、別に不可能な距離でもない。

 

 震える声で「いや…歩いていけばいいんじゃないですかね…?」と文を言い終わらないうちに車に乗り込まれた。「へへへ、兄ちゃんありがとよ」緊張で心臓がバクバクしながらも、乗り込まれてしまってはどうしようもなく、車だと2、3分程度だし下手に抵抗して怖い目にあうくらいならとっとと送って立ち去ろう…と思ってガソリンスタンドの方向に車の向きを変えたら「ああ、違う違う、俺が行きたいのは大学の橋を渡った先(この時点から車で5分くらい離れている)のカム&ゴーだよ」ちなみにそんなところにカム&ゴーはない。あ、これアカンやつや…。

 

 この時脳裏につい一ヶ月前くらいに見た『パトリオット・デー』*1の一シーンが浮かんだ。中国人の男の子が停車中の車の中でメールして居たら、ボストンマラソン爆弾テロ事件の容疑者に車を開けられてカージャックさせられる。まんま今の僕だ…。

 

 バクバク心臓を鳴らしながら車を走らせる。車内に不潔な匂いが充満する。謎の黒人はひたすら喋り続けるが、もちろん全然耳に入ってこない。万が一に備えてスマホを左ポケットに隠し、『パトリオット・デイ』の中国人が犯人たちから逃げたシーンをヘビーローテーションで脳内再生する。「あ、でも逃げたらカメラとか外付けHDとかiPadとか全部車の中じゃん…どうやって課題提出しようか」なんてことまでも考えていた。

 

 人生で一番長かった5分を迎えようとした時、謎の黒人が口を開く「ああ、そこのガソリンスタンドに停めて!」ああ、僕はここで死ぬんだ…って、え?確かにガソリンスタンドがあるが、カム&ゴーではない。多分ハンバーガーチェーンを全てマックというようなおっさん的な感覚ですべてのガソリンスタンドをカム&ゴーと呼んでいたのだろう。

 

 拍子抜けして車を停めると、「助かったぜ、ありがとよ。ところでクォーター持ってねーか?喉乾いちまってよ、兄ちゃんにもお礼に何か買ってやりてーし」と言われたが、なんでお礼を僕の金で買うんだよ!とツッコミたいところをグッとこらえて丁重にお断りして車を急発進させて一目散に立ち去った。どうやら本当にただ単にガソリンスタンドに行きたかったらしい。

 

 本当に何も起きなかったの奇跡だなこれ!

 とりあえずこれから運転中でも鍵は閉めます…。

 

 

*1:

仁義なき政治

 森友学園問題で賑やかなこの頃ですが、鴻池祥肇参議院による記者会見全文が面白すぎてゾクゾクしました。

どうしても会いたいということで、3年前の4月、私が委員会に出ているときに、委員会ちょっと失礼して、5分だけ、質問も何もしていない一議員でしたから、会館事務所に戻って、会いました。夫婦で来ていたように思います。籠池さんと奥さんと。で、そのときに、財務省か大蔵省かなんやようわからんけど、お願いの義があるような風なことをちらっと聞いた。同時に、紙に入ったものを「これでお願いします!」という、オバハンのほうが。一瞬で金だとわかりましたよ。だから、それをとって「無礼者!」と言ったんだ。「男の面、銭ではたく、政治家の面、銭で叩くような、そんなん教育者と違う、帰れ!」といって、わたしは委員会室に戻りました。ただ、それが金であったか、コンニャクであったか、天ぷらか、カマボコか、ういろうか知らん。確かめてへんから。だから、まっ、あれは「コンニャクでした」と言われれば、そうかな、と思わざるをえないな。しかし、現実として私が手に持って投げ返したんだから。 

 

だから、今回の件は「野党がんばれ」や、俺は。学校作らせたらいかん。あそこの学校の要綱見たら、「日本人としての礼節を尊び、愛国心をはぐくむ教育」。生意気言うなと。25年も30年もやった政治家に、それもいわば、男らしい生き方をしてきた政治家によ。それやから貧乏してきてるわけよ、俺は。それにカネで動かそうという根性が気に食わん。全然、俺の方が言わないやん。文句あったら現れたらいいんだよ。いつでもどうぞ。もういっぺん蹴っ飛ばしたる。

 

カネ貸してくれか、買うとか、安くしてくれとか、そんな話じゃないですかね。僕はきらいやから、そんな話は、耳貸さないけど。それしかあらへんやん。オバハン、泣いて出しよったよ、それを。うぉーと泣いて出しおった。気持ち悪いやろう。

 

まあ、そういう政治家がおるといういことを覚えておいてや。命に代えても、正しいもんは正しい。酒ぐせとなんとかぐせは悪いけど。すぐ喧嘩するけど。命賭けるときは賭けるで。ちっちゃなことでも。男の生き様っていうのは、ちゃんとあんねん。俺にはな。それだけや。

 

 この記者会見内容の賛否は置いといてですね、まるで『仁義なき戦い』か『グッド・フェローズ』を観ているかのような臨場感で、読んでてニヤニヤが止まりませんでしたよ!やたらと「男らしさ」を誇りに思ってるのも如何にもって感じですね。映画だったら内田朝雄が演じてるよ!

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 しかしまあ、あんだけ安倍晋三やら自民党に尻尾を振ってきたのに見事なまでに切り捨てられて、籠池理事長の愛国心とは一体何だったのだろうか…。

 

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