多幸感に満ちた『帝国の逆襲』/『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』★★★

 MCU最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を鑑賞。監督・脚本は前作*1に引き続きジェームズ・ガン、製作はMCUの舵取りを務めるケヴィン・ファイギ。音楽は過去のジェームズ・ガン作品でもコラボしたタイラー・ベイツ。出演は前作からクリス・プラット、ゾーイ・ザルダナ、デビッド・バウティスタ、ブラッドリー・クーパーヴィン・ディーゼル、そしてジェームズ・ガン作品お馴染みのマイケル・ルーカー、シェーン・ガンらが再登場、そしてポム・クレメンティフ、カート・ラッセルシルベスター・スタローンらが加わる。

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*1:

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アメリカで飲酒は辛いよ

 アメリカで留学生活を送っていると驚くカルチャーギャップの一つに飲酒運転がある。田舎ということもあるのだろうが、このアーカンソー州ジョーンズボロの地では飲酒運転は当たり前になっている。公共交通機関もタクシーも発達していないので、皆バーへ行ったりパーティに参加するときは自分で運転して行くし、酒を飲んで自分で帰る。

 

 じゃあ歩いていけばいいじゃないかと思うかもしれないが、パブリック・イントクシケイトという法律があり、公共の場で酩酊状態になることは法律で禁止されているのだ。つまり、酔っ払ってるから運転を避けたとはいえ、ベロベロに道を歩いているところを警察に見つかると捕まってしまう。学校近くのバーで一杯飲んだサウジアラビアの学生が歩いて寮まで帰ったところ、キャンパスポリスに捕まって牢屋に入れられた話を聞いた。酒を飲んで運転すると捕まるし、かといって歩いて帰っても捕まる。だから皆より酔ってることがバレない車で運転して帰る。結果飲酒運転が増える。こんなバカな法律はない。

 

 面白いのは、酔っ払ってる友達が運転して帰ろうとすると、シラフの友達は必ずその後をみっちり隙間なくつけて帰る。普通に考えたら、酔っ払ってる友達を先導して帰った方がいいのではないのか?聞いたところ、酔ってる友達の車の後ろをつけて運転するのは、パトカーがその飲酒運転の車を検挙しないようにするための工夫だそうだ。また一ついらぬ知恵が増えた。

 

酒が語るアメリカ裏面史

酒が語るアメリカ裏面史

 

 

お笑い芸人は何ができる?

 ENGEI グランドスラムウーマンラッシュアワーの漫才が素晴らしかった。動画は各自で見つけてもらうとして、昨今の不祥事叩きや偉そうなコメンテーター、清水富美加問題、今村元復興相などをネタにした、完璧に茂木健一郎へのアンサーとなっているエッジの効いた漫才だった。

 

 全体的にもかなり早いテンポでボケ、というかもはや世の中へのツッコミが畳み掛けられており、特に感動してしまったのはラストの掛け合い。

村本:俺の仕事は?

中川:お笑い芸人

村本:お笑い芸人は何ができる?

中川:漫才を使って主張ができる

村本:だから不倫についてワイドショーで熱く語る芸人は?

中川:ただのコメンテーター

村本:お笑いについてブログで熱く語る芸人は?

中川:ただのブロガー

村本:売れてるくせにネタをしない芸人は?

中川:芸がないタレント

村本:芸人だったら何をするべき?

中川:漫才で主張するべき

村本:どこでするべき?

中川:センターマイクの前で主張するべき

村本:何に向かってするべき?

中川:この腐った世の中に向かって主張するべき

村本:何を漫才にするべき?

中川:この世の中の不満を漫才にするべき

村本:誰のように?

中川:今日の村本さんのように!

村本:テレビに出ているタレント芸人もっと面白いネタしてこいよぉぉぉ!!!

 か、かっこいい!自身が抱いている不満を表現する漫才はもはやラップでありアートだ*1。時事ネタを扱った漫才はきっと村本がAbema TVで土曜THE NIGHTのパーソナリティを務めてることも少なからず影響しているんだろう。また、この漫才の真に凄いところは松本人志雨上がり決死隊などのワイドショーでコメンテーターをしている先輩芸人を批判しかねない内容になっていて、ウーマンラッシュアワー自体がある程度リスクを背負っていることだ。

 

 「日本のお笑いには政治・社会風刺が足りない」と文句を言っていた茂木健一郎を番組に呼んで激論を交わした村本がこういった漫才を作ってきたことは面白いし、これからも世の中に対する不満を熱い形でぶつけていくウーマンラッシュアワーの漫才が見たい。やはり日本のお笑いはオワコンなんかではないのだ。

 

ウーマンラッシュアワード2010 [DVD]
 

 

 

*1:更に書き起こして驚いたが、この間わずか30秒しかない!

またサメ映画かよ!

 たまたまFacebookで流れてきて『47 Meters Down』というサメ映画が今年も公開されることを知った。

 

 毎年夏の風物詩のように公開されるサメ映画でも去年『ロスト・バケーション』がベストに選ぶほど大好きだった*1のだが、『47 Meters Down』は『ロスト・バケーション』を垂直方向に置き換えた感じの映画。

 

 そうして『47 Meters Down』の予告編を観た直後に偶然話題となっているこのニュースを読みました。

 

 設定が『47 Meters Down』と一緒なんだけど、なんなんでしょう、このタイトルから溢れる『ピラニア3D』感は。

 『ピラニア3D』は素晴らしい映画なんだけど、アメリカに2年も住んでて未だ濡れTシャツコンテストを生で観たことがないのは大変に心苦しい所存であります。

 

 

ピラニア Blu-ray
 

 

*1: