本日も

お休みします。ちなみに出張は月曜まで続くので、今週の更新はあまり期待しないでください。悪しからず。

出張中につき

本日は休みます。昨日頑張ったから許して…。明日一旦帰ります。

アップステイト

 明日からまた出張です。と言っても同じNY州内なのですが。アップステイト(州上部)と呼ばれる地域で、ただ出張なので休みます、だけじゃ面白くないしいい加減誰かに怒られそうなので*1、アップステイトについてちょこっとだけ書いておく。

 

 アーカンソーからNYに移ると言ったとき、「どひゃー、そんな大都会に行くんだべか」と目を丸くして驚いていた。いやまあ、わざわざアーカンソーを腐さなくても一般的にNYと言えば世界的な大都会というイメージが共有されるだろう。しかし、マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクススタテンアイランドからなるニューヨーク市は州面積の0.8%ぽっちしかない。下の地図を見ればその小ささが分かるだろう。

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 残りは田園風景や、山川が広がる田舎なのだ。ちなみにNYの州都もNY市ではなくてアップステイトにあるオールバニ市だ。

 

 面白いのは去年の大統領選の結果。NYは民主党寄りのブルーステイトと知られる、NY市は現在もアンチトランプを代表する都市と有名だが、では州全体の投票結果を見てみよう。下の画像は青が民主党が、赤が共和党が勝った郡だ。

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 これを見ると実はNYといえど、大部分を占める残りの田舎の地域ではトランプが勝っていたことが分かる。しかし、逆にガチガチのトランプサポーターで固められている我がアーカンソー州も見てみよう。

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 真っ赤っかなアーカンソーでも、州都リトルロックなどの都市部ではヒラリーが優勢だったことが分かる。世界各国から留学生が集った我が学芸都市ジョーンズボロが真っ赤に染まっているのは本当に恥ずかしいが、まあ、それはひとまず置いておこう。

 

 ちなみにこれらの選挙結果はNYタイムスのページから引用した。*2この地図、面白いから旅行とか出張とか行くついでに目的地の結果をついつい調べちゃうんだけど、つくづく去年の選挙は田舎VS都会が鍵だったんだと実感するね。

 

トランプがはじめた21世紀の南北戦争: アメリカ大統領選2016

トランプがはじめた21世紀の南北戦争: アメリカ大統領選2016

 

 

*1:誰も読んでねーし気にしねーよ、とツッコんではいけない。

*2:

今日は休みます

 なんか仕事を始めてからまともな更新できてない気がするんですけど、ちょっと何か方法を考えないとですね、すみません。というか映画の記事を書かなきゃ、仮にも映画ブログなんだから…。

建設的議論

 町山さんがウーマンラッシュアワー村本のネット番組に出演した会を観たけど、なかなか面白い議論だった。

 

 以前茂木健一郎の発言が問題となったとき、松本人志が『ワイドナショー』で見せた態度はハッキリと日本の笑いの方が海外より上、という慢心的なものだった。

 

 

 

 今回のネット番組は政治やタブーに切り込んでいくアメリカのコメディの優れている点を紹介し、かといって日本の笑いがダメだと頭ごなしに批判するわけでもなく、日本の笑いの利点は認めつつどうすれば保守的なお笑い界を変えられるか議論しているので大変建設的なものだった。

 

 ところで最近ウーマン村本がなんかすっかりリベラル芸人みたいな立ち位置になってきたよね。水道橋博士との論争がきっかけだったんだろうか。いや、堀潤との出会いが大きかったんだろうね。

 

 

ミスリード

 そろそろ寝ようと思っていた矢先、とんでもない凶悪な見出しを目にしました。

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 そんな恐ろしい大事件が今日本で!?とギョッとしてすぐにリンクを開いたんです。

 

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 いや、凶悪っちゃ、凶悪なんだけど、うーん……。5W1Hって大事。

 

 

誤解の心理学: コミュニケーションのメタ認知

誤解の心理学: コミュニケーションのメタ認知

 

 

バイラル映像帝国

 この夏日本に帰ったとき、朝や昼は特にやることもなく暇なのでワイドショーばかり見ていた。すると世界で話題になったYouTube動画のコーナーが必ず流れる。かわいい猫ちゃんの動画だったり、衝撃の事故映像だったり。「こんなネットに落ちてる動画を流すだけで仕事してるなんて、安い商売だな」と最初は呆れていた。しかし、実はその背景にはバイラル動画で巨額の富を儲けている連中がいることを知って驚いた。

 

 今日、ネットにある複数の動画をとあるメディア媒体に流す許可を得る仕事をした。各動画はネットでバイラルに広がったもので、一般の素人が投稿したものだったため簡単に許諾が下りるものだと思っていた。しかし、それぞれの動画の作者は別人であるにもかかわらず、口を揃えて同じことを言った。「別に僕自身は構わないけど、ジューキン・メディア(Jukin Media)が権利を保有しているから彼らに問い合わせてくれ」

 

 ジューキン・メディアを調べて見ると、2009年に設立されたベンチャー会社だった。LAの小さいアパートで始まったが、現在は3カ国4箇所に支部を置くほどの急成長を遂げている。ではジューキン・メディアは何をする会社なのかというと、バイラル動画の権利を管理する会社なのだ。

 

 つまり、素人がSNSに投稿したとある動画が大きな話題になったり、拡散されかけているとする。するとジューキン・メディアは投稿者に連絡を取り、ライセンシング契約を持ちかける。契約が交わされると例えばTV番組やネット記事がバイラル動画を取り上げたい場合、使用料がジューキン・メディアを通して投稿者に支払われる。ジューキン・メディアは世界中から買い取ったバイラル動画使用権のマージンで儲けて一大帝国を築き上げたのだ

 

 確かに、思わぬ動画が拡散されてしまった投稿主にとってはお金になるし、勝手に広められるよりは著作権元もハッキリするし嬉しい話だろう。しかし、元々タダ同然で作られた動画から莫大な利益を得ているジューキン・メディアには少し嫌悪感を感じる。この嫌らしさの正体はなんだろうと考えてみると、JASRACのやり口に似ていることに気がついた。他人が担いだ神輿に乗ってるだけなのに、零細事業者まで取り立てて大儲けする卑怯さがムカつくのだ。実際、ジューキン・メディアが得た利益のどれだけが元々の投稿者に還元されているか、怪しいもんだ。

 

 でも考えて見ると、例えばポケモンやディズニー、マーベル、スター・ウォーズといったキャラクタービジネスが世界的に強いのは、著作権で儲けているからだ。かつてないほどネットや動画文化が根付いた時代に著作権に目をつけて儲けているジューキン・メディアは、悔しいが賢い。本当は僕も批判ばかりしてないで、そういった金持ち側に回りたいよ、トホホ……。

デジタル時代の著作権 (ちくま新書)

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参考文献