今年は早めにSW病

 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の予告編がついに公開されました。

 

 まあ、なんというか、ウガチャカが聞こえてきそうな雰囲気ですね。本家がオマージュ先に影響を受けるって本末転倒じゃ…ゴニョゴニョ

 

 しかし気がついたら公開まで三ヶ月ってびっくりですね。『ローグ・ワン』の時でも最初の特報から8ヶ月あったから急な気もしますけど、今年は5月に『ハン・ソロ』に精神を持ってかれる分年末をゆっくり過ごせそうで良かったですな!といいつつ年末に今度は『エピソード9』の予告が公開されてやっぱり精神がおかしくなったりして…ああ、いつまでたっても終わんねーな!

現代ネットは壁の中

 ツイッターなんて基本的には自己顕示欲を示す場所なんで、自分のツイートがちょっとRTやいいねされたりすると普通は嬉しい。しかし、全く嬉しくない時があって、それは政治的主張の強い人たちに自分のツイートが見つかった時だ。

 

 というのも、昨年末に投稿した僕のとあるツイートが何故か最近になってじわじわととある界隈に人たちの間でRTされていてしこたま面倒臭いのだ。

  まあ僕のツイッターの影響力なんて皆無に等しいのでRT数も微々たるもんだけど定期的にちょこちょこ通知が来るのが面倒臭い。そして僕は紀伊国屋書店に地獄を見つけたはずなのに、いまやリプライ欄が地獄と化している。

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 まさかよく有名人とかにくるクソリプが僕に向けられる日が来るとは思わなかったので笑っちゃったけど*1、中でもお気に入りなのはこれ。

 

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 ええっと、僕の祖国は思いっきり日本なのですが、これは日本に帰ってこいって言ってるのかな?なんて優しいんでしょうか、わはは!

 

 ところでこの僕のツイートを一番最初にRTしたのって実はいわゆるネトウヨの人たちではなくて、どちらかというと左翼思想の人たちだったんだよね。つまり、彼らに反発する愛国心の強い方々が僕にクソリプを向けているのであって、ネット左翼の人たちに見つからなければ巻き込まれることはなかった。いい迷惑だよ!

 

 で、もうくだらないことに時間潰したくないからツイートは載せないけれど、まあネトサヨの人々のリプライや引用RTも面倒臭いものや失礼なものが多かった。右翼っぽい人も左翼っぽい人も、挨拶もなしに突然リプライ飛ばして来るところあたかもなんでも知ってる体なところも共通している。この人たち向いているベクトルは真逆だけど本質は全く同じで、実は互いに素性がバレなければ結構気があうんじゃないかな?

 

 僕はネット右翼ネット左翼も全てを黒か白で済ませるから嫌いで、彼らの世界には真ん中がない。複雑な世の中をシンプルに二分化するから全てを分かった気でいるし、だから他の意見には全く耳を貸そうとしないし、敵対思想を持つ相手は非人道的に叩いていいと思っている。余談だけど町山さんが脚本を書いた実写版『進撃の巨人』は駄作として批判されているが、2015年11月号の『映画秘宝』で柳下さんとの対談でこのように語っていたのは面白かった。(以下同誌より引用)

柳下 シキシマってアナーキストですよね。

町山 うん。何もかもぶち壊せと思ってる。それに対してクバルは排外主義の保守だよね。壁で人々を守ってやっていると思っている。実は閉じ込めてるんだけど。要するにクバル対シキシマってのは右翼対左翼の戦いなんだ。で、最後は右と左は相打ちして両方とも滅んじまえってオチなんだよ。

 最近のネットの世界は本当にこの「壁の中の社会」によく似ていると思う。よくネトウヨからもネトサヨからも攻撃を受けている町山さんらしい設定だ。 

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
 

 

映画秘宝 2015年 11 月号 [雑誌]

映画秘宝 2015年 11 月号 [雑誌]

 

 

 

*1:義理もクソもないのにこいつらのアカウント情報を一応隠してあげた僕は超寛大だと思う。

コーエン兄弟を特集したアートギャラリーに行ってきた

題名の通り。このために『ノーカントリー』も予習した。

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僕はそんなにコーエン兄弟の作品を見ているわけじゃないけど、コーエン兄弟ってアメリカのポップカルチャーに多大な影響を及ぼしていることを実感して面白かった。あと、やっぱり『ファーゴ』『ビッグ・リボウスキ』『ノーカントリー』の三つは抜きん出て人気あるんだなぁ。

 

ノーカントリー (字幕版)
 

 

 

ひとり酒の夜

無性に韓国料理が食べたくなり、近所のラストランでプルコギ食って、2週間ぶりの週末を細やかに祝うためにマッコリ飲んだらぐでんぐでんで、家帰ったらいつの間にか寝ていたでござる…。

ウルフ・オブ・有楽町

今週のお題「ゲン担ぎ」

 

なにも思いつかないのでお題スロット。

 

 僕が就活していた時期の話であるが、2014年の1月末にとんでもない映画がやって来た。マーティン・スコセッシの『ウルフ・オブ・ウォール・ストリートである。

 

 地の果てまでゲスい証券マンたちをピカレスクロマン的に描いたこの映画に僕は多大な影響を覚え、「生まれ変わったら証券マンになって欲望の限りを尽くしたい」と当時は口癖のように言っていた。現実の僕は将来の行方も分からない哀れな就活生であったため、金の限り自由気ままに生きる彼らの姿に余計に憧れを覚えたのであろう。

 

 特に当時の僕は焦っていた。映画や映像系の会社しか受けておらず、どこからも内定はもらえていなかった。原因は明らかに緊張であり、面接でうまく自分をアピールできずにいた。大変悩ましい問題であったが、ある日突然閃いた。チェストハミングだ!

 

 

 『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』を観ていない人にチェスト・ハミングを説明すると、冒頭で主人公のジョーダン・ベルフォートはメンターのマークと出会い、マークが証券マンに必要なのはリラックスをすることだと伝授する自己制御術である。この印象的なチェスト・ハミングは実はマークを演じるマシュー・マコノヒーが自らの緊張をコントロールするために現場で行なっていたもので、それを目撃したスコセッシが映画内に取り入れたそうだ。

 

 映画から全てを学んでしまう僕は、実際に待合室で自らの緊張をコントロールするためにチェスト・ハミングをしていた。するとなんと、確かに心臓の鼓動は和らいでいくではないか。しかし、緊張は和らげられたものの、今ひとつ面接におけるパフォーマンス力が発揮できない。一体どうしたらいいのかと日々YouTubeで『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の予告編を見ながら考えた。そうか、シラフだからか!

 

 先述のチェスト・ハミングのシーンで更にマークはジョーダンにアドバイスを与える。「この業界で生き抜くために必要なのは二つある。マスを掻くこととコカインだ」日々数字と重圧と戦って行かなければならないウォールストリートの証券マンたちは射精とドラッグによって神経を研ぎ澄ましているのだと言う。

 

 まあ、オナニーはしているから良しとして、問題はドラッグで当然日本でそんなことできるわけがないので、僕は代わりに面接の前に酒を一杯飲んでから臨むようになった。映画会社のほとんどは有楽町付近にあるため、これがまた酒を飲むには最適な環境であった。

 

 結果としてこの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』流の面接術は結構うまくいき、某大手映画会社の最終選考まで残った。さすがに最終面接で役員の前で酔った状態で出る勇気はなかったので最終面接日はシラフで臨んでしまったが、結果としてはガチガチに緊張してしまったのでうまくいかなかった。もしあの日、事前に酒を飲んで入れば…僕は今頃有楽町で働いていたのかもしれないね。