ビジーウィーク

 ひえー、書きかけの『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の感想がなかなか終わらず、そして今週は仕事が忙しいので感想書く前に観るべき映画がいつも同じところで寝落ちで全然進まずてんやわんやでございます…。チラッとだけ書くと、『炎の王国』のやりたいことは何となく分かる!しかしそのやりたいことを優先し過ぎたために続編としてのスケールが超縮小してるのではないか?という、そのなんとなく分かるJAバヨナが「やりたいこと」を実証するために、恐らく元ネタとなっているであろう映画を今で観たことがなかったんで、それを確認してから書きたかった次第です。

 

 他にも『Hereditary』と『赤い影』『ローズマリーの赤ちゃん』の関係についても書きたいし、この間もチラッと書いた『オーシャンズ8』が超良かった話もしたいし、『Upgrade』が今年最高にバッドアスだった話も書きたいですし、というか今週末は6/30なのでいよいよ上半期ベストテンを発表しなければなりません。ってもう今年半分終わるのか!ひえー、今年最初に立てた目標全然達成できたない!という、最初から最後まで正体不明の締め切りに追われっぱなしの近況報告でした。

街中がレインボー

 正直仕事中でそれどころではなかったが、6/24はNYでプライドパレードが開かれていた。NYのプライドパレードは1969年に起こったストーンウォール暴動への反発を起源としており、世界中のゲイパレードの発症ともなってるイベントだそうだ。

 

 最初にも書いたように仕事中だったので全然写真を撮ることはできなかったが、マンハッタン中にこういった虹色の旗が掲げられ、通行人も虹色デコレーションの服装やアイテムを身につけている。

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 僕はなんとなく、ゲイパレードは同性愛者の地位向上に向けた抗議運動なんじゃないかと思っていたけど、(というか、当然そういう側面もあるだろうが、)どちらかというと街全体を挙げてのお祭りに雰囲気が近かった。LGBTQの人たちはもちろん、ストレートのカップルや赤ちゃん連れの家族まで楽しそうに虹色の旗を振って歩いていた。そうか、そりゃ同性愛者の権利がアメリカの中でも最も受け入れられているNYでは抗議的側面よりお祝い的な意味合いの方が強くなるよな。

 

 夜になるとエンパイア・ステート・ビルが虹色に照っていた。

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 東京でも確か去年のプライドパレードで東京タワーとお台場フジテレビ本社も虹色にライトアップしてたよね。まだまだLGBTQに不寛容な人が多い日本だけど、大企業やランドマークを中心にこうした動きが広まることは良いことだ。

 

東京レインボープライド 特別公認 フラッグ 旗 大 レインボー カラフル
 

 

 

本気でやるバカは面白い

 今日は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』の感想を書こうと思ったが、書いている途中で『炎の王国』を語るなら絶対に見ておかないといけない映画があることに気づいたので、ちょっと中断して代わりに同僚に教えてもらったこの動画シリーズを紹介したい。

 


 これはデヴィン・グラハムというエクストリーム・スポーツ系の映像を撮ってきているYouTuberが発表しているパルクール・シリーズで、上の一本目を実際の『ジュラシック・パーク』シリーズのロケ地クアロア牧場*1で撮って話題になった後、なんと2本目は『ジュラック・ワールド/炎の王国』がスポンサーとなって製作されたビデオ。羨ましいことこの上ないぞ、この野郎!

 

 シリーズの名シーンをガチのロケーションとガチの映画スタッフで撮影し、CGやアニマトロニクスの代わりに恐竜スーツを出しただけでこの可笑しさ。しかしこの恐竜スーツを初めて見たときの笑撃ったら無かったけども、ここまで発展した使われ方されるとは製造元も思わなかっただろうね。

 

*1:

注目の新株アジア人ラッパー女優、アークワフィーナ

 こないだ観た『オーシャンズ8』がとても良かった。ちょっと尺が長く感じるキライはあるものの、華麗に決まるハイストシーンは心地よくて、サプライズにはカタルシスを感じ、『オーシャンズ』シリーズファンへの目配せも忘れず、男に騙された女の復讐譚としても燃えて、正直期待値は低かったので予期せぬ面白さだった。完全にナーメテーター(©️タマフル)ってやつですね。

 

 今回デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)が率いる新メンバーも全員魅力的なのが素晴らしいが、中でも僕が気に入ったのはコンスタンスというアジア系のキャラ。ネット世代の若者らしいノリの軽さで観客を笑わせてくれる彼女を演じているのは、アークワフィーナというラッパーだそうだ。

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 僕は不勉強だったので彼女の名前を知ったのは今回が初めてだが、実は無意識なところで彼女の出演作は観ていた。フィルモグラフィーを調べてみるとセス・ローゲンの『ネイバーズ2』*1で印象的だったアジア人女学生も実は彼女だったそうで、WAGの傑作アニメ『コウノトリ大作戦!』*2でもウズラの声優を務めていた。

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 更に、実は今年密かに注目している映画の予告編があって、『Crazy Rich Asians(オカシイくらい金持ちなアジア人)』という。もう少しこのバカみたいなタイトルはなんとかならなかったのかと正直思うが、ホワイトウォッシュ問題などが未だ横行中のハリウッドでは珍しくオールアジア人キャストで構成された映画で、初めて予告編を観たときから明らかに異彩を放っていた金髪アジア人キャラが実はアークアフィーナであるとも『オーシャンズ8』を観た後で知った。

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 アークワフィーナが世に出るきっかけとなったのは『My Vag(あたいのマ○コ)』というラップソング。「あたいのマ○コはオペラのバラード、あんたのマ○コはまるで爺ちゃんのキャベツ」と、ひたすら自分の女性器を褒め称え、あいての女性器を貶し続けるラップビデオ*3を2012年に発表したところ、YouTubeで200万再生を超える大ヒット。

 

 うちのブログで取り上げているラッパーがいつも下ネタラッパーなのは気になるところだが、アークワフィーナはNYクイーンズのフォレストヒルズの出身(うちの超近所!)で、中国系の父親と韓国人の母親の元に生まれた。ニューヨーク州立大学オールバニー校でジャーナリズムと女性学を専攻し、更には北京語言大学にも留学した秀才だ。現在もブルックリンに住んで活動している根っからのNYラッパー*4で、そのため歌詞にもよくNYの地名やカルチャーが登場する。

 

 日本でも公開が控える『オーシャンズ8』をきっかけに彼女が女優としてブレイクすることは間違いない。彼女の名前を覚えておいても損はないし、同じアジア人としてハリウッドの第一線で彼女が活躍するのを応援したい。

 

Awkwafina's NYC

Awkwafina's NYC

 
Awkwafina [Explicit]

Awkwafina [Explicit]

 

 

*1: 

*2: 

*3:ちなみに『My Vag』はラッパーのミッキー・アヴァロンが2006年に発表した『My Dick』のパロディとなっている。『My Dick』も自分の男性器を豊かなボキャブラリーで褒め称え、相手の男性器をひたすら貶す曲。

*4:ちなみに『オーシャンズ8』の舞台はNYで、彼女が抜擢されたのもそれが一因かもしれない。

調整用更新

ここ最近の更新は一日前の更新に追われっぱなしの更新でしたが、もうそろそろNY時間では22日21:00になる体たらくで中々追いつかないので、今回は調整用に写真をポストするに留めて今日じっくり更新します。
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ちなみにこの間仕事の合間にベタ中のベタ中のベタスポットに初めて行った時に撮った写真です。ここはダンボという地域でマンハッタンブリッジが見えるこの通りはこの橋が生まれた100年前から恐らく現代でいうインスタ映えする地域として有名だったんですけども、あまりにも有名過ぎて常に写真撮ってる人がいて中々橋だけの写真が撮れなくて笑っちゃいました。