映画の都

 予告していた通り絶賛出張中なのですが、ユニバーサルスタジオハリウッドでの仕事、という仕事なのか遊びなのか分からない感じで楽しいです。

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 個人的にやっぱりテンションがあがったのはスタジオ見学ツアーです。僕が最後にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに行ったのは家族揃ってアメリカから離れる直前だったので、実に子供の時以来約20年ぶりのスタジオツアーでしたが、映画好きの大人になってから行くスタジオツアーは万倍違いで超楽しかったですね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のヒルバレーダウンタウンのセット*1や子供の時には気付かなかった『サイコ』のベイツモーテルには鳥肌が立ちましたし、噂に伝え聞いていた『宇宙戦争』の飛行機もスーパーかっちょよかったです。

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 ちなみにスタジオツアーの最後が『ワイルド・スピード』のアトラクションになってるんですけど、これがあの最高にDQNでバカな世界観を100%を再現していてチョーパネェっすです。パーティー、ケツ、車とヘリの異種レース、ニトロ、と『ワイスピ』に必要なものが全部詰まってました。是非ユニバーサルスタジオハリウッドに行った暁には体験してみてください。そんなの待てない!って人はこの動画で堪能してください。

youtu.be

*1:『』『グレムリン』もここで撮影してます

シルバー会員のお通りだい!

 本日より月曜まで出張に行きます。『サウスパーク』の新エピソードが今夜放映なので出来れば頑張って更新したいところですが、あまり期待しないでください、すみません…。あ、でも出張多すぎてデルタのシルバー会員のになりましたよ!どんなもんだい!と威張りたいところなんですが、シルバーごときじゃまだ大した特典も付いておらず、先程もがっつり荷物検査で待たされたのでありました。

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現代の『沈黙』

 アメリカ人宣教師ジョン・アレン・チャウがアンダマン諸島北センチネル島でセンチネル族に殺害された事件。

 

 人が亡くなっているのでとやかく言いたくはないですが、「哀れな未信者に素晴らしき神の教えを伝え救ってあげよう!」という考え方には宗教という思想の傲慢さを感じます。僕もアーカンソーに住んでいた時は散々「神様を信じたほうが良いよ!」と言われまくったのでゲンナリしました。

 

 また、5年前のスレッドですが、キリスト教系の掲示板でも「センチネル族は地獄に落ちるの?」と呆れ果てる他ない質問が上がっており、未開の部族として有名なセンチネル族に布教を行うことは宣教師たちにとって難攻不落な目標で、それを達成することはある種ロマンでもあったのでしょう。

 

 余談ですが、ワシントンポスト紙はジョン・アレン・チャウの手記を手に入れており、ジョンは亡くなる直前に「主よ、この島は人々があなたの名を聞く機会すらなかった、サタンの最後の砦なのでしょうか?」とか「皆は僕のことをクレイジーだと思うかもしれないが、この人たちにジーザスを布告する価値はある」だとか書いているのが本当に不憫で可哀そうでならない。本当に。一見勇ましいことを書きつつも最後には「神よ、僕は死にたくない」とまで書いているところに人間味を感じ、ジョンは僕として年齢が一つしか違わないので僕は胸が痛みました。ある意味僕は彼は宗教の被害者だと本気で思ってます。いったい彼の死の責任は誰がとるというのか。

 

 

 しかし宗教者にとって、先住民に教えを説くことは中々な難題なようで、時に映画や作品の題材となります。代表的なものはやっぱり『沈黙』がありますね。

 

 その名もずばり『ミッション』という映画もあるようで、是非今度観てみようと思います。

ミッション HDニューマスター版 [DVD]

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 でもやっぱり宣教を扱った作品として最高なのは、このブログでも紹介したトレイ・パーカーとマット・ストーンのミュージカル『The Book of Mormon』です。

 宗教とはブルシットである、しかしそのブルシットが人々を救うのも事実である!というのを面白おかしくそして感動的に描いているので、NYに来る機会がありましたら是非鑑賞をお勧めいたします。

 

 ちなみに、インド政府が北センチネル島に近づくことを禁じているのは、センチネル族が危険だからという理由だけでなく、文明社会から隔離された生活を送ってきた彼らは外部から来たウィルスに弱いので、外から持ち込まれた細菌で彼らが全滅するのを防ぐため、という理由があります。やはり、人々の救済に必要なのは神様や信仰心などではなく、科学なのです。

ディレクション

 サンクスギビング最終日は同僚の あみん が監督するファッションビデオを手伝いました。

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 嬉しいことに共同監督して欲しいと頼まれたのですが、いざ自分でディレクションする時はついついアタフタしちゃって難しい。日本語でも難しいのに英語だと輪をかけて難しい。ひゃー、精進あるのみです。

 

一人でもできる映画の撮り方

一人でもできる映画の撮り方

 

 

 

ファンタスティック・ビーストと黒い役者のクレジット

 この休暇で『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』を観てきたっす。映画としては…うーん、この後予定通りまだ3作も続くと考えると中々に辛いものはありますが、僕がこの映画で超面白いと思ったのはエンドロールであります。

 

 別に流行りの映画みたいにミッドクレジットシーンやエンドクレジット後のシーンがある訳ではないのですが、通常映画には監督や役者に対しアシスタントが付きます。ところが、『ファンタスティック・ビースト2』にはジョニー・デップのアシスタントが二人くらい、サポートが五人くらいついていたのです。

 

 これ完全に記憶に頼ってるので、実際には数が違うかもしれません。ただ、他の役者にはこれほど多くなスタッフはついておらず、また他の映画でも一人の役者に対しえこれだけ多くのスタッフがクレジットされることも滅多にないです。ご存知の通り、近年のジョニー・デップはかつての人気の絶頂期だった頃の面影はなく、撮影はすっぽかすは現場では暴力沙汰を起こすはですっかり問題俳優になってしまったのですが*1、恐らく僕が知らないだけで『ファンタビ2』の現場でも相当扱いにくい役者だったのではないかと妄想させる面白いエンドクレジットでした。

  

 


あ、でも大好きなジョニデの名誉のために言っておくと、彼の映画内での演技力そのものは素晴らしかったです。

 

*1: