最近触れた作品の感想

 書くことが全く思いつかないのですが、最近読んだ本・観た映画・TV番組など

  • 『マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?』……てらさわホーク氏の力作。『エンドゲーム』に向けたMCU映画22本を具に制作背景・当時のニュース・音声解説・特典映像などを調べ上げて徹底批評。英語のものを含めて、これ以上のマーベル映画は評論集は無いのではなかろうか。読み応えがあり過ぎて、読み終わるのが嫌だったほど。
    マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

    マーベル映画究極批評 アベンジャーズはいかにして世界を征服したのか?

     

     

  • 高橋ヨシキのサタニック人生相談』……映画ライター/アートディレクター/サタニストの高橋ヨシキ氏が氏が発行しているメールマガジンの相談コーナーを書籍化。このメールマガジンを僕も最近取り始めたが、圧倒的な知識量で映画に限らず全ての事象について多角的に、しかし照れ隠しで時におどけて優しい口調で語れているのが痺れるほどカッコいい。どんな相談事にも真摯に、しかしサタニックな視点で客観的に語っているので、自己啓発本なんかよりはずっと人生の足しになる。
    高橋ヨシキのサタニック人生相談

    高橋ヨシキのサタニック人生相談

     

     

  • 『Booksmart』……『スーパーバッド』を人生ベスト級に愛する者としては、等しく愛するに値する作品で泣かずにはいられなかった。学業生活の全てを勉強に捧げてきた優等生二人が、卒業前夜に最初で最後の羽目をハズしにいけてるグループのパーティーを目指して夜のLAを冒険する。主人公のうち一人は同性愛者だが、ストーリー上全く特別なこととして描かれていないのが素晴らしく、彼女が片思いを寄せている描写も切ない。これは後ほどブログに詳しく絶対に感想を書く。今年を代表するどころか心の一本。
  • 『REA(L)OVE』......『テラスハウス』をアメリカのネットフリックス配信分は全部見終わってしまい、いまやってる東京編もまだこっちでは配信されていないので、テラロスを埋める為に鑑賞していたが……過激ではあるかもしれないが、あくまでバラエティ的演出を楽しむ作品なのでよく聞く「裏『テラスハウス』」のような物言いは困る。今朝次回の対談企画として僕が知る限り日本一の『テラスハウス』研究家である友人と対談したばかりなので、より一層その気持ちが強まる。詳細はまた後日。
  • 『ドキュメンタル』……長らく観れてなかったが、最近海外でも『ドキュメンタル』は見れるようになったので、シーズン5まで観た。面白くて大好きな番組であることは前提に、しかしストリーミング番組だから何をやってもいいからと言って、PC的配慮はしなくていい(=人を傷つける可能性のある表現をしていい)、というのは全く違う問題なのではないか、という疑念は残る。世界に向けて公開されている番組で、メキシコ版も作られているのならなおさら。松本人志的にはこの無制限の表現をして「日本のお笑いのレベルの高さ」を見せつけたかったのだろうが、お笑いのレベルというのはそういうことでは無い気がする。

     

  •  『アラジン』……1992年版を実施リメイク版に向けて再鑑賞。言わずもがなロビン・ウイリアムズの声優は神がかっているけど、彼のテンションに必死に食らいつくアニメーションも改めて凄い。関係ないけど、今この作品はアメリカだと配信で観れない。ディズニーがリメイク版公開に向けて全てのサービスでの公開を中止して自社のデータ金庫(報道ではvaultと表現されていた)に保管してしまっているからだ。悪どい上に意味がわからない。じゃあどうしたかって?わざわざイギリス版BDを買ったよ!!!
    アラジン (字幕版)

    アラジン (字幕版)

     
  •  『アラジン』……リメイク版。鈍重。ウィル・スミスはかなり頑張っていたが、ウィル・スミスは相変わらず俺・スミスでしかなかった。

スーパーマン:思春期編/『Brightburn』★★☆

 スーパーヒーローを題材にした新作ホラー映画『Brightburn』を鑑賞。監督は『インバージョン 転移』のデヴィッド・ヤロベスキー、製作は『スリザー』『スーパー!』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン。脚本はガンの弟のブライアン・ガンと従兄弟のマーク・ガン*1、音楽は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のティモシー・ウィリアムス。主演は『スリザー』のエリザベス・バンクス、共演にデイヴィッド・デンマン、ジェイソン・A・デューン、マット・ジョーンズ、メレディス・ハーグナーら*2

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*1:しかしそれにしてもジェームズ・ガンの他二人の弟シェーンとマット・ガンも役者だし、ガン一家は多才な芸能一家ですな

*2:ジェームズ・ガン印の作品なのにあの人がいない!と思ったら、ちゃっかり出てくるのでご安心を!

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第3回シネ漫才「俺達91年生まれのポケモン直撃世代が観た『名探偵ピカチュウ』」VS あみん【第三部・完結編】

【前回までの対談】

 

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 読者の皆様はこの5桁の数字が何を指し示すのかお気付きであろうか。3回に渡って書かれた、この第三回シネ漫才にかかった文字数の総数である。僕が大学4年生の時に書いた卒業論文が19101文字である。約2倍である。「こんなに長いもん書けるかい!」と何度も真冬の大学図書館Mac Book Proの画面を叩き割りそうな衝動を必死に抑えていたあの頃、よもや自らの趣味で倍以上の作業量を課されるとは想像だにしなかっただろう。今までのポケモンシリーズのどのチャンピオンロードよりも長く果てしなく険しい道のりを乗り越えて辿り着いた完結編、その目に焼き付けよ!

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第3回シネ漫才「俺達91年生まれのポケモン直撃世代が観た『名探偵ピカチュウ』」VS あみん【第ニ部】

【前回の対談】

 

  あみん との対談企画第2弾!以前の対談企画から1時間で収録を終わらせないと書き起こしで地獄を見る事は分かっており、「対談は1時間で終えるからね!」と釘を刺していたが、もちろん酒を飲んでしまった二人にはそんな口約束は無力であった。文字を打ち込んでも打ち込んでも終わらない、しかも1銭たりともお金も入ってこない長時間作業にデジャヴを乗り越え、無事にアップした第二部をとくとご覧あれ!(三部で完結予定)

 

※いつも通りネタバレ全開ですので、ご注意ください。また、酒が入っているためくだらない話も多いですが、その辺の雰囲気も含めてお楽しみください。あと、書きおこしに時間が経ってしまいましたが、こちらの対談は2019年5月10日に収録されたものです。

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第3回シネ漫才「俺達91年生まれのポケモン直撃世代が観た『名探偵ピカチュウ』」VS あみん【第一部】

 『名探偵ピカチュウ』が公開されたことは、90年代生まれの青年たちにとって少なからず大きな衝撃を与えたのではなかろうか。予告編が公開された時点で既に幼少期に慣れ親しんだポケモンたちがリアルかつ原作に忠実に再現されており、気が遠くなるくらい高いハードルを越えていたことに度肝を抜かした。『名探偵ピカチュウ』はあたかも我々がポケモンと共に過ごした平成の終わりを告げるが如く現れた事件である。

 

 日本から遅れて一週間、『名探偵ピカチュウ』はアメリカにも電撃を放った。このブログにも度々登場する同僚の あみん くんと一緒にこの一大事件を公開日に目撃、ポケモンブーム当時は子供だった我々も酒を飲みながらあーだこーだニ時間半に渡る激論を交わした。年始のmassas52さんとの2018年ベスト対談以来*1の文字数の多さの絶望に再度襲われつつも、シコシコ書き下ろしていた対談が遂に完成!母国から遠く離れた男二人によるノスタルジア対談をとくとご覧あれ!

 

※いつも通りネタバレ全開ですので、ご注意ください。また、酒が入っているためくだらない話も多いですが、その辺の雰囲気も含めてお楽しみください。あと、書きおこしに時間が経ってしまいましたが、こちらの対談は2019年5月10日に収録されたものです。

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*1: 

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