地元愛2

 Netflixは世界各国で配信作品が異なっており、ちょっと前まではVPNを通してアメリカにない作品は海外のNetflixから、邦画が観たくなったら日本のNetflixから、と国を組み合わせることで無限の映画ライブラリーと化していました。(現在はVPNからのアクセスは制限されているので、この鑑賞方法は出来ません)

 

 さて、まだまだトロントでの出張は継続中ですが、せっかくカナダにいるのでオフタイムにセス・ローゲン(カナダ人)の映画でも観ようかしらとNetflixで検索してみると…

f:id:HKtaiyaki:20190601231644j:image

 なんという充実量!セスが手掛けた数々のコメディ作品は当然の事、脇役作品や声優をちょっぴり務めたドリームワークス作品まで押さえているのは見事です。セス・ローゲンバンクーバーの電車のアナウンスにも起用されたりしていますが、カナダでは国が誇るスターとしてとても愛されているのを実感して嬉しい限りです。

 

 なお、昨日も書いた同じくカナダが生んだスター ライアン・レイノルズをカナダのNetflixで探してみるとこんな感じです。

f:id:HKtaiyaki:20190601232030j:image

 『デッドプール』は無いけどグリーン・ランタンがある!!

グリーン・ランタン (字幕版)
 

今日から出張です

 朝からドタバタしていましたが、今日から出張しております。恐ろしいのはこの出張、終わりがまだ決まっていないのです。運が良ければ来週で帰れますが、最悪の場合だと1ヶ月近く帰れません。なのでこの1ヶ月は安定しない更新んが続くと思いいますが、何卒よろしくお願いいたします。

ホワチャー!

 City CinemaというイカしたシネコンがNYにあり、毎週過去の作品を35mmで上映してくれるナイスな企画を行なっているのですが、今日は『燃えよドラゴン』を観て来たっす。実に7年ぶり*1。フィルムの状態があんまり良くないのが場末の映画館っぽい雰囲気を醸し出していて逆に良く、また日曜夜だってのに客が結構入っていて、ブルース・リーのあまりの強さに笑い声が起きたり、かっちょいいシーンでは叫び声が上がり、エンドロールに入ったら拍手が起こる素敵空間でありました。子供を連れて来ている親もおり、その子が将来少林寺や空手を習わせて欲しいと親にせがむことを願ってやみません。

f:id:HKtaiyaki:20190528140119p:plain

f:id:HKtaiyaki:20190528140145p:plain




 久方ぶりに鑑賞して見ると、ウィリアムズが香港に旅立つ前夜、警察官に不当に止められるシーンがあることを思い出してギョッとしました。『燃えよドラゴン』が公開されて46年経ちますが、未だに道を歩いているだけで職質に合う黒人がおり最悪の場合撃たれて事件も後を絶ちません。そんな中本作でウィリアムズが職質してきた警察官をぶっ飛ばし、パトカーを奪って逃げる下にどれだけの黒人観客たちにカタルシスを与えたことでしょうか。ここら辺はブラックスプロイテーション映画の流れを汲んでいるんかもしれません。また、このシーンは上記のポスターにも描かれているので、それなりに売りにしていたシーンでもあると思います。

 

 あと、超有名な「Don't think, feel」は『ファントム・メナス』にも登場しますが、それだけでなくて地下アジトで戦っていたブルース・リーが出口を塞がれてしまい、その場で座って精神を整えるシーンも『ファントム・メナス』でナブーシードのハンガーの戦いの最中、ビームドアで遮断されてその場で座って精神統一するクワイ=ガン・ジンに受け継がれていることに気付きました。


▲該当シーンは上記4:13~

 

▲該当シーンは2:02~。イライラしてるモールが最高。

 

 後もう一つ今更気付いたことは、燃えよドラゴン』のテーマソングが『行列のできる法律相談所』で使われているところです。余計なことを思い出してしまった…。

 

 

 なお、映画観終った後の帰り道は肩を切って歩いていたことは言うまでもありません。無害な市民に腕をあげる輩がいたら「ホワチャー!」と裏拳をかます準備は出来ていたのですが、残念ながらそういった輩は出て来ませんでした。フン、運のいいやつめ。

 

 

*1:Twitterでは6年と書いてましたが、鑑賞歴を調べるとは初見は2012年でした