Taiyakiが選ぶ2019年上半期映画ベストテン

 ここのところ出張続きでみすぼらしい更新ばかりでしたので、久々にガッツリと映画の記事を書きますが!まさかもう今年の折り返し地点*1だなんて!毎度この画像を貼ってますが、一体いつプッチ神父が『メイド・イン・ヘブン』を使ったのか不思議でなりません。

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 さてさて、上半期が終わったということは、映画ファン恒例の上半期ベストテンを選ぶ時期ですね。僕は出張中も映画館に行くなど忙しい合間を縫いながら、今年は現時点で43本の新作映画(2018年見逃した映画含む)を観ました。去年が41本でしたので、ちょっと伸びたのは嬉しいです。実は生まれて初めて、チケットを予約購入しておきながら途中で面倒くさくなって行かなかった映画が一本だけありました*2ので、あの時の気だるさと戦えなかった自分を叱っておきます。メッ!はい、今叱ったので許してあげてください。

 

 というわけで茶番はさておいて、以下が僕が選ぶ2019年上半期映画ベストテンです!

【特記事項】

  • 2019年に鑑賞した新作(2018年度見逃し作品も含む)のうち、僕が6月30日までに見た43本が対象。詳しくはこちら*3

  • 星取表やTwitterに載せた★の数と矛盾している時がありますが、いつもその時々に左右されているのでご了承ください。

 【2019年上半期ベストテン】 

  1. Booksmart
  2. ジョン・ウィック:パラベラム
  3. シャザム!
  4. アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年、アメリカだと今年公開)
  5. アス
  6. 名探偵ピカチュウ & GODZILLA キング・オブ・モンスターズ
  7. トイ・ストーリー4
  8. アベンジャーズ/エンドゲーム
  9. 流転の地球/さまよえる地球 & ハイ・フォン/ママは元ギャング
  10. Long Shot

 

【解説】

 女子版『スーパーバッド/童貞ウォーズ』な①は、このまま年末ベストでも高い地位を保つんじゃないかと思う。『スーパーバッド』をオールタイムベスト級に愛するものとしては仕方がないが、今年下半期にはセス・ローゲンエヴァン・ゴールドバーグ自らがプリティーン版『スーパーバッド』というべき『Good Boys』を公開する予定なので、今から気が気でない。そしてコメディ/セス・ローゲン映画としては⑩も忘れてはいけない。

 

 ②は単純にアクション映画として呆れて笑ってしまうしかないくらいネクストレベルに到達しているのみならず、NYに住んでいるだけで知っているロケーションが出て来て最高に楽しい。アクションという点では⑨の『ハイ・フォン』も凄まじかった。

 

 僕にとって今年を代表するアメコミ映画は⑧じゃなくて③なんだなぁ。僕がいかに⑧に複雑な気持ちを抱いているかは僕のレビュー及び対談記事を参照してほしいが、しかしMCU11年の歴史を総括するあのエピック過ぎるクライマックスは映画を見る喜びに溢れていたので、上半期ベストではランクインさせました。

 

 ④はパラノイア的なLA地獄巡りが最高。⑤も作品が発する謎に僕は魅了された。

 

 すみません、ちょっと⑥と⑨はどちらも捨てがたかったので反則技を使いました!年末ベストテンで選ぶ際には泣いて馬謖を切ります。⑥は東宝&ワーナー/レジェンダリーが90年代生まれに刺さるポップカルチャーを莫大な予算と最新技術と創意工夫のある見せ方で映画化したことに深い感動を覚えたので一括りにし、⑨は雑な括りではあるけれどアジア映画としてハリウッドや邦画では見れない娯楽作品を見せてもらったことに満足した。⑨は日本だと両方ともNetflixで配信されてるので、是非。

 

 ⑦は完全に舐めてました、ごめんなさい。ピクサーの方角を向いて土下座したい。流石に『トイ・ストーリー3』超えとはならなかったが、しかし蛇足とならなかった作品を作らなかったばかりかシリーズをさらに愛おしいものにさせる続編を作っただけでもだけでも惜しみない拍手を送りたい。他に面白かったアニメ映画は『How To Train Your Dragon: The Hidden World』で、ベストテンに入れられなかったのが悔やまれるくらい傑作。

 

【2019年上半期ワースト】

  1. ダンボ
  2. 銀魂2 〜掟は破るためにこそある〜(2018年)
  3. クレイジー・グッド(2018年)
  4. GODZILLA 星を喰うもの(2018年)
  5. アラジン
  6. ヘルボーイ
  7. メン・イン・ブラック:インターナショナル
  8. X-MEN:ダーク・フェニックス

【解説】

 3本2018年に見逃した映画からで、更に10本も選べなかったから今年はワースト的にはちょっと物寂しい。

 

 ティム・バートン作品としても、『ダンボ』の実写化としても①ほど心の底からガッカリした映画はない。今年はディズニーアニメの実写化/リメイク映画が多いが、⑤もガッカリ。でも世間的には大ヒットだそうで、ディズニーファンはチョロすぎ。

 

 ②は軽くバズった『シャザム!』吹き替え版記事でワケワカメな人たちに絡まれた恨みも込めて。そういう意味では映画の出来として真のワーストは③で、ここまでプロットが支離滅裂で意味不明な映画はゼロ年代の邦画以来久々に観た気がする。『クレイジー・リッチ!』にあやかっているとはいえ、あまりにも内容のない話からこの放題を考えた人は天才だと思う。(もちろん日本ではビデオ/配信スルー)

 

 ⑥、⑦、⑧はそれぞれ本当はここに載せたくない映画なのだけれども、それぞれ進歩的なテーマを描いていたのに今となってはニューロライザーで記憶を消されたかのような薄い印象の出来になってしまったのは非常に残念でならない。

 

【2019年下半期期待映画】

  1. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
  2. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
  3. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
  4. Good Boys
  5. スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム

 

 ①〜③は予告編が映画館でかかるたびにニンマリしてしまう。⑤は日本では既に公開が始まっているので感想ツイートが流れてくるのが辛い……。こういう時いつもドヤ顔で日本未公開作品の感想をツイートしているバチが当たっている気がする。

 

*1:ついでに今週のお題登録しとこ

今週のお題「2019年上半期」

*2:ちなみにこの映画でした。

*3:

ストーンウォール

 用があって昨日マンハッタンのグリニッジ・ビレッジ周辺をウロウロしていたら、あちこちで虹色の旗が掲げられていた。NYではプライドマーチが翌日開かれることは知っていたが、それにしてもこの地域だけ盛り上がりが異様だ。しかし、その理由もこのバーが目に入ってすぐに理解した。

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 ストーンウォール暴動の舞台となった、ストーンウォール・インだ。恥ずかしいことに、僕は今の今までストーンウォールがまだ運営されていたことも知らなかったし、グリニッジ・ビレッジにあることも知らなかった。プライド月間である今月はNYのあちこちで虹色の旗を見かけるが、聖地のストーンウォールにはLGBTQの人たちのみならず、観光客やメディアも集まる賑わいで、お店の看板の前で写真を撮る人も多かった。

 

 警察による弾圧に対する反乱で起きたストーンウォール暴動だが、今となってはNY市が全面サポートして警察が見守る中プライドパレードが毎年開かれている。日本や世界各国でもプライドマーチは広がっているが、その端緒となった場所を偶然見つけたのは何か嬉しかったな。

 



聞いてください!

 昨日は金曜夜、更に久々のフリーな週末ということで飲み明かして更新が出来ませんでした。自分ルールとして日本時間で24:00を超えずに更新できればセーフ、と課しているのですが、今朝は『バトフロII』に興じていたのでそれもままなりませんでした。ドロイデカの実装とキャピタル・シャプレマシーの経験値3倍キャンペーンが悪い。

 

 しかしですよ、皆さん。学生の頃、一度たりとも期限に宿題を提出したことのない僕がですよ、こうして遅れてるとはいえ数時間程度に抑えて毎日毎日何かしらブログを更新しているというのは、中々驚異的なことではないでしょうか!え、知らねーよ?そうですか、そうですか…。

アーティスト、アッセンブル

 昨日はエルトン・ジョンの伝記ミュージカル映画ロケットマン』を観に行きましたよ。

 

 平日に映画を観に行っちゃうと疲れちゃってその夜のブログ更新がおざなりになってしまうのですが、ってそんなどーでもいー内情は置いておいてですね、『ロケットマン』は伝記映画というよりミュージカル映画としての側面が強くてあの手この手で外連味溢れる華やかな演出がたくさん観れて楽しかったですね。

 

 直接この映画の内容に関することではありませんが、僕が面白いと思ったのは『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックがフレディとして『ロケットマン』にカメオ出演する計画が当初あったということです。『ロケットマン』の監督はデクスター・フレッチャーで、フレッチャーはブライアン・シンガーが降板した後にトラブル続きの『ボヘミアン・ラプソディ』を代打監督として何とか完成させた立役者、という共通点もあるのでその縁で持ちあがった話なんでしょうが、これが実現していたら現代的な面白いアイディアが始まってたんじゃないだろうか、と邪推します。

 

 というのも、僕が以前このブログでも書いたように*1MCUの大ヒットにあやかって現在各大手映画会社が独自のシェアード・ユニバースを設立しており、このカメオの先には80年代ロック/ポップシンガー・シネマティック・ユニバースが作られてても不思議じゃないからです。まあ、『ボヘミアン・ラプソディ』は20世紀フォックスで更にその親会社はディズニーなので権利上実現は難しいのかもしれませんが、今後どんどんマイケル・ジャクソンやマドンナ、デヴィッド・ボウイジョージ・マイケルとかの伝記映画が量産されていき、最終的には架空のロックフェスティバル映画で全員大集結、なんていうミュージシャン・アベンジャーズが作られたら熱かったなぁ、と一人妄想にふけるのでありました。

Rocketman

Rocketman

 

 

*1: 

ビリー・アイリッシュの『Bad Guy』が鬱可愛い

 僕はノーミュージックでも全然ライフを生きられる方なので、普段あまり音楽は聞かないが、それでも最近ビリー・アイリッシュの『Bad Guy』をヘビロテで聞いていて辛いです。

 

 何が辛いって、PVが可愛すぎて辛い。車のラジオで初めてこの歌を聴いて、ダークなベースラインに蚊の鳴く声のような小さい声でテンション低く歌っているのが斬新で、気になって後で調べてPVを見たらかなり鬱っぽい雰囲気で、でも鬱さ加減が可愛いという、新たな「鬱可愛い」世界観を提供しています。僕の一番好きな部分は1:14~の「Duh*1」のシーンです。その後のどの「Duh」よりもこの「Duh」が超可愛いので皆さんリピート再生してください。

f:id:HKtaiyaki:20190627231952p:plain▲超かわいい1:14~の「Duh」

 

 僕はビリー・アイリッシュはこの歌に出会うまで知りませんでしたが、サウンドクラウドで楽曲を発表したのが注目されて世に出た才人でありました。ビリー・アイリッシュは他の楽曲も中々鬱可愛くて素晴らしいのですが、こんなテンションの低い曲をライブでどうやって盛り上げるのだろうと思って今年のコーチェラでのライブ映像を観ましたが、曲調に反して舞台上でウサギみたいに跳ね回るビリー・アイリッシュを見て更に悶絶しました。

 

 久々に作品を追ってみたいと思うアーティストに出会たので、ビリー・アイリッシュの今後は大注目です。

 

 

*1:Duhは当たり前だろ?という呆れる時に使う言葉です。ニュアンスは「でしょ?」とか「だろ?」に近いかもしれません。