エモーショナル・レスキュー

 一つ分かったことがあるが、偉そうな人間って抽象的なことをもっともらしく言うんだな。酒に酔うとその場に一人ポツンといる一番若い僕のダメ出し大会が始まるんだけど、昨日僕は「お前には感情がない」と怒られた。

 

 まあ、僕がその場で抱えている「怒り」「嫌悪」や「呆れ」という分かりやすい感情を察知できないんだから笑っちゃうんだけど、「どうやったら感情を得られますかね?」って聞いてみたら、「それはね、女ですよ」だってさ。「お前は傷付いた経験なんかないだろ」「ゆとり世代って傷つかないようにするからなぁ」って。

 

 まあ、この仕事がバカみたいに忙しいせいでつい最近凄く好きだった子にフラれましたけどね!えー、感情をモロに出して不平不満をボロカスに文句言ったら、貴方達は満足してくれるでしょうか!僕はただでさえ「気合い」だとか「精神論」だとか「センス」とかフワッフワッした根拠が大嫌いなのに、それを養うのが「女」って論拠もクソもなく、そこにあるのは性差別だけ。

 

 もう一つ偉そうな人間に共通していることなんだけど、たかだか1〜2週間くらいの短い出張期間でしか共に時間を過ごしたことがない癖に、どうして僕の両親や友人よりも僕のことを全て知った気でいるんだろうか。こういう人たちは自分が神のように全知万能だと思ってるんだろうな、めでたいこって。

 

 最近このブログが僕の不満日記になっていて、読者の皆様にも大変申し訳ないです。本当は映画のことだけを書いていたいんだけどなぁ。

 

 

日停月退

 こんな話を聞いた。これだけYouTuberじゃGoProじゃなんじゃって時代なのに、広告業界が制作したCMを納品する時はテープを使うという。何故か。素材をテープ化する作業代で金を儲けているからである。もちろん、デジタル素材をテープに変換するのには時間がかかるので、納期の5日前には編集を終わらせないといけない。デジタル時代の恩恵を全く放棄している。

 

 この似た事例としては、UberAirbnbがいつまで経っても日本に入ってこないのはタクシー業界や宿泊業界の利権のせいだし、SIMロックフリースマホだって各携帯会社の反発で導入が中々進まなかった。日本は常に少数の既得権益者たちの身勝手な都合のせいで便利で新しい技術・システムの導入に多大な時間を要し、社会全体の進歩が他国と比べて大幅に遅れているのはとてもフラストレーションが溜まる。本当にどうなるんだろ…。

戦争から帰ったら、あの娘に会うんだ

 よく戦争映画の典型的な死亡フラグで「帰ったらあの娘に気持ちを伝えるんだ」とか「嫁や子供に会うんだ」っていうのがあるじゃないですか。今やコッテコテのセリフでギャグにしかなりませんが、しかし極限状態を乗り越えられれば誰かが待ってくれている、という希望を源にした活力はバカにできないと思うんですよね。という事を18時間の稼働時間を終えて今日ふと考えていたのでありました。家帰って誰か待ってくれてたら僕もやる気出るのにな!

マイレージ・マイライフ

 今朝また例によって空港にいるのですが、乗る予定だったフライトが2時間遅れになり、慌てて代行便に振り替えてもらうなど、忙しい時に限ってトラブルが発生して勘弁して欲しいところですが、しかしこういうトラブルにもすぐに対処できるようになったあたり自分も飛行機慣れしたもんだな、と少し悦に浸っているのであります。一体どれだけの日本男児アメリカの空港でフライトを振り替えられると言うのだ、ええ!と、根拠のない自信だけを持って地獄の出張続きを乗り切りたいと思います。