今日から明後日までちょっと仕事が忙しくなって来たので、更新がままならないかも知れません。縁があれば定職がなくても仕事が貰えるのは大変ありがたいことです。
今日も仕事、とはいえ仕事はそんなに忙しくないのですが、ブックオフで園子温の自伝本読んでたら結構面白くて買っちゃったり、元同僚が日本に来ていたので飲んだり、久しぶりにカラオケ行って「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」熱唱してたりしたらすっかり更新が遅れました…。しかし最近ただでさえケチな家が出す薄めたカルピスくらいに内容がスッカラケッチなこのブログですので、何か無いかと今日1日を振り返ったら所ですね、そういや話題のAirDropテロに初めて遭遇しましたよ!
「つ、遂にキタァァァァ!」と興奮して思わずスクショを撮ってしまいました。融資はいらねえ、シンプルに金をくれ!しかし、世の中にはこれを使って卑猥なスクショを不特定多数の女性に送りつけるクソ野郎が少なからずいるという事ですから、テクノロジーの進歩は変態も多様化させるので大変ですね。Appleの誰一人としてこんな使われ方は予想してなかったでしょうに!
今日から10日までまた久しぶりに仕事をしているのですが、日比谷乗り換えだったもんで有楽町を歩いて東京駅まで帰り道を歩いていたんです。僕は有楽町の高架下に飲み屋が並ぶ雰囲気が凄く好きで、就活生の頃は映画会社しか受けてなかったのでよくこの周辺に来ていたんです。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョーダン・ベルフォートに影響されて面接前にビール一杯飲んでテンションをあげていた事もあって…ってネタを書こうとしてふとブログ内検索したら、既に去年書いていましたね。ネタ切れしてるじゃないか!
あれから5年経って会社員どころか今やフリーランサーですからね。フリーターとは決して呼ばす、せめて自分をフリーランサーと呼ぶ事で小っぽけな矜持を保ってますよ!
※当記事には現在公開中の『ジョーカー』と『ヘルボーイ』のネタバレが含まれていますので、ご注意ください。
ここ20年くらいハリウッド映画のトレンドはアメコミ映画で、毎年数多くのアメコミ映画が公開されている。同時にお金がかかるアメコミ映画は興行収入によって大きくシリーズの行方が左右されるため、思った以上の成果が挙げられなければリブート(仕切り直し)される事も多い。
そうするとその度にオリジンストーリーが語られることになるが、例えば『スパイダーマン』シリーズではピーター・パーカーがスパイダーマンになる契機の為に毎回ベンおじさんが死ぬ必要がある。こうしたリブートばかり図られるアメコミ映画界の状況を踏まえて、アメコミに詳しい映画ライターのてらさわホーク氏は「ベンおじさんは何回死ねば良いのか」と表現した事がある。
で、今公開中の『ジョーカー』を昨日観てきたわけだが、ここでも「ベンおじさんは何回死ねば良いのか」問題が発生していたので、今回各アメコミ映画フランチャイズでそれぞれの作品の「ベンおじさん」的な立場の人が何回死んだのかカウントしてみました。
※なお、この記事におけるカウントは映画化作品に限ります。
リブート映画を揶揄する際に使われる「ベンおじさんの死」だが、意外にも映画化作品においては3回(実質2回)しか死んでいない。ベンおじさんが強盗に殺されたのは『スパイダーマン(2002)』と『スパイダーマン3(2007)』の回想中、そして『アメイジング・スパイダーマン(2012)』内のみで、MCUの『スパイダーマン:ホームカミング(2017)』は最初からベンおじさんを登場させない事で繰り返し同じエピソードが語られることをクレバーに回避。傑作アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』ではベンおじさんに言及しているものの、その死の描写は無いのでカウントしない。なお、『スパイダーバース』はリブートされまくるスパイダーマン映画を自らパロディにしているのが面白い。
僕はリブート問題が上がる時、「ベンおじさんの死」よりも『バットマン』シリーズの「ウェイン夫妻の死」の方が印象に残っていた。40年代に作られた連続活劇シリーズ(1943、1949)やコミカル路線の強かった『バットマン オリジナル・ムービー(1966)』にはその描写はなかったものの、シリアス路線に変更したティム・バートンの『バットマン(1989)』、よりリアル重視のクリストファー・ノーランの『バットマン・ビギンズ(2005)』、そして現在進行中のDCEUの『バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生(2016)』に到るまで、バットマンの物語が語られる度に毎回映画とか演劇観に行った帰り道に裏道でウェイン夫妻は射殺されている。
それどころか、バットマンの仇役ジョーカーのオリジン映画であるはずの『ジョーカー』にもウェイン夫妻が登場し、射殺されてしまった。ぶっちゃけ僕は『ジョーカー』にトーマス・ウェインが出てきた時点で「この後射殺されるんだろうな〜」と思っていたら本当に殺されて思わず笑ってしまった。ドラマなのでカウントしないが、ウェイン夫妻は『ゴッサム』シリーズでも殺されているそうなので、登場するだけで死ぬことが分かるなんて最強の死亡フラグじゃ無いか。マット・リーヴス監督の『The Batman』も現在制作中ですが、これまたDCEUとは異なる作品との噂があり今から嫌な予感がしてならない。ウェイン夫妻、逃げてー!
ちなみに、どの映像作品も基本的にはウェイン夫妻の死の描写はフランク・ミラーの伝説的グラフィック・ノベル『バットマン:ダークナイト・リターンズ』の該当シーンをベースとしている。ウェイン夫妻の死でやたらと真珠が散らばる場面が多いのはその為。
近親者の死と言う観点からスーパーマンは特殊なヒーローで、彼はリブートされる度に実の両親(ジョー=エルとラーラ=エル)と育ての父親(イーベンあるいはジョナサン・ケント)が死ぬ辛さ2倍のヒーロー。クリプトン星の両親は連続活劇版(1948)、クリストファー・リーヴ版『スーパーマン(1978) 』、そしてDCEU版『マン・オブ・スティール(2013)』で亡くなっている。基本惑星崩壊の最中で死んでいるが、『マン・オブ・スティール』ではゾッド将軍に直接手にかけられているのが特徴。また、各作品各年代の最先端の特撮技術が使われており、その変遷を見るのも面白い。
しかし、地球の父の死の描写はそれぞれの作品で異なる。連続活劇版ではイーベンと言う名のお父さんは他作品と比べて出番が少ないため、直接的描写もなくナレーションで奥さんのマーサと共に亡くなったと済まされる。そして『スーパーマン』では心臓麻痺であるのに対し、『マン・オブ・スティール』では竜巻に巻き込まれる劇的な死を遂げる。『マン・オブ・スティール』ではジョー=エルがラッセル・クロウ、ジョナサン・ケントがケヴィン・コスナーという配役の豪華さも見せる。
ちなみに、スーパーマンもバットマン同様テレビドラマ版が複数作品作られているので、テレビ版を数えるとエル夫妻もジョナサン・ケントももっと死んでいる。
ヘルボーイの育ての父、トレヴァー・ブルッテンホルム教授もそれぞれの映画化で殺されている。ただ、僕は2019年版のヘルボーイとブルッテンホルム教授の関係性があまり好きではなかったので、2019年版の死はそこまで感情的に来なかったのは残念。
僕が知っている限りだとこれくらい。という訳で、最もリブート映画の中で死んでいる「ベンおじさん」的役割の人はウェイン夫妻の4回でした。もし他作品、あるいは他ジャンルで「ベンおじさん」的役割の人がいましたらコメント欄かツイッターのリプライで教えてください。
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今日は話題の『ジョーカー』観てきました。未見の人も多いので詳しい感想は週明けに書きたいと思いますが、この作品はマーティン・スコセッシ作品のオマージュということもあって、ほとんどNY市でロケしているんです。なんなら、背景にブルックリン橋を写したりしてて、作り手が意図的に架空のゴッサムシティー感を排しているので、もう地下鉄のサインとか街の作りがあからさまにNYなんです。
そうするとですね、ちょっと前まで暮らしていた街に対する切なさに殺されそうになる、という作り手も予期していなかった副作用に襲われました。今日も大家に家賃の取り立て連絡があったので、早く帰って荷物引き払わねば……。
あ、ちなみにNYのニックネームはゴッサムと呼ばれていて、もちろん『バットマン』のゴッサムはNYをモデルにして命名されたんですが、結果『ジョーカー』では逆転現象が起きていました。もう一つ余談を加えると『ダークナイト』シリーズのゴッサムのロケ地はシカゴ。