日本に帰り着きました

 という訳で、本日無事日本に帰り着きました。それにしても日本暑い!これ夏に帰った時も書きましたが、なんたってあの時は夏ですからね。NY発った時の防寒装備で成田着いたら汗ダラダラでたまったもんじゃなかったですよ。グレタさんの事をバカにしてる場合じゃないですよ、全く。

f:id:HKtaiyaki:20200109221726j:image

 

 あ、全然話が変わるんですけど、そういえばですね、JFKで飛行機待ってる間にHuluとかamcとか色々なサブスクプランをキャンセルしていて、その流れでスマホも解約しようとカスタマーサポートに電話したんですよ。「今月の支払いサイクル終わりにこの番号を解約したいんですけど」つって「かしこまりました、今アカウントを確認しますので、少々お待ちください」と言われ、保留で待ってたらブチっと通話が切れました。何事かと思ったら、保留にされている間に番号が解約されてしまったんですね。カスタマーサポートの人は一体どうやって僕にフィードバックしようと思っているんでしょうか。アメリカ生活最後の最後にして、あまりにもアメリカ的な出来事に直面して口がアングリ開いてしまいました。

 

 まあ、つまりどの国にもいい面・悪い面があるという事ですな!

 

カスタマーサクセスとは何か――日本企業にこそ必要な「これからの顧客との付き合い方」

カスタマーサクセスとは何か――日本企業にこそ必要な「これからの顧客との付き合い方」

 

 

さらばアメリカ

 今空港に向かうウーバーの中でこれを書いています。最後の日くらい大人しくしてりゃ良いのに、名残惜しくシコたま飲んでしまって二日酔いに襲われてます。寝る前に滅茶苦茶吐きました。と、書いてる今、車の振動に揺られてスマホを見ると非常に気持ちが悪いので、続きは空港に着いてからにします。

 

 …いやー、危なかった、一回リバースしましたが、それを全て口内で受け止めてゴックンしました。2度と味わいたくない喉越しです。外の空気を吸ってやっと落ち着いたところです。

 

 しかし空港に着いてみると本当にアメリカ生活も終わるんだなぁ、という実感がいよいよ湧いてきます。2015年の夏に渡米したので、およそ4年半いたことになります。月並みですが、長くも感じますし、短くも感じます。

f:id:HKtaiyaki:20200108230818j:image

 この3ヶ月友人や知人に会う度「日本も過ごしやすいし、帰国することに未練はない」みたいな事を強がって言ってましたか、今はやっぱりもっとアメリカにいたい気持ちで一杯です。身辺整理の為にESTAで渡った3ヶ月の間でさえまだまだ新しい発見があったくらいなので、この4年半を総括するのも難しい面白い国だと思います。

 

 そういえば昨年末タイムズスクエアでカウントダウンを見に行った話を書いたと思いますが、こんな事がありました。大晦日タイムズスクエアは辺り一帯が警察のバリケードにより封鎖されるので、列に並ばないと中に入る事ができません。ところが、タイムズスクエア内にはホテルもあり、その宿泊客も出入りするのに一苦労です。僕が並んでいた時、その日にチェックイン予定であろう中国人親子が長蛇の列を見てオロオロしていました。デカいスーツケースを持って数時間並ぶのはどう見ても割りに合いません。

 

 彼らは最初、何とか並ばずに入れてもらえないか警察官に交渉していましたが、英語が不自由なので全然伝わらず断られていました。当然その親子は困った表情を浮かべていましたが、すると白人の警察官がやってきてなんとペラペラの北京語を話して対応し、その親子は無事に並ばずにホテルに入る事ができました。今アメリカは変な髪型の大統領のせいで色々物騒な国に成り果てましたが、ミクロ的に見るとやっぱりこういう素晴らしい所がまだまだたくさんある国だなぁ、と改めて感心した出来事でした。

 

 こんな事書いてるといよいよ寂しくなってきましたし、このブログもアメリカから更新している所に一つアイデンティティがあり、それを失ってまだこのブログを皆さんに読んで頂けるのかも不安です。と、書いてて気付きましたが、別にアメリカ渡る前からこのブログはやっていたので、いつも通り平常運転で続けて行こうと思っています。暖かく見守って頂ければ幸いです。取り急ぎ2020年はまずは『ザ・ルーム』日本上映を頑張ります!

 

そうだったのか! アメリカ (集英社文庫)

そうだったのか! アメリカ (集英社文庫)

 

現実が現実逃避に追いついた!

 アメリカ時間の8日水曜日、つまり明日には完全帰国するのですが、部屋の片付け・及び引っ越し準備が全然終わらない!現実逃避して遊び呆けていたらいつのまにかこんな直近になってしまった!恐ろしい!そして、ものをスーツケースや段ボールに詰め込むごとに、「ああ、本当に帰るんだなぁ」という実感が強くなって寂しい…。この記事を書いているこのパソコンもそろそろ片付けます。エライコッチャ!

 

人生がときめく片づけの魔法 改訂版

人生がときめく片づけの魔法 改訂版

 

 

サウスパークS23E10「Christmas Snow」

 僕の体たらくのせいですっかり年が明けてしまったが、今シーズン最終回はクリスマススペシャル!なお、今シーズンは毎回オープニングが違うが、最終回にしていつものオープニング曲が帰って来た。

f:id:HKtaiyaki:20200107091906p:plain

 

 サウスパークではクリスマスフェスティバルが開かれていた。子供達はスケートを、大人たちは出店のお酒を楽しんでる中、ギャリソン先生の弾き語りの後にスペシャルゲストのサンタさんが登壇。「ホーホーホー、メリークリスマス!幸せのシーズンなんじゃが、ホリデーシーズンは飲酒運転のシーズンであることも忘れてはいけないぞ。ホリデーシーズンは飲酒運転によって引き起こされる事故が一番多いシーズンなんじゃ」さんとの登場に喜ぶ子供達の一方で、大人たちは「これってまるで地球温暖化のグレタみたいじゃないか!白けさすんじゃないよ!」とブーイング。酔っ払った大人たちは各々車に乗りあちこちで事故を起こしながら家に帰るのであった。

 さて、翌日。町中のスーパーマーケットや酒屋、バーまでも酒の販売がホリデーシーズン終了の1/2まで禁じられていた。郡の議会で新法が通ってしまい、大人たちは絶望する。「き、気晴らしにドライブでもするか?」「シラフの今、ドライブして何が楽しいんだ・・・!」と肩を落とす。

f:id:HKtaiyaki:20200107091945p:plain



 

 サウスパーク経済は落ち込み、状況を見かねた市長は最後の手段としてテグリディ農場へ訪ねる。町の皆で玄関を叩くと白髭をたくわえたランディが現れる。「やあ、皆こんなところで何をしてるんですか?」「マーシュさん、サウスパークにはあなたが必要なんです。誰も外に出かけませんし、クリスマスプレゼントも買わないんです。市民の間でクリスマススピリット*1が失われてしまったんです!もしかしたら、大麻で少々皆の機嫌を良くさせることができるかもしれないですが……」「私にクリスマス・スペシャルを作れって言ってるんですか?とはいっても、もうこの農場のシーズンは終わってるし、作物も死んでしまってるし……」「あなたならできます!何故ならあなたはランディ・マーシュだからです!あなたにはテグリディー(誠実さ)があるのです!

 

 

 町民たちに鼓舞されたランディは早速タオリーとともにクリスマススペシャルの開発にとりかかる。とはいえ、マリファナは寒さの中では育たない。「売れ残りを混ぜ合わせて見たら?」とタオリーが提案すると、「いや、何かスペシャルなものが必要なんだ!売れ残りを混ぜ合わせて違う名前をつけたって、そんなのスペシャルじゃないし、テグリディーじゃない!ああ、イエス様、もうすぐあなたの誕生日ですが、あなたほどスペシャルなものを作りたいのです……」とランディは遠くで輝く星を見つめていると、突如雪が降りだす。閃いた!

f:id:HKtaiyaki:20200107092032p:plain

 

 翌日、子供達が楽しくスケートしている一方で、ここのところ禁酒している大人たちは憂鬱な表情を浮かべていた。そこへランディがスノーモービルで颯爽と現れ、新作の「クリスマス・スノー」をお披露目する。乾燥大麻に謎の白い粉がついた「クリスマス・スノー」に大人たちは大喜びで買い求める。「わあ、とてもいい匂いがする!この白いのはなんなの?」「スペシャルなキック(刺激)を味わえる、特別なものさ!」「おい、皆!何を待ってるんだ!早く運転しようぜ!」とブリブリにキメた大人たちはまたも車に乗り込み、あちこちで交通事故を起こしながら帰路につくのであった。

 

 しかし、後日怒りの表情を浮かべた市長がテグリディ農場を再訪する。
「どうしたんですか市長?皆クリスマス・スノーが気に入らないんですか?」
「いえ、むしろ皆気に入っていますが…この白い物質は一体なんですか?」
「ああ、それはコカインですよ。」
「ななな、なんですって?」
「イエス様にお祈りしてたら閃いたんです。粉と雪がクリスマス・スノーを特別にするんですよ!コカインの入手は難しいので、自分たちでコカの葉を栽培し始めたんです。」
「あなた頭がおかしいんじゃないの!コカインは違法ですよ!
「……そうなの?」
「人に知らせないでコカインを与えるのは立派な犯罪です!私たち皆刑務所行きですよ!」
「お、落ち着いてください!私に任せてください、一回経験してますから!ちょっと待っててくださいね」

f:id:HKtaiyaki:20200107091642p:plain

 

 そういってランディは町に出くわし、コカインを合法化するための署名活動を行い、デモを行い、議会に出席し、医療用コカインをまず合法化させ、今度は嗜好用のための署名活動を行い、コーチェラで合法化のためのチャリティーを行い、デモを拡大し、市長が待つ家にランディが戻る頃には7州にてコカインが嗜好用も医療用も完全に合法化しているのであった。

 

 しかし、サウスパーク市民が飲酒運転どころか薬物運転をしまくっている状況に業を煮やしたサンタはついに行動に移すのであった……。

f:id:HKtaiyaki:20200107091735p:plain

 

 今回はS23のストーリーアークに呼応して最終回は遂にコカインまで登場したが、日本のドラッグ事情と比較すると興味深いエピソードかもしれない。

 

 僕がアメリカに渡ってまず驚いたのは、大多数の人が平気で飲酒運転していることだった。州法によってアルコールの血中濃度の許容範囲が異なるが、それでも車社会アメリカではバーに行くのも運転し、当然帰り道は酔っ払って運転して帰る。日本だと信じがたい光景で、もちろんアメリカでも飲酒運転は厳罰の対象だが、どういう訳だか市民が飲酒運転には寛容な国なのだ。

 

 一方、日本は薬物に関してとても厳しいが、飲酒行為自体にはとても甘い。例えば、海外のほとんどの国では路上でお酒を飲むことは法律上禁止されていて、運悪く警察に見つかれば留置所へ送られる。更に、呂律も回らないベロンベロンの状態で町を歩いているところを警察に見つかれば、「パブリック・イントクシケーション(公的酩酊)」の罪で逮捕されてしまう。逆に日本では平気で酔っ払ったサラリーマンが電車や爆睡している光景をよく見るが、これは海外では異常な光景として捉えられている。

 

 コカインの合法化を大麻の合法化の流れをパロディにして取り上げているのも面白く、よく反対派が言うように確かに違法薬物の合法化は線引きが難しい。ただ、コカインも南米では非犯罪化や所持・栽培の合法化が進んでいるし、そもそもアメリカも医療用コカインを非常に限定的ではあるが合法化している。

 

 アメリカのドラッグ観が面白いエピソードではあったが、やっぱりテグリディ農場関連のギャグはあまり好みではないのでいい加減終わって欲しいけれど、これまだまだ続きそうだなぁ…。ひとまず来シーズンまで待ちましょう!

 

薬物依存症 【シリーズ】ケアを考える (ちくま新書)

薬物依存症 【シリーズ】ケアを考える (ちくま新書)

 

*1:キリスト教圏の考え方で、ホリデーシーズンは幸せと分け与えのシーズンであり、シーズン特有のワクワク感をクリスマス・スピリットと呼ぶ。根底にはキリストが説く「感謝の心」があり、ハリウッドで作られるクリスマス映画の多くはクリスマス・スピリットが題材になっている。

【ニワカNBAファン便り#2】愛するラプターズの応援に行ってきたのである!

 取り留めのない日記記事。僕の愛するトロント・ラプターズがアウェーでブルックリン・ネッツと対戦するというので、アメリカ生活最後に応援に駆けつけた!チャンピオンキャップまで購入して気合入れて臨んできたのである。これまで仕事でラプターズの試合は何度か観てきたが、ファンになってから観るのではまるで違う体験で楽しかった。

f:id:HKtaiyaki:20200105170731j:image

 

 バークレイズセンターに行って驚いたのは、ラプターズのファンの数だ。国際都市NYだからか、トロントのファンが集結していた。逆に中継でラプターズのホームの試合を観ると、カナダ唯一のNBAチームの試合にわざわざアメリカからやってくる敵チームのファンは少ないのか、スタジアム席のほとんどが地元ファンで埋め尽くされている。当然ラプターズがボールを持つと観客席が湧き上がり、逆にアウェーチームがボールを持つと不気味に静まり返るのであれはやり難いだろうなぁ。今年仕事で行ったファイナルでさえ、トロントにいるウォリアーズファンよりもオークランドにいたラプターズファンの方が圧倒的に多かったくらいだ。

 

 まあ、とにかくアメリカに散らばるカナダ人たちはそれぞれの都市でラプターズを応援しているのだろうけど、ブルックリンでも例外ではなかった。僕の前後の席にもラプターズファンは多かったので、ラプターズが点を決める度に盛り上がり、まるでホームのような安心感もあった。

 

 一人熱狂的なファンが後ろに座ってて、「イエァーッ!ウィー・アー・ザ・フアッキン・チャンピオン!!」と仕切りなしに叫んでたのは面白かった。終盤、ラプターズの勝利が確定的になるとゾロゾロと帰るネッツファンに対し「ガッハッハ、俺はお前らを責めないぜ!何たって俺たちはチャンピオンだから!」と野次を飛ばし、「ファック・ユー!」とネッツファンに返されると「ネッツがチャンピオンになったのはいつだっけ?NEVER(一回もない)!」と叫び返し、周囲の観客も苦笑い。流石に係員が「落ち着いて下さい」と注意しに来てションボリしてたが、「だって俺たちはチャンピオンなんだぜ…」と漏らしてた。典型的な虎の威を借る狐だよ!

f:id:HKtaiyaki:20200106051909j:image

 

 一方、ネッツにも面白いファンがいて、ラプターズフリースローを投げる度にゴール下に立って手をプルプル振って気を晒そうとしているお爺さんが立っていた。アリーナのスクリーンにもワイプに抜かれるくらいで、調べてみると彼はブルックリン名物のスーパーファンであった。御歳82祭のお爺さんの名前はブルース・レズニックで、ネッツのホームがニュージャージーだった頃から20年間試合に足を運んでいる。毎回相手選手の集中を途切らせるようなパフォーマンスを行い、ついたあだ名は「Mr.ワミー(呪い)」。試合中でも色々な人に声をかけられ写真を一緒に撮っているほどの人気者だった。

f:id:HKtaiyaki:20200106051834j:image

 

 ラプターズにもチーム創設以来一度もホームの試合を逃した事がないナヴ・バディアという名物スーパーファンがいるが、こういうファンの存在もNBAを面白くしてるのだなぁと思ったのだった。

f:id:HKtaiyaki:20200106051847j:image