何回も言うが、ディズニーのPCは信用しない

 この記事を読みましてね。


 やっぱり、前々からこのブログに主張しているように、ディズニーは「売れるから」PCをシステマティックに取り入れている気がしていて、だんだんとその疑念が確信に変わってきましたよ。(詳しくは下記記事を)

 

taiyaki.hatenadiary.com

 

taiyaki.hatenadiary.com

 

 

 

 そういえば公開中の『2分の1の魔法』でもピクサーアニメ史上初めてLGBTのキャラクターが出てきますが、背景にちらりと出てくるだけで、これは現実社会へのエクスキューズとして描写しているだけなのか、チラリとでも出した方が偉い!と捉えるべきなのか、非常に難しい問題ですね・・・。

 

 ただ、ピクサーはDisney+でゲイの主人公が両親にどうカミングアウトするか悩んだ短編も発表していて、そちらは素晴らしいできだったので、もっとこういうモヤモヤしない気持ちいい作品を世に出してもいいのではないかと思いました。

 

 

MacBookPro Early 2011おじいちゃんの入院が長引いた!の巻

 えー、悲報ですが、今週より修理入院中の僕の愛しのMacBookPro Early 2011ですが、僕はてっきり今日帰ってくるものだと思っていたところ、今日は原因の精査・報告がある日で、部品の発注諸々で手元に帰ってくるのは来週の木曜日頃だといわれました。しかし、結局はロジックボードの故障と火曜日にいわれたことと全く変わっていないので、じゃあこれまでの待ち時間はいったいなんだったんだろうと思わないでもないですが、ヤブ医者の手術が成功することを願うばかりです。

 

 そうなってくると、せっかく編集中だった『SKITBOOK』の新作の公開が来週末まで延びそうです。いや、本来は仕事で忙しい中、作品発表間隔をあけないように超簡単に作っただけのスケッチ*1なので、マジで大作みたいにこんなに時間かけて発表したくないんですけど、楽しみにしていた方々は来週までお待ちください、本当にすみません・・・・・・。

 

 あと、この2007年生まれの古いMac miniだと、ブログの執筆もモッサリして困りますが、ブログや『SKITBOOK』はあくまで趣味なので究極我慢すればいいだけの話です。が、マジで超困ってるのは仕事で、こういうパソコンが壊れているときに限って色々と仕事が舞い降りてくるもんなんですよね。いや、世のフリーランサーたちが食い扶持に困っている中、大変にありがたい話なのですが、本来ならば蝶々並みに舞い踊っているところを芋虫のスピードで翻訳作業をしているのはフラストレーションがたまります・・・・・・。

 

 と、僕の愚痴ばかりの記事になってしまってもアレなので、最後に日本時間の今朝行われたNBAプレーオフのカンファレンス・セミファイナル第三試合、我がトロント・ラプターズ試合時間残り0.5秒で強敵ボストン・セルティックスに大逆転した、OGアヌノビーのミラクルショットの動画を張っておきたいと思います。NBAに興味のない人でも、凄さが伝わるはずです!最近本当に映画の話をしていなくて住みません。

 

 

 

*1:もちろん、手抜きという意味ではありません

ネズミの企業に世界は支配されている

 ここ2週間の僕は、珍しく毎日仕事に出ていて、空き時間はとかくNBAの試合やスーパープレー動画を観ており、自分でもビックリするくらい映画から離れた生活を送っていまして、慌てて昨日今日映画を観たくらいです。(ちなみに、今日は鈴木清順の『春婦傳』を観たのですが、これがとてもよかった)

 

 僕の去年からの急なNBAの入れ込みようは、Twitterでも皆さんお気づきかもしれません。(興味のない方にはただうるさいだけだと思うので、それは本当にすみません)今はプレーオフという、レギュラーシーズンで好成績を残したチーム同士のトーナメントが行われているので、余計にNBA熱が上がっております。で、今日ふとロケッツVSサンダーの試合を見ているときに気付いたのですが、コートに「Disney+」のロゴがデカデカと記されているんですね。

 

 実は、コロナで一旦中断されたNBAは今、フロリダ州オーランドのディズニーワールド内にあるESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックスという複合スポーツ施設にて出場チームがすべて集結して無観客で試合が行われています。他にも候補地としてはラスベガスがありましたが、ESPNNBAを全米中継しているので、お得意さんとしてこちらの施設が選ばれたようです。

 

 ちなみに、もちろんESPNはディズニー傘下のスポーツ局です。お分かりでしょうか。今やピクサーもマーベルもルーカスフィルムも20世紀フォックスも全てディズニーマネーで、去年の全世界興行収入トップ10のうち7本*1がディズニー映画、という末恐ろしいモノポリー状態が起きています。僕はブログでもTwitterでもこうしたディズニーの資本主義的姿勢には常々批判的に書いてきましたが、新しくできた趣味のNBAですらディズニーの影響下にあるということに「Disney+」のロゴを見て気付いてしまい、ゾッとしてしまったのです。

 

 そんなことを思いながら、今日も仕事から帰宅して、たまたま昨日購入したキングダムハーツIII』のDLCをプレイしていたら、これもディズニー関連作だった!ということに気付きました。こ、怖い、エンタメのどこにでも浸透してやがる!

キングダム ハーツIII - PS4

キングダム ハーツIII - PS4

  • 発売日: 2019/01/25
  • メディア: Video Game
 

 

*1:一応ソニー作品の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』もディズニー関連作として加えたら8本。ヤバ過ぎる…。

「デュード(Dude)」の歴史を追え!

 本日久方ぶりに『イージー★ライダー』を見返したのですが、こんなやり取りが気になりました。(筆者訳)

ビル:あんたはなんだか偉い「デュード(野郎)」みたいだな

ジョージ:「デュード」?それはどういう意味かね?デュード・ランチ(観光用牧場)みたいなものか?

キャプテン・アメリカ:違うぜ。「デュード」ってのは「いい奴」って意味だ。普通の奴のことさ

ジョージ:なんにせよ、君たちはここら辺の人間ではないようだね

 

 「デュード」っていうのは、アメリカでは非常によく使われる俗語なんですが、基本的には「奴」という意味です。転じて、色々な使われ方をされていて、例えば『サウスパーク』では子供たちがすぐに「デュード」といいますが、あれは呼びかけの意味だったり、ショックを受けた時に発する感嘆詞になります。『ビッグ・リボウスキ』では主人公のジェフリー・リボウスキが自らを「デュード」と呼ばせていましたね。

 

 とにかく、文脈によって意味が変わる「デュード」は非常に便利な言葉で、特に若者の間で広く使われているのですが、『イージー★ライダー』が公開された1969年、地域によって「デュード」が伝わらない場合があった、という描写に僕は驚いたのです。そこで「デュード」をインターネットで調べてみると、英語版Wikipediaに解説が書いてありました。本当にネットは知の海ですね!

 

 これによりますと、そもそも「デュード」は「ダンディ」に取って代わった言葉で1880年代ごろから使われていたそうです。当時「デュード」は「めちゃくちゃおしゃれな男性」を意味しており、ニューヨークには「デュードのキング」と呼ばれたエヴァンダー・ベリー・ウォールという社交界の名士がいたそうです。なんてかっこいい通り名なんだ!

f:id:HKtaiyaki:20200902233018p:plain
▲「デュードの王様」ことエヴァンダー・ベリー・ウォール

 

 しかし、こうしオシャレな「デュード」は主に東部の大都市の出身者であることが多く、カウボーイや田舎の人は蔑称として「デュード」を使っていました。そこにはたまに地方や田舎にやってくる都市部の出身者が無礼で無知で見栄っ張りである、という意味が込められています。*1こうした東海岸や西海岸の都市部の人間と、南部や中西部の地方の人間の軋轢は現代のアメリカでも続いています。

 

 で、そのうち交通機関が発達してより多くの人々の間で「デュード」が知れ渡るようになり、また労働者階級の学校などで使われたことで様々なサブカルチャーにも影響が波及し、全米の縦軸と横軸に伝播することで「デュード」は現在のように「オシャレな男」よりもより一般的な「男」という意味として定着し、20世紀の終わり頃からは感嘆詞的な使われ方もするようになったそうです。

 

 なお、「デュード」の流行には1960年代のサーファーカルチャーが一役買っており、今でもスケッチやスタンダップコメディなどでコメディアン達がカリフォルニア出身の男を物まねするとき、過剰に「デュード」を使って笑いを取ります。ちなみに、『イージー★ライダー』の2人組もLAから遥々旅を続けていて、この作品が公開されたのは1969年なので、まあ「デュード」の過渡期だったと考えると色々と辻褄が合います。


▲アクセント物まねが完璧に巧い南アフリカ出身のコメディアン トレヴァー・ノアによる、爆笑カリフォルニア人ものまねでも「デュード」が頻出する。(1:50~)

 

 なお、先ほどの「デュード」のWikipediaページには、一番最初に「デュード」という言葉が使われた映画の一つとして『イージー★ライダー』が引用されていましたので、「デュード研究」においても『イージー★ライダー』は重要な映画なんだなぁと思いました。皆さんも映画の中で「デュード」という言葉をよく聞くと思いますので、これを機に覚えておいてくださいね。 

イージー★ライダー (字幕版)

イージー★ライダー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

*1:ちなみに、先の『イージー★ライダー』の台詞の中に登場したデュード・ランチは、東部出身者が観光として訪れる牧場を意味します

MacBookPro Early 2011おじいちゃんがまた入院した!の巻

 ようやく撮影も終わって時間ができたので、MacBookPro Early 2011をパソコン修理屋に連れて行きました。本当はAppleストアや正規プロパイダ店に診断してほしかったのですが、総合病院みたいなもので今週中の予約が全く取れなくて早くても来週頭になってしまうそうで、仕事もあるし修理にそんなに時間を取られたくなかったので、町のクリニックみたいな修理屋に連れて行きました。

 

 症状を話すと、恐らく充電するための回路が悪くなっているので、やはりロジックボードを交換する必要があるみたいで、3万5000円かかるそうです。んひ〜!と思いましたが、ネットの情報でもここまで古い型だと正規店では部品交換してくれないと聞きましたので、泣く泣く修理することにしました。無駄に交換してしまったバッテリー費用も含めて4万ですよ!

 

 なお、現在Amazonではタイムセールをやっていて、一つ前の世代のMacBookProが20~25%オフくらいで売っていたので、もういっそのこと乗り換えた方が安いんじゃないかと悪魔のささやき声が聞こえてきまいたが、この爺さんMacBookProとももう9年の付き合いですので、せめてアニバーサリーイヤーの来年までは長生きしてもらおうかと修理に出すことにしました。今週末には修理が終わるということですが、早く元気になって帰ってきてほしいです。

 

 ちなみにこの記事は、僕が現在住んでいる亡き祖母の家を発掘して出てきた、父が昔使っていたMac mini Mid 2007を使って書いています。最新のソフトウェアだとかウェブサイトは全く使えない/見れないけれど、それにしたってApple製品の長寿っぷりにはビックリですよ。そういや、アメリカに住んでいたときは未だにiPhone4を使っている人たちを結構見たな・・・・・・