【にわかNBAファンが選ぶ】NBA 2019-2020シーズン ベストテン

 本日のNBAファイナル ゲーム6を持って、長かった2019-2020シーズンが終了した。その幕引きはあっけなかったが、昨年からNBAファンになったにわかな僕にとって、初めて全シーズンを追った2019-2020シーズンはイレギュラーなことばかりで、忘れがたいシーズンとなった。

 

 誰かが言ってた言葉だが、映画ファンとミステリファンは年間ベストテンというものを非常に愛しているクラスタだそうだ。映画ファンである僕が毎年自分のベストテンを出していることは皆さんご存知だと思うが、その映画ファンの僕がたまたまNBAファンになってしまったので、今シーズンからシーズン中に起きた印象深い出来事をベストテン形式で発表していきたいと思う。

 

【ルール】

  • 2019-2020のプレシーズンからファイナルまで含めたNBAにまつわる全出来事の中で、印象に残った順に選出
  • したり顔で語りますが、基本的に筆者はファンになったばかりのニワカなので、大目に見てもらえると嬉しいです。もし何か間違ったことがあったらコメント欄で指摘してください。

 

NBA 2019-2020シーズン ベストテン】

  1. コービー・ブライアントの訃報に対するリーグ中が捧げたリスペクト
  2. プレーオフセミカンファレンス セルティックスVSラプターズ第6戦 
  3. NBAファイナル ヒートVSレイカーズ 第5戦
  4. NBA中断&再開(2回)
  5. ラプターズに凱旋したレナードに対するトリビュートビデオ
  6. ザイオン・ウィリアムソン デビュー戦で大爆発
  7. NBAオールスター2020 ライジングスターチャレンジで失敗しまくるダンク
  8. 八村塁デビュー戦
  9. 2020/1/4 ラプターズVSネッツ戦 
  10. 2019/11/23 ホーネッツVSウィザーズ戦

 

【解説】

 ①僕が今NBAにハマる前、高校生の頃に朝頑張って早く起きてNBAを追っていた時期が少しだけあった。夜型人間の僕には無理ゲーだったのですぐに止めてしまったが、その時トップの選手がコービー・ブライアントだった。知識が浅かったからこそ僕にとってスーパースター=コービーだったし、NBAにハマってからコービーのWikipediaを読むとあまりのドラマが濃縮されていて、改めてその偉業に驚愕し、更にNBAというエンターテイメントに夢中になる手助けをしてくれた。

 

 そんなコービーがヘリの事故で亡くなったのはかなりショッキングで、にわかの僕なんかが軽く凹んだくらいだから、世界中のNBAファンが受けた衝撃、ましてや彼に憧れてプロになったNBA選手たちの悲しみは計り知れなかっただろう。そんなNBAコミュニティがコービーへのリスペクトを込めて、コービーが亡くなった直後の試合で全チームが彼の背番号にちなみ、24秒バイオレーションや8秒バイオレーションといった反則をあえて犯し、観客もその意図を理解して拍手を送った。あのブザーが鳴り響く悲痛だけど美しい瞬間は何度見ても泣ける…。

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 ②は愛しのラプターズから。今季ラプターズプレーオフといえば、第3戦でOGが放った残り0.5秒からのブザービーターが伝説と化したが、その肝心の決勝打を僕はリアルタイムで見れなかった。なので、僕にとって今年のラプターズのクライマックスは生で観た第6戦、この試合を落とすとプレーオフ敗退が決まってしまう大事な一戦。まさに死闘としかいえない戦い方でラプターズセルティックスも一歩も引かず、第4Qが終わっても試合は決着つかず、2回の延長までもつれこんだ末にギリギリのところで勝利。家で1人で見てるっていうのに喉がガラガラになるまで叫びながら見た試合で、スポーツ観戦の真髄を味わった。

きわめつけはノーマン・パウエルがコートの端から端まで(コースト・トゥ・コースト)走ってファールを受けつつレイアップを決めたシーンだったけど、ゲーム7では全く同じ展開でマーカス・スマートにブロックされたことが決定打となった…。レイカーズとのファイナル見たかったなぁ…。

 

 ③本日行われたゲーム6でヒートはレイカーズに敗れてしまったが、第2Qで28点差もつけられてしまっており、この時点でほぼ試合は決まったみたいなもので、やや拍子抜けした結末だった。しかし、こんな試合展開になってしまったのも、2日前に行われたゲーム5がお互いに1点を最後の最後まで争うこれまた死闘だったからで、いわば山王戦戦で全てを出し尽くした湘北高校みたいに今日のゲームであっさり負けてしまったので、無理もない。

 

 このゲーム5も弟と2人ギャーギャー叫びながら見るのが楽しかった。Rakuten TVのベーシックプランの契約上、カンファレンスファイナル以降の試合は奇数試合しか生で見せてくれないケチ仕様だったので、正直この試合でレイカーズには決めて欲しかったが、まあ素晴らしい試合を見せてもらったので良しとしよう。それにしても、カッチリとコービーの為にトロフィーを獲ったレイカーズレブロンは凄い!

 

 ④ルディ・ゴベア新型コロナウイルス感染によるNBA中断には相当ビックラこいたが、あれを機に一気にアメリカが世界最悪の感染国と崩れ落ちた象徴的な出来事だったと思う。あわや、今シーズンは中止、など絶望的なニュースも流れてきたが、見事再開させて見せたその手法がすごかった。

 

 プレーオフ進出圏内にいる22チームをフロリダ州オーランドのディズニーワールド施設内に集結して隔離して通称「バブル」を作り上げた。無観客でバブルに立ち入る人間を選手とチームスタッフ・メディアに限定し、連日PCR検査を行い、誰だろうと一歩でもバブル外へ出たならば戻って来るのに一定期間は隔離される。150億円もの巨額をかけてNBAはSFみたいにアンチウイルス空間を作り上げたが、バブルが始まった当初は家族も呼ぶことができず、選手には中々辛い環境だったことは想像に難くないし、実際調子を落とした選手も少なくはない。が、結果として期間中1人足りとも陽性者を出さず、見事当初の予定通りファイナルまで無事に終わらせることができたので、アダム・シルバーの指揮力には脱帽するほかない。

 

 一方、ウイルスですら止めることができなかったNBAを人種差別問題がまた中止に追い込んだ。選手会とオーナー陣との徹底した話し合いでなんとか再開にもこぎつけた一方で、大坂なおみのボイコットやマスクの着用も話題になった。スポーツを通じて社会的正義を高めていこうとする彼らの姿勢は本当に尊敬に値するし、うるさい外野を黙らせるような結果を出しているのがまたカッコよすぎる。


 ⑤トロント・ラプターズが2019年に優勝できたのはスーパースター カワイ・レナードのお陰だとする人が多いが、当のレナードはシーズン終了後FAとなり、故郷のLAのチームであるクリッパーズに移ってしまった。もちろん球団も多くのファンは残留を希望したけれど、レナードがクリッパーズの一員としてトロントに戻ってきた時、北の民はブーイングではなく大声援で迎え入れた。

 

 試合前にはレナードへ前年度のチャンピオンリングの授与式が行われ、トリビュートビデオも放映されたのだけれども、これが物凄く熱くて感動的な出来だった。前シーズンに伝説と化した、プレーオフ準々決勝ゲーム7でレナードが放ったブザービートまで演出で再現され、当時のクリッパーズヘッドコーチをして「今まで見てきたものの中で最も美しい」と言わしめた。僕もリアルタイムで見ていて、北の民の暖かさに感動した。

それにしてもラプターズ、あれだけ「今年は弱体化する」と言われながら、大した補強もしないまま歴代最高の勝率を飾り、スーパースターを擁する強豪たちにも互角かそれ以上で渡り合ったのは本当に凄い。この熱血スポ根漫画に出て来る高校チームみたいな地味さが僕は大好きなんだなぁ…。来季も楽しみ!

 

 ⑥「レブロン・ジェームズ以来の逸材」と言われた怪物ルーキー ザイオン・ウィリアムソンだったが、10月開幕早々怪我をしてしまって公式戦デビューは翌年1月22日のスパーズ戦まで持ち越された。全米が注目する試合となったが、スパーズから徹底的にマークされていた為か第3Qまで中々前評判通りの片鱗を見せず、僕も正直期待はずれ飽き飽きしていた。

 

 が、ザイオンが覚醒したのは第4Qからで、それまでのフラストレーションを爆発させるかのように連続17得点を記録。特に、ザイオンといえばド迫力のダンクが有名だったけれど、4本の3ポイントをノーミスで決めた時はあまりのすごさに笑いが止まらなかった。この試合は観客の盛り上がり方も好き。


 ⑦初めて観たNBAの祭典、オールスターウィークエンドも楽しかった。もちろん、メインイベントとなるオールスターゲームも今年はコービーに捧げる新ルールで行われて非常に白熱して盛り上がったんだけれども、僕は初日の八村塁選手も出場したライジングスターチャレンジを取り上げたい。

 

 ライジングスターチャレンジはオールスターゲームよりはお遊び度が高かったのだけれども、試合の最後はいつの間にかルーキーたちによるダンクコンテストと化していた。先述したザイオンや八村塁以外にも今年のルーキーは大豊作と呼ばれ、未来のスーパースターたちがファンを沸かせるために試合そっちのけでダンクを競い合うのだが、ギャグかと思うくらいダンクが外れまくる。珍プレー好プレー的な意味で印象に残った。

 

 ⑨⑩は実際に見にいった試合から。僕はNBA好きの友人や弟がアメリカに遊びに来た時や、NBA関連の仕事をした時に何度か試合に足を運んでいたが、当時は自分の意志でいっていないので興味がなかった。

 

 が、ファンとなってから見にいった試合は、テレビで見るより迫力がまるで異なり、周囲の観客の盛り上がりも楽しいし、応援しているチームのために一生懸命声を出すのは非常に楽しかった。映画で例えるならDVDで見るのと映画館で見るのと同じくらい違う、って、これは当たり前すぎる例えか。今となってはアメリカに5年間もいたのにNBAの試合に全然行かなかったことを後悔している。アーカンソーに住んでた時はすぐ隣町がメンフィスだったのになぁ。

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一家に一人こんまりが欲しい

 明日から1週間、マンション全体で水道管の工事が入りまして、風呂回り・トイレ周り・洗面台周り・キッチン周りのみならず、何故か下駄箱周りまで掃除せねばならず、1日片付けに追われていました。全てを畳の部屋に収納せねばならず、これをまた元の場所に戻すと考えると途方に暮れます。ほとんどが婆ちゃんの古いものなので、勝手に捨てたっていいんでしょうけど、なんかやっぱり捨てづらいんですよね〜。こんまりが来て勝手に断捨離してくんないかな。今2:20ですが、これからちょっと仮眠してまた6:00に起きます、トホホ…。

人生がときめく魔法の片づけノート

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コービー、ディス・イズ・フォー・ユー!はお預け

 本日は弟がうちに来て、午前中にNBAファイナル レイカーズVSマイアミ・ヒート第五戦をピザを食いながら見ました。Rakuten NBAケチで、ベーシックプランの加入者には奇数試合しか生配信で見せてくれないため、今日レイカーズに優勝を決めて欲しかったのですが、まさかの史上稀に見るシーソーゲームで白熱したゲーム展開の末、最後の最後のポゼッションでヒートに及ばず負けてしまいました。

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 当然僕はラプターズファンでありますが、ラプターズプレーオフ セミカンファレンスファイナルで敗退して以後は、コービーのこともあってレイカーズを応援していました。が、それ以上に生で優勝を見届けたかったので、今日決められなかったことは非常に残念であります。もし次負けてシリーズを3-3のタイにすると当然ゲーム7があるのですが、そうすると今度はレイカーズが負けてしまう可能性が出てくるので、次で決めてほしい、という複雑な心境であります…。

 

 なんでこう変なところで悩まないのか行けないかというと、これも全てケチな楽天が悪い!ということで、今シーズンの当ブログでのNBAネタはあともうちょっとだけ続くんじゃよ。

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そりゃ分かんねえよ!(また『TENET テネット』の話)

 『TENET テネット』好評につき、冒頭のテロシーンの「大事な場面」が公開されました。

 

 このシーン、僕は2回目の鑑賞であの「ストラップ」があることに気がついたのですが、初見で気付くことはほとんどの観客にとっては無理だったんじゃないでしょうか。後から見直して「すげぇ!」となるのは簡単ですが、もっとうまい監督だったら初見から印象に残りやすい撮影や編集をしていたと思います。ただでさえ長い映画なんで、最初の方は忘れてしまいがちなので…。

 

 で、クライマックスで「ストラップ」が登場する場面で、主人公が銃を突きつけられて窮地に陥るじゃないですか。あの後、なんかゴチャゴチャってなってピンチから救われるのですが、あそこの編集も撮影も何が起きたか瞬時に把握するのが難しいんですよね。ハリウッド映画では通常撮影本体とは別に、アクションシーンは第二班(エンドクレジットで「Second Unit」と表示されている部隊)が担当しますが、ノーランは全て自分で演出を行うので、毎回アクションシーンで批判が起きています*1が、今回もその悪い例に当たってしまったなぁ、と思いました。

 

 あ、そういや書いていて思い出しましたが、冒頭のオペラの場面で場内に催眠ガスを注入される際、居合わせた観客がまるでウェーブを送るように順番に気を失っていったのは笑いました。これもまたノーランがアクションを苦手としている証拠で、『ダークナイト ライジング』でマリオン・コティヤールが漫画みたいにガクッ!と死んだ場面を思い出しました。

 

 と、前に書いた記事と引き続いて文句ばかり書いてしまいましたが、それでもやっぱり「ノーラン、だいちゅき❤️」となってしまうのは、恐ろしい映画ですよ、ホント

 

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*1:一例として、『ダークナイト ライジング』のクライマックスで、バットマンとベインの背景での殴り合いが、おそらくエキストラにテキトーな演出指示しか出なかったのでしょう、同じ動きを繰り返したりなんともへなちょこな取っ組み合いを繰り返したりしています。

🤷🏻‍♂

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ハンコだけにってか!

 

 なんか、ハンコの必要性を訴える署名を集めるのに、ハンコが大量に必要で手間取ってたたりして。……ハッ!次のスケッチが思い浮かんだぞ!