プレジデンシャル・ヘアー

 時事通信のこの記事を見かけたのですが、

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 もっとマシな写真は無かったんですかねぇ。

 

 トランプの変な髪型には昔からカツラ疑惑がありましたが、2016年大統領選挙時の選挙キャンペーンでで「俺の頭は地毛だ!」と事あるごとに頭を触らされたことが話題になりました。

 

 それにしても改めて見返すと、2016年も結構殺伐としていた印象がありますが、まだジミー・ファロンがトランプの頭をめちゃくちゃにして観客が湧くくらいには牧歌的だったんだなぁ…。

 

 

ウィードを吸ってトラブルになったスポーツ学生

 今朝東海大野球部が活動停止のニュースが流れた時、恐らく大麻だろうなぁ〜なんて思っていたら、やっぱり寮内で部員が大麻を使用していたとのことでした。

 

 東海大は野球の名門校らしいので、その社会的影響力も大きようですが、実はアメリカでも似たようなニュースが最近ありました。

 

 NBAを代表するスーパースター、レブロン・ジェームズにはブロニー・ジェームズという息子がおり、現在高校生のブロニーですが、父譲りの才能で早くもNBA入りが有料駆使されているスーパー高校生です。さて、そんなブロニーは、父親レブロンプレーオフで激戦を繰り広げている真っ只中、何を思ってか自ら大麻を吸引している動画をInstagramのストーリーにあげたのです。

 

 動画はすぐに消去されましたが、高校生ながらにして5800万人ものフォロワーがいるので時すでに遅し、動画は拡散されてブロニーは大炎上しました。が、大麻に関しては比較的おおらかなアメリカですので、日本みたいに「未成年が違法薬物に手を出した!」とバッシングされたというよりは、「セレブの息子がバカやらかした」と冷やかす意見の方が圧倒的に多い様子でした。

 

 特にレブロンは今回、家族を誰もバブルに連れてこなかったので、ブロニー大麻を吸った動画を上げてから、レブロンが優勝してオーランドからLAに帰ってくるまで実に1ヶ月近くありました。ついぞ、レイカーズが決勝を制した際には、ファンはレブロンの優勝&ファイナルMVP受賞を喜ぶとともに、「(父親が帰ってくるので)ブロニーは今生きた心地がしてないだろう」とブロニーの身を案ずるコメントが溢れかえっていました。

 

 実際、ブロニーは今週、NFL選手のオデル・ベッカムJRと『コール・オブ・デューティー:ウォーゾーン』を一緒に生配信する予定だったのですが、急遽参加できなくなり、レブロンから外出禁止*1を食らったのではないか、と憶測が立っています。

 

 ブロニーのケースは社会的にというより、家庭内の問題としてたっぷり絞られたようです。まあ、いつも大麻容認派の記事を書いている僕ですが、流石に未成年の大麻吸引は奨励しません。東海大のやつもオーバーリアクトだなと思いますが、かといってアメリカの大学だったとしても大概の大学で禁止されているので出場停止処分は間違い無いでしょうし、何よりも吸っていない他の部員が可哀想だと思います。大麻を楽しむにも、責任感というものは持たないといけないですよ、というお話でした。

 

*1:ちなみにこの「外出禁止」は文字通りの外出禁止ではなく、アメリカの家庭でよくある罰(Grounded)で、子供が悪さをした時に携帯やテレビなどの娯楽品を一切取り上げられて部屋に一定期間閉じ込められることを言います。『サウスパーク』のバターズもよくこの罰(Grounded)を食らっていますね。

やっと訪れた平穏

 水道管の工事が残すところ1日というタイミングで、ようやくバズっていたツイートの通知も少なくなり、仕事量も落ち着き始め、段々と平穏な日常が戻ってきました。そして、今日はそれ以上書くことが見つからないので、すみませんがお休みします。

 

 あ、そういえばですね、『クローン・ウォーズ』S7をようやく観終わったんですけど、ルーカスフィルムがディズニー傘下になって以降、『マンダロリアン』と並んで、いや下手したらそれ以上にルーカスフィルムが生み出した最高傑作だと思いました。今月末に配信される『マンダロリアン』シーズン2にもアソーカ・タノなどアニメ版のキャラクターたちが登場しますが、全部見る余裕がない人のために「これだけは観とけ!」リストを作ろうと思っていますので、近いうちにこのブログで発表します。

 

Star Wars The Clone Wars Character Encyclopedia: Join the battle!

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パワハラ、ダメ。ゼッタイ。

 今週ちょっと色々と疲れている*1んですが、僕の仕事場でもある家で水道管の工事が始まっていることが主な理由です。これは古くなったマンションが全棟で配管交換を行う工事で、朝8:30〜夕方6:00まで毎日毎日カンカンカンカン工事音が家中に鳴り響いています。外のカフェで仕事をすればいいのではないか、とお思いかもしれませんが、僕の住んでいる地域にはマジでカフェの一つもないくらい寂れていて、居酒屋かラーメン屋くらいしかないので行く場所がありません。土日は休みますが、これが来週の月曜まで続きます。

 

 まあ、工事音くらいならまだマシなのですが、今朝ちょっとキツかったのは、作業員がずっと後輩に対してパワハラ的な言動をしていたんですよね。「どういうつもりで〇〇してんだよ!?」「……すみません」「すみませんじゃねーよ!」みたいなどこかで聞いたことあるようなやり取りが生活空間で響くので、少し会社員時代のことを思い出して嫌な気持ちになりました。お客さんの立場として僕が注意でもしてあげればよかったんでしょうけど、そんな勇気も出ず…。

 

 前も書きましたけど、普段生活している時も何気なしにパワハラを受けていた時のことを思い出して暗い気持ちになったりするので、後遺症を残すという意味ではパワハラというのは大変罪深いハラスメントだと思います。幸い、僕は根が明るいのでそこまで深刻な精神状態に陥ったりはしていませんが、もしこれを読んでいる上司的な立場な人がいたら、絶対にパワハラだけはやめましょうね。

 

 丁度、パワハラに関するスケッチ(コント)を作ったばかりなので、これを見ていかに滑稽か気付きましょうね!

 

 

*1:もちろん、例のツイートがバズったことも大きいです

taiyaki.hatenadiary.com

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エイズの原因は「人と猿がセックスしたから」ではない。

 未だ僕が『サウスパーク』「Pandemic Special」の1シーンを勝手に翻訳したツイートがバズり続けており、Twitterの通知欄は埋め尽くされるわ、スマホはすぐ死ぬわ、クソリプは飛んでくるわで大変なんですけど、中でも何度も同じデマが飛んでくるのが気になりました。

 

 僕が字幕をつけた箇所は、新型コロナウイルスの原因はランディがコウモリを犯したから*1、という現在進行形で世界を襲っているパンデミックの馬鹿馬鹿しい起源を描いたシーンですが、これに対して「エイズと一緒やん」というツッコミが散見されたのです。つまり、「人間とサルが性交したことでHIVウイルスが生まれた」という説です。

 

 僕も留学していた時に生物学を取っていた生徒が嬉々としてこの説を唱えているのを聞いたことがありますが、これは立派なデマです。確かに、 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はSIV(サル免疫不全ウイルス)が突然変異をして生まれたウイルスでした。 HIVに関する研究が進むにつれ、その起源がアフリカ中部にあると突き止められましたが、こうした事実が流布されるにつれ、「人間がチンパンジーを犯してHIVにかかったのが始まり」といった噂が興味本位を伴った笑い話として広がりました。

 

 が、そもそも野生のチンパンジーの気性の荒さを考えれば、人がチンパンジーと交尾をしたとはとても考えづらく、欧米列強の植民地化が進むうちにアフリカ中部の開発が行われ、銃器類が持ち込まれてチンパンジーが狩猟・食用の対象となり、その加工の際に猿の血液を通して人間に感染した、という説が一般的です。こうした事はちょっと調べればすぐ出てくる事です。

https://www.eiken.co.jp/uploads/modern_media/literature/MM1409_03.pdf

 

 どうして僕がわざわざこの話を書こうと思ったかというと、それこそ新型コロナウイルスが世にで始めた時に広まった酷いデマと酷似していたからです。新型コロナウイルスの原因がコウモリにある、という研究が世に出た時、世界中で中国人やアジア人は「コウモリを食べる野蛮な民族」として差別の対象になりました。実際にはコウモリがヒトに直接感染したわけではなく、中間宿主(センザンコウ)を介して人間に広まったのに。

 

 『サウスパーク』の場合は、もちろんトレイとマットはこうしたバカバカしいコロナ起源説をパロディとしてランディの獣姦描写に重ねています。この意図はランディが直前のシーンで「中国から全ての元凶が始まったと言われたって驚かないね」と呑気にわざわざ語らせていることからも明らかです。賢い『サウスパーク』のクリエイター達はあくまで「人間のバカバカしさ」を笑いの対象にしているわけであって、「人間が猿とセックスしてエイズが生まれた」というホラ話として消費するのはあまり気持ちのいいことではありませんので、今回記事を書こうと思いました。

エイズの起源

エイズの起源

 

 

 

taiyaki.hatenadiary.com

 

*1:実際には、劇中ではコウモリが原因ではなく、センザンコウと人間のDNAが何らかの理由でかけ合わさったから、ということがわかるのですが、ランディはしっかりとセンザンコウもファックしていた、というオチがつきます