昨日/今朝の御礼&次回開催(3/6予定)のお知らせ

 昨晩は定例オンライン飲み会にご参加いただき、誠にありがとうございました。また例によって冒頭で技術トラブルがありました(いい加減になくしたい)が、まさか5時間も話すことになる程盛り上がるとは思ってもいませんでした。今回ゲスト登壇してくれたmassasさん、sigeくんにもこの場を借りて改めてお礼申し上げます。アーカイブはこちらからご覧いただけます。

 

 内容は『ジョジョ・ラビット』を中心に映画と倫理の問題から、海外のバーガーショップで受けたカルチャーショック、『アバター』や松本人志、『ワンダビジョン』や『テネット』とTikTokまで、非常に多岐に渡っていますので、ラジオ代わりにお聞きいただけると嬉しいです。なお、翌朝起きて食卓を見たら、まさか買ってきたビール缶半ダースを全部開けているとは思ってもいませんでした。

 

 で、喉が焼けた状態で今朝はですね、初めてClubhouseを使ってアメリカ在住の友人(ヘアリン)に、今年サンダンス映画祭で上映された映画についてインタビューするルームを開いてみました。こちらも冒頭あまりにも使い方をわかってなくてテンパっていましたが、調子を取り戻していこうは非常に有意義なトークができたかと思います。ちなみに、本日紹介した作品は以下の通りなので、今後日本公開の動向をぜひチェックしてください。

  • Together Together(エド・ヘルムス主演、40代男性がシングル・ファーザーになるために代理母出産してもらう話)
  • Mass(銃乱射事件を起こした子の親と、その犠牲者となった子の親が、テーブルを挟んで向かい合う密室劇)
  • How It Ends(世界の終わりの日に主人公と、なぜか同時に存在している若い頃の主人公が、地球最後のパーティーに参加するためにLAへ向かう珍道中)
  • Mayday(とある女の子が、男と女が永遠に戦争を繰り広げられる異世界にとらわれる。フェミニスト版ピーター・パンともいうべき、寓話的な作品)
  • Marvelous and the Blackhole(アジア人の女の子が、魔女のおばあさんと出会って、人生の意味を知る旅に出る)
  • Prisoners of the Ghostland(園子温監督のハリウッド初進出にしてニコラス・ケイジ主演作。囚人のニコラス・ケイジが行方不明となった州知事の娘を捜索ことを引き換えにシャバに出るが、監視目的で両手首や金タマにリモート式爆弾をくくりつけられる!アメリカに渡っても園子温だ…。)

 

 で、実際にClubhouseやってみて面白かったんですけど、せっかく有意義な話をしているのに音声として残らないのが僕は残念ですね。Clubhouseはもうちょっと敷居が低いというか、映画感想会みたいな雑談系の使い方の方がいいのかもしれません。ヘアリンからは今後も現地の最新作を聞いたりコラボしていきたいですが、YouTube配信にいつか招待したいですね。

 

 さて、次回のオンライン飲み会ですが、隔週なので次は3/6に行いたいと思います。

 

日時:3/6(土) 21:00〜(予定)

配信:YouTubeチャンネル『スケッチブック』にて

www.youtube.com

参加条件:各自飲み物とおつまみを用意すること!

 

 次回募集のお便りは、はちすかさんにご提案いただいた「見るのはつらいのに、何回も見てしまう映画」になります。それとは別に、雑談系のお便りも今考えておりますので、決定次第ご連絡いたします。

 

 お便りはいつも通り、お便りを送りたい方はhktaiyakiあっとgmail.comか、TwitterのDM/リプライか、ここのコメント欄か、匿名メッセージサイトのマシュマロでお知らせください。

marshmallow-qa.com

 

 ということで、また次回!

本日の会場はこちら!

 いよいよ本日21:00からのオンライン会場を用意しました!

 

 お便りを送っていただいた方々ありがとうございます、引き続き以下のお題を募集しております。

  1. カルチャーショックだった出来事
  2. 自分は大好きなのに、世間の評価が低い映画

 お便りは当ブログのコメント欄、TwitterのDM、リプライ、hktaiyakiあっとgmail.com、はたまたマシュマロで受け付けております。

 

 ちなみになんですけど、どうしても明日締め切りの仕事があって、昨晩徹夜をしてしまい、コンディション的には最悪ですが、逆にここにお酒が加わる事で疲労ハイのような状態で望めるかもしれません。よくある「寝てないわー」アピールではなく、純粋にたっぷり納期はあったのに『どうぶつの森』と『ポケモン』にかまけてしまい、今日飲み会がある事を考えると渋々一気にやらざるを得なかったしょうもない「二学期直前の小学生」アピールです、はい。

 

 ということで、また後ほどお会いしましょう!

『ブラックパンサー』とブラックカルチャーとNBA(+今週末のお知らせ)

 今日のRakuten NBAの生配信は僕が贔屓にしているラプターズVSバックス戦*1だったので、翻訳仕事の片手間で観ていたら、ハーフタイムでやたらと「ワカンダフォーエバー!」と連呼する歌が聞こえてきました。気になったので調べてみたら、南アフリカのラッパーであるショー・マジョジが発表した、その名も「Wakanda Forever」という曲でした。

 

 この曲はナイジェリアのラッパーYceeをフィーチャリングとして迎えて2018年、つまりまさに『ブラックパンサー』が大ヒットした年に発表された曲です。自分は音楽に詳しくないので拙い表現しかできなくて恐縮ですが、思わず首を縦に振ってしまうほど非常に「アフリカ的」なビートが特徴的で、歌詞も『ブラックパンサー』からの引用がふんだんに盛り込まれたユニークなものでした。

 

 あまり日本語での情報がないショー・マジョジですが、彼女のバックグラウンドや音楽的な特徴はこちらで読めます。

 

 上記記事や英語版Wikipediaを読むに、彼女はモザンビーク南アフリカに居住しているツォンガ人の文化を積極的に取り入れているようで、確かに歌詞を読んでいてもあまり聞きなれない単語が出てきます。「Wakanda Forever」の歌詞について調べてみると、英語とツォンガ語だけでなく、ズールー語スペイン語など多言語をふんだんに利用して見事に韻を踏んでいる非常に豊かな曲であることを知りました。多言語主義の南アフリカを体現した曲であるとも言えますし、白人とツォンガ人とのミックスである彼女自身の多様性を体現した曲であるとも言えます。(英語ですが、下記のブログの解説が素晴らしいです。)

 

 ショー・マジョジは他にもジョン・シナが好きすぎて「John Cena」という曲を発表しており、ケリー・クラークソントークショーにゲスト出演した際、「John Cena」を披露している途中にサプライズ登場したジョン・シナに抱きついて驚くショー・マジョジが最高にキュートでした。「John Cena」で披露した特徴的なダンスは、2019年に「ジョン・シナ・ダンス」として若者の間でバイラルになったそう。南アフリカのミュージシャンといえばダイ・アントワード、くらいの浅薄な知識しかなかった僕ですが、これを契機にショー・マジョジも追っていきたいと思います。

 

 話を戻しますと、「Wakanda Forever」の歌詞を読んでいると、失恋で傷心している歌詞から始まり、そのうちエネルギッシュに「ワカンダ・フォーエバー!」と叫ぶことで奮起し、ネルソン・マンデラへのリスペクトまで登場し、「南アフリカは本当のワカンダ!」と南アフリカ文化を誇らしげに歌い上げる歌詞になっています。もっと広く言うと、ナイジェリア出身のラッパーを迎えていることからアフリカ賛歌として捉えることもできますが、何にせよ改めてブラックパンサー』がブラックカルチャーに与えた影響の大きさを改めて知りました。

 

 これがNBA放送のハーフタイムで流れた、というのも印象的で、言わずもがなNBAとブラックカルチャーならびにヒップホップ文化との関係性は不可分です。『ブラックパンサー』が大ヒットした年のオールスターでは、ヴィクター・オラディポがチャドウィック・ボーズマンにワカンダ式敬礼を行ったのち、王のマスクを受け取ってダンクコンテストに臨みました。

 また、昨年BLM運動をリーグとして牽引したNBAは、チャドウィック・ボーズマンが亡くなった際には試合前に黙祷を捧げました。ショー・マジョジの歌詞もそうですが、いまや「ワカンダ・フォーエバー」がアフリカ系としての誇りを示すシグネチャー・サインとなったことからも、『ブラックパンサー』がアフリカンカルチャーに与えたインパクトの大きさが伺え知れるかと思います。こういう、異なる好きなジャンル同士が網目のように交錯する瞬間には文化史が垣間見える気がして、リサーチしながらもたまらなくワクワクした日でありました。

 


 

 さて、重ね重ねお知らせしておりますが、2/20土曜日は本ブログ定例のオンライン飲み会配信の日です。

日時:2/20(土) 21:00〜(予定)

配信:YouTubeチャンネル『スケッチブック』にて

www.youtube.com

参加条件:各自飲み物とおつまみを用意すること!

 

 募集中のお便りは以下の2テーマとなります。すでにお便りを送っていただいている方々、誠にありがとうございます!

  • 自分は大好きなのに、世間の評価が低い映画
  • カルチャーショックだった出来事

 いつも通り、お便りを送りたい方はhktaiyakiあっとgmail.comか、TwitterのDM/リプライか、ここのコメント欄か、匿名メッセージサイトのマシュマロでお知らせください。

 

 

 そして、2/21には今年のサンダンス映画祭について、実際に作品を鑑賞した人にインタビューを行うルームをClubhouse上で開く予定ですので、興味のある方はhktaiyakiをフォローよろしくお願いします!ではでは!

 

ブラックパンサー (字幕版)

ブラックパンサー (字幕版)

  • 発売日: 2018/04/27
  • メディア: Prime Video
 

 

*1:ちなみに、ラプターズがバックスに2連勝し、絶不調だったシーズン序盤から一転してプレーオフ圏内の6位にいるので、僕は最近非常に上機嫌です。

新作ショートコント『カップルで映画観る時』公開!

 いまや週刊となっている『SKITBOOK mini』シリーズですが、今週のショートコントを制作・発表しました。

www.youtube.com

 

 これ、なんでも聞いてくる彼氏のモデルは僕の父親なんですけど、家で映画を見ている時はおろか、劇場でもすぐに疑問を聞いてくるので、黙って見てないから分からなくなるんだよ!といつも思っていて、そういえば父親に限らずそういう人はいるよなと、コントにしてみました。

 

 ちなみに、あくまでコントですので、現実の僕は『STAND BY ME ドラえもん』が好きでもなければ、『TENET/テネット』は超傑作だと思っています。ただ、『TENET/テネット』を観ていた時に疑問に思っていたことはコント内で代弁させていただきました。

 

 さて、YouTube絡みでいえば、昨日も告知しました通り今週末は定例のオンライン飲み会配信を行います。

日時:2/20(土) 21:00〜(予定)

配信:YouTubeチャンネル『スケッチブック』にて

www.youtube.com

参加条件:各自飲み物とおつまみを用意すること!

 

 お便りがまだ全然足りておりませんが、以下の2テーマを募集しております。

  • 自分は大好きなのに、世間の評価が低い映画
  • カルチャーショックだった出来事

 いつも通り、お便りを送りたい方はhktaiyakiあっとgmail.comか、TwitterのDM/リプライか、ここのコメント欄か、匿名メッセージサイトのマシュマロでお知らせください。

 

 そして、2/21日曜日にはClubhouseで今年のサンダンス映画祭で上映された作品について、現地で見た人にインタビューを予定しております。気になる方がおりましたら、HKtaiyakiでフォローお願い致します。

 

 てなわけで、告知ばかりですみませんが、よろしくお願いします!

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ルーカスは控えめがお好き

加藤ヨシキさんのこちらの記事が非常に面白かったッス。

 

 ハリソン・フォードが大工だった、というのは有名な話でしたが、俳優に固執しなくても食っていけるレベルで大工として成功していたほどだったとは知りませんでした。
(ちなみに、ハリソン・フォードの顎の下の傷は大工仕事で負ったものです)

 

 ハリソン・フォードはとにかくサラリーマンのような固い仕事に就くのが嫌だったそうですが、それでもちゃんと稼いでメシを食うステータスに置いておくことが、実は案外大事なんだと伺える記事でした。ハリソン・フォードはどの映画でもいつも同じ困り顔をしているので省エネ演技と揶揄されていますけれど、この記事を読むとその演技にも彼なりの人生観が詰まっているような気がするが素敵です。

 

 なお、ハリソン・フォードが『アメリカン・グラフィティ』のオーディションを受けた時に、ガッツかなかったから受かった、という逸話が載っていますが、これまさにデイヴ・フィローニが『クローン・ウォーズ』に抜擢された時の話と似ていますね。ルーカスは控えめな人が好きなんだろうなぁ…。ルーカスと仕事がしたい人は覚えておきましょう。

 

 あ、話が二転三転してあれですが、ルーカスの話をしていると、2015年に『フォースの覚醒』が公開された時のレッドカーペットで『ジュラシック・ワールド』のプロデューサー(フランク・マーシャル)がルーカスのもとに寄ってきて「『ジュラシック』が(興行収入)ナンバー1映画だ!」と言いがかりをつけたところ、ルーカスがボソリと「お前なんか虫けらのように潰してやる」と言ってた動画のことを思い出してしまいました。

 

 

 まあ、これ、動画ではギャングの抗争みたいに面白おかしく切り取られてしまっているんですけど、本当はこの二人は旧来の中なので、勿論ジョークのやりとりでこの後笑いあってハグをしています。ただ、久々にこの動画を見返してみて興味深いのは、レポーターがルーカスに「今どんな映画を撮っているの?」と聞いた時に「自分のために映画を撮っている。公開するつもりはない、自分と仲間内だけで見るつもり」と語っているのが印象的で、やはりこの人はあくまでも自主映画の人なんだなぁと感心します。

 

 そんなルーカスの自主映画だったはずの『スター・ウォーズ』はいまや巨大資本に取り込まれて……って、ハリソン・フォードの話をするつもりがいつの間にかディズニーへの愚痴になってしまっていた!いかんいかん!ということで、今日は寝ます。