10月に観た映画の感想

 毎月恒例の更新、またも遅れてしまいました。もう二ヶ月後更新が普通になってしまっている…。

 今月は10本について書きます。『カサブランカ』『エリジウム』『スター・トレック(1979)』『スター・トレックII/カーンの逆襲』『貞子3D2 スマ4D』『クロニクル』『スター・トレックIII/ミスター・スポックを探せ!』『スター・トレック(2009)』『スター・トレック/イントゥ・ダークネス』実際に忙しかったのは10月までなので、今月も少なめ。『スタトレ』多いな!

 『アメリカン・サマー・ストーリー/アメリカン・パイ2』についてはこちらを参照下さい。

 また、『貞子3D2』『クロニクル』に関しましては、本来別個の記事を書くつもりでしたが、未完成のまま時間が経ってしまいましたのでその記事を流用・修正しました。そのため、若干長めの文章となっています。


 

 小学生でもギャグで言ってる「君の瞳に乾杯!(Here's looking at you)」は実は『カサブランカ』からってことを初めて知りました。うーん、それだけ。

 

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 『第9地区』のモチーフは明らかにアパルトヘイトだったが、『エリジウム』は格差社会をテーマとしている。

 

 ニール・ブロムカンプ作品は、プロダクション・デザインが素晴らしい。例えば、スタイリッシュなデザインで有名なダーレン・ギルフォード*1が描く未来像は、常に洗練されているイメージでまるでアップル社の製品のよう。一方で、『第9地区』『エリジウム』のプロダクション・デザイナーであるフィリップ・アイヴィーが作り出す世界観はいつも汚い。

 

 『スター・ウォーズ』が公開された時斬新だったのは、その「汚さ」にあったという。それまでのSFは、『スター・トレック』にしろ『2001年宇宙の旅』にしろ、未来とは清潔なイメージだった。しかし『スター・ウォーズ』が描いた寂れた惑星タトゥイーン、中古貨物船ミレニアム・ファルコンの汚れたイメージには妙なリアリティがあり、その後の『ターミネーター』や『ブレードランナー』などの作品に多大な影響を与えた。

 

 『エリジウム』もその意味で素晴らしく汚い。実際に『第9地区』と同じくブロムカンプの故郷、南アフリカのスラムで撮影されているので「リアリティがある」どころか現実そのもの。他方、富裕層が暮らすエリジウムのデザインはそれこそ『2001年宇宙の旅』のように洗練されており、地球とのイメージ比較してみるとまるでウォーリーとイヴみたいで面白い。

 しかしビジュアルは素晴らしかったものの、ストーリー面では『第9地区』のような驚きを得られなかったというのが正直な所。『エリジウム』も充分面白い作品であるとは思うし、過度な期待を抱いたこちらに負があるが、やっぱり『第9地区』の監督作としては普通のSFアクションになってしまったなぁと残念だった。次回作はコメディらしいので、そちらには期待!

 

 

 チャニング・テイタムが製作・脚本も手がけた『マジック・マイク』は、スライにとっての『ロッキー』、ミッキー・ロークにとっての『レスラー』!テイタムは元ストリッパーなだけあって、周りのダンサーと比べてもキレが全然違う。*2

 

 まぁ、正直なところ、『ロッキー』や『レスラー』ほどの傑作ではないが、とにかく観てよこのダンス!これをずっと観てるだけであたしは幸せだったわよ!


magic mike dance scenes - YouTube

「なんでそんな金をドブに捨てるような映画を観るの?」なんて声が聞こえてきそうだが、3D、IMAX、マサラシステムなどという言葉に目がない僕がスマ4Dを体験しない訳にはいかないだろう!そもそも僕は家では味わえない体感を得に映画館へ足を運ぶのだ。

 結論から言うと、というか『貞子3D2』を観た人は皆口を揃えて言うが、スマ4D楽しかった。

 作品を観たことは無いが、かつてウィリアム・キャッスルという映画監督がいたらしい。劇場の座席に電流をしかけたり、観客の投票により結末が変わる二通りのオチを用意したりと本編よりもとにかくギミック演出に力を入れ、見世物興行としての映画を追求した監督だったという。『ヒューゴの不思議な発明』でも描かれていたが、そもそも映画というのは手品小屋でショーの合間合間に上映していた見世物として始まったので、その姿勢はある意味正しい。

 さて、『貞子3D』シリーズもそうした映画の見世物興行としての一面を重視している作品である。そもそも宣伝の段階からプロ野球の始球式に貞子を登板させたり、キティちゃんとコラボしたりとバラエティに富んだ宣伝を行っている。ネット上では「キティちゃん仕事選ばなさ過ぎ」と話題になったが、むしろ貞子の方が仕事を選ばない働きぶりをみせている。とにかく話題先行の宣伝計画だ。名前も元々の『リング』を冠するシリーズでは無くなっているところに『貞子3D』シリーズの姿勢が見て取れる。

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 そんな見世物興行路線の集大成とも言えるのがこのスマ4Dであり、本作は企画段階からスマ4Dを念頭に製作された。実際にアプリ自体は素晴らしい出来。

 例えば、劇中登場人物が電話をかけると僕のiPhoneに着信がかかり、ワクワク(恐る恐るではない)と電話に出てみると相手の声がする。他にもカメラをスクリーンに向けると大量のゴキブリ*3が写っていたり、死亡した人物の名前が通知されたり、アドレス帳やアルバムが乗っ取られたり。スマ4Dの楽しさだけで★一つ分値する。

 …つまり本編は★0個という意味だけどな!

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 スマ4Dは本当に楽しいのに、演出や脚本が完全にスマ4Dに依存してしまっているため、支離滅裂になってしまっている。映画評論家の柳下毅一郎も指摘しているが、物語上「人が死なないとスマ4Dがお留守になってしまう」ため、次々に関係のないモブキャラが死んでいくので貞子の目的が全くもって意味不明である。

 …つっても、内容が支離滅裂なのも、貞子の目的が意味不明なのも前作『貞子3D』と一緒である。しかし『貞子3D』は、スマホやパソコンから色んな画面から貞子が出てきたり、カマドウマ貞子が現れたり、急に石原さとみが超能力に目覚め棒術の使い手となったりと、荒唐無稽なバカバカしさがあってまだ魅力的だった。何から何まで底辺レベルで、怖さというよりもその笑撃的な破壊力が話題を呼んである意味カルト的人気があった。*4

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 本作はそんな前作を反省してか、脚本からも監督英勉の名前が消え*5、(一応)真面目に怖がらせようとしており、トンデモ描写も控えめで、内容も前作との繋がりをみせるなど至ってシリアスな作りを目指している。

 …それがもう間違いないんだよ!いや、前作から色々と間違えてはいるんだけど、踏み外した路線で進めばいいじゃないか。もうこっちもホラーを期待して観に行ってないし、そもそも『貞子3D』のことなんか誰も覚えてないよ!僕なんか前作観てから一年も経ってないのにもう忘れちゃってるよ!

 しかもこの映画、スマ4Dをもってしても後半飽きるという致命的な欠点も抱えている。更にスマ4Dは観客の多い劇場でこそ興行的な面白さを発揮すると思うのだが、地元では最終上映ということもあり、自分が鑑賞した時は僕以外にカップル一組しかおらず、しかもそのカップルは何故かスマ4Dを起動していなかったのでイマイチ会場のボルテージもあがらなかったのは残念だった。

 『貞子3D』は皆でツッコミながらゲラゲラ笑ってDVDを観る楽しさもあったが、『貞子3D2』はやはりスマ4Dがないとつゆほども面白くないので、パーティ系の見方もオススメできない、全くの駄作であった。シリーズを追っている人だけが見れば良いんじゃないでしょうか。

『貞子3D2』本予告編 - YouTube

 

 

 さて、『貞子3D2』を観た翌日土曜日、僕に『貞子3D』を見せた前科(?)のある先輩と一緒に『クロニクル』を観る。


 洋盤は既に発売されているので去年から一部の映画ファンの間で話題に上がっており、町山さんの2012年ベストテンに入っていたり、公開されてからもTwitterで絶賛の嵐で、これでもかというくらい期待値を高められた作品だったのに、その値を優に越える傑作だった。たった二日間の間に年間ワースト級とベスト級の作品を観たことになる


  公開も終わって日本版ソフトも発売されたことだし、こちらはTwitterでつぶやいた感想とは別にネタバレ全開で書きたい。なので、鑑賞後に読む事をオススメします。

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 POVの映画は主観映像のためより登場人物に感情移入しやすかったり、劇中の出来事にのめり込みやすい利点がある。しかし一方で「なんでそんなヤバい状況なのにカメラ回し続けてるの?」と必ずツッコまれる。

 実際には911や311の際、目の前の厄災を記録しようとカメラを回し続けた人はたくさんいたのだが、やはり自分が主人公の立場になって考えてみると超現実的場面で命の危機に瀕してまでカメラを回すことは考えられないようだ。

 しかし、『クロニクル』はカメラを回す行為自体を主人公アンドリューの心情とマッチさせることでその問題をクレバーに解消して見せた。アンドリュー少年にとってカメラを回すことは「周囲との間に壁を作る」ことだと本人の口により語られる。

 アンドリューの人生は絶望的だ。学校に行けばイジメにあい、家に帰ればアル中の親父からDVを受ける。唯一の味方である母は呼吸器官を患い、端から見ても長くはないことが分かる。アンドリューは常に孤独を感じ、その孤独をなけなしの金で買ったカメラで表現するのだ。

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 そんな彼に転機が訪れる。たまたまアンドリューの従兄弟でスクールカーストの上部にいるマット、成績優秀で人気者の生徒会長候補生スティーブンと奇妙な穴を発見、恐る恐る入って物質に触れると、三人は超能力を手に入れていた。*6今まであまり交流のなかった三人は、この日を境に急激に接近する。

 アメリカの高校にはクラスが無い分スクールカーストが重視され、アメリカの学園映画においてもそれは欠かす事の出来ない要素となっている。例えば、『ナポレオン・ダイナマイト』(2005)*7ではカーストの最底辺にいる主人公たちが上部にいる生徒たちを打ち破るところにカタルシスがあり、『21ジャンプストリート』(2012)では潜入捜査で高校に再入学した刑事コンビのカーストが高校時代と入れ替わる事をギャグとして描いている。実際にも、所属するコミュニティを超えて生徒たちが交流する事は滅多に無いという。

 超能力という唯一無二の共通項により、最下層にいたアンドリューは上部のマットやスティーブンと親友になる。恋愛に関する心理学でよく「秘密を共有する事」が秘訣だと言われているが、実際にスティーブンは彼女をないがしろにしてまでアンドリューやマットと過ごす時間を増やす。アンドリューも「まるで俺たち愛人のようだぜ!」とはしゃぐ。今までの陰鬱した表情とうってかわり、超能力を使って三人でイタズラを働く時のアンドリューは心底楽しそうだ。

 ようやく居場所を見つけたアンドリューだったが、やがて安心は疑心に変わる

「こいつら、本当に俺のことを理解しているのか?力を手に入れるまでは話しかけもしてくれなかったのに」

 元々友達作りに苦労したことがなかったマットやスティーブンにとってそんなことは考えたこともない些細な問題だったが、ずっと孤独を味わってきたアンドリューは初めての友人を得てもカメラを回し続ける。

 そしてカメラを回し続けたということは、結局アンドリューは最後の最後まで周囲との間に作った壁を取り除くことができなかったということだ。実際にはタレントショーとその打ち上げのシーンで一夜の人気者になったアンドリューはカメラの呪縛から一瞬離れることができたのだが、些細な失敗*8により再びカメラに深く依存し、悲劇を起こしてしまう。ずっと孤独でいるより、一旦持ち上げられてから叩き落とされる方が辛いのだ。

 ここからは涙を禁じ得ない悲惨な展開になっていき、アンドリューは可哀想な少年から恐るべき化け物に転じていく映画秘宝てらさわホーク氏が素晴らしいレビューを書いていたのだが、ここからのカットはアンドリューのカメラだけによらず、時にコンビニの防犯カメラの映像だったり、警察の記録用カメラ、一般人によるカメラ、ニュース映像などで構成されていく。つまり、人称が二人称、三人称に離れて行くごとにアンドリューは観客にとって感情移入し辛い存在になってしまうのだという。POVを逆手にとった見事な演出だった。

 このように噂にたがわぬ傑作映画だったわけだが、クライマックスの展開は大友克洋の『AKIRA』から明らかに影響を受けている。十年以上前からハリウッドで『AKIRA』実写化企画があがっているが、『クロニクル』があるからハッキリ言ってもう必要ないよ。

 

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スター・トレック』シリーズはまとめて。『イントゥ・ダークネス』予習に当たり、これらの作品以外に『宇宙大作戦ベストエピソードコレクション』と、『宇宙大作戦』第15話「宇宙の帝王」を鑑賞しました。

 

 まず劇場版第一作『スター・トレック』。TV版よりも莫大な予算を投入して作られた映像は壮大で美しい。同時期にヒットした『スター・ウォーズ』のスタッフも多く関わっているというが、どちらかというと2001年宇宙の旅』に近い。宇宙大作戦』自体も派手なアクションよりは人間ドラマや社会的テーマを重視して作られたドラマなので、この路線は正しい。

 しかし、どうしても二番煎じ感が強く、演出も鈍重*9で残念ながら退屈だった。しかし、謎の敵ヴィジャーの正体が哲学的で面白く、ちょうど先に話題になったニュースとたまたま関連があったのも面白い。

 

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 次に『カーンの逆襲』。先に述べた「宇宙の帝王」の続編。前作を反省してか娯楽色を強めているが、『宇宙大作戦』の骨格であるテーマ性も忘れておらず、適度なバランス。

 この映画のカーンはファンの間でも人気の悪役となるが、個人的にはテレビ版のカーンの方が好き。というのも、本作のカーンはとりあえずカークをぶっ殺すことしか考えていない、猪突猛進のバカみたいだからだ。復讐に囚われているので仕方が無いかもしれないけど、馬鹿力だけでなく並外れた頭脳も超人類カーンの悪役としての魅力だと思うので、感情的になって簡単な罠にハマるカーンは情けない。

 と言いつつも、やはりカリスマ性があるので、人気キャラとしての地位には納得。エンディングのサプライズも素晴らしかったのだけれども…

 

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 『ミスター・スポックを探せ!』って三作目のタイトルに、ズコーッ!なんてダサいタイトルなんだと思ったら原題も"Searching for Mr.Spok"。前作のラストはなんだったんだ…。しかしまぁ、つまらなくはなかった。スポック役のレナード・ニモイが監督なので、ちょっと不慣れな感じが出てしまっている*10が、前作のラストに負けまいとするインパクトのある展開をクライマックスに持ってきたのに好印象。どうでもいいけど、なんか皆老けてるなぁ…。

 

 

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 で、間をかなり飛んでJ.J.版『スター・トレック』。Rotten Tomatoesで90%代のスコアを叩き出していたのでそれなりに期待していたけど、正直まずまずって印象。旧シリーズと比べて戦闘シーンの迫力はズバ抜けているが、レンズフレアが邪魔すぎる。てか、本当になんだこれ!この後J.J.デビュー作である『m:i:III』見直したけど、確かにレンズフレアを所々使っているが割と控え目でここまで激しくなかった。見直してはいないけど、『スター・トレック』の次に撮った『SUPER8』もそんなに気にはならなかったと思う。『スター・トレック』のレンズフレアは鑑賞の妨げになるレベルだ。J.J.が敬愛するスピルバーグだってこんなに使ってないよ!

 あとは、パラレルワールドとはいえ、カークの性格が少年漫画の主人公みたいな熱血漢に変更されていたのも如何なものか。ジェームズ・ボンドみたいなクールなのが良かったんだけどなぁ…。

 

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 しかし『イントゥ・ダークネス』は傑作だった。褒めすぎかもしれないが、快感を得るほど綺麗に騙されてしまったので、もう★★★でいいよ。にわかとはいえ、時間をかけて予習した甲斐があった。レンズフレアも大幅に減っていて偉い!

 先に叩いたばかりだけれど、キャラの改変が脚本に巧くハマっている。復讐に燃えるけれどなんとか冷静さを取り繕おうとするカークは旧シリーズのカークの良さを上手いことアップデートしている。宣伝で推されているカーク、スポック、ウフーラだけでなく、ボーンズやスコッティ、スールー*11などのテレビ版レギュラー陣も限られた尺の中で平等に活躍させてみせるJ.J.の手腕が光る。

 旧作へのオマージュを増し増しに盛り込みつつも、旧作を知っていれば必ず驚かされる展開もニクい。まるで『スカイフォール』のようだ。*12クライマックスのオチへの批判あるが、個人的にはちゃんと伏線と思しき描写をさりげなく、それも単なるファンサービスと思っていたシーンに張っていたので見事だと思った。

 ちなみに評判のベネディクト・カンバーバッチが演じたジョン・ハリソンにはぶったゃけそこまでハマらなかった。*13あと本作を観るに当たり予習すべき作品を調べていたらジョン・ハリソンの正体が分かってしまったため、その驚きがなかったのは残念だった。なので、これから観る人に楽しんでもらうために是非とも予習はして欲しいのだけれど、予習すべき作品名を挙げるとその時点でネタバレになってしまうのが悩ましい所…。

 なのでまぁ、ここにあげた作品を何も考えずに全部観ると楽しめると思います。骨はかなり折れますが。

 

 


ということで今月は以上です。予め宣言しておくと、11月分も多分遅くなります、すんません!

 

*1:トロン:レガシー』や『オブリビオン』のプロダクション・デザイナー

*2:あともう一人、ストリップバーの店長マシュー・マコノヒーも素晴らしかった。

*3:結局このゴキブリががなんだったのかは謎。『リング』からどんどんかけ離れて行く…。

*4:ただし、『デッド寿司』の井口昇のように0点を狙いに行ったわけではなく、単純に0点しか取れない英勉が起こした奇跡だと思う。

*5:前作上映後偉い人にこっぴどく叱られたんじゃないかと邪推してしまう。でもそしたら監督として続投しているのが謎ですが。

*6:ここのシーンが素晴らしいのは、写し過ぎない所だ。三人は謎の物体の力により吹っ飛ばされ、カメラが壊れてしまい、次のカットでは翌朝三人が超能力の練習する場面に切り替わる。行間を観客の想像力で埋める、素晴らしい編集!これが並のPOVホラーだったりすると、それこそ洞窟を出るまで頑に手放さず、朝までの行動を写してしまいそうだ。こういう細かい所にリアリティが宿っている。

*7:長らく『バス男』という本当にどうしようもないタイトルだったが、この度BD化に辺り原題の『ナポレオン・ダイナマイト』に変更された。素晴らしいぞ、FOXジャパン!と思ったが、そもそもこんな題名つけなければ良かっただけの話である。猛省するように。

*8:これがアンドリューの童貞卒業失敗に関わっているのがまた面白く、切ないところだ

*9:なんたって、エンタープライズ号を登場させるだけで延々5分も映しているんですよ!そりゃ眠いわ!

*10:ネタバレになるが、カークの息子の死があまりにもあっさり演出されていてビックリした

*11:どーでもいいんだけど、J.J.版スールーのジョン・チョウは『アメリカン・パイ』シリーズの熟女好き(MILF=Mother I Like to Fuck)野郎だったのかよ!

*12:スカイフォール』も『イントゥ・ダークネス』も、それぞれラストで新シリーズが旧シリーズに回帰していく点がソックリ。『ダークナイト・ライジング』もある意味そんな終わり方だった。最近の流行りっぽい。

*13:この悪役のキャラも計画も『スカイフォール』と似てるんだよなぁ。これらは『ダークナイト』のジョーカーの派生だと思うが。