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釣り合えなきゃ付き合えないのか?/『ある日モテ期がやってきた』★★☆

映画 感想

 2010年のジェイ・バルチェル主演のラブコメ映画だが、この映画が日本でDVDスルーとしてリリースされたのは2011年1月。当時『モテキ』が流行っていたわけで、もうお察しください。としか言えない邦題なのだが、原題は『She's Out of My League』。直訳すると「彼女は高嶺の花」であり、ピッツバーグ空港でTSA(運輸保安庁)職員として働くカーク(ジェイ・バルチェル)がたまたま超絶美人なモリー(アリス・イヴ)と出会い、付き合っていくというお話。

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 カークはブサメン、金なし、高卒の三重苦で、彼女にフラれたばかりということもあり、自分に自信がまるでない。誰もが羨むモリーと付き合うことになってもにわかに喜べない。

 

 というのも、悪友のステイナー(T.J.ミラー)に「いいか、お前は5点の男だ。対してモリーは10点満点の女。男と女が付き合えるのは2点差まで、釣り合うわけがない!」と釘を刺されていたからだ。そしてカークはモリーの「完璧な」素性(家がお金持ち、弁護士からイベント企画業に転職、元カレがパイロット…etc)*1を知るたびに自己嫌悪に陥る。

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 でもこんなの、モリーからしたら嫌に決まってる。カークのことが好きで付き合ってるのに、カーク自身が自分のことが嫌いでひねくれてるのは付き合ってても気持ちがいいはずがない。そしてカークのネガティブさが災いして結局二人は破局してしまう。

 

 しかし「恋愛に点数なんか関係ないんだ!」 と気づくのもステイナーだった。カークとモリーが別れたと聞いて、いてもたってもいられなくなったステイナーは元カノの元へ走りだす。

「なあ、どうして俺を振ったんだ?俺のどこが不満だった?不釣り合いだったんだろ?」

「あたしは別に十分だったのに、あんた自分を見下してたじゃない!

元カノの言葉を聞いて自分の考えが間違っていたと悟ったステイナーがカークとモリーのために尽力するクライマックスは感動的なので見てのお楽しみ!*2

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 公開時、アメリカでは『アリス・イン・ワンダーランド』や『グリーンゾーン』といった強敵に阻まれて興行的に振るわなかった。確かに脚本的にも「ん?」と思う箇所もなくはないが、それ以上にコンプレックスだらけの自分も含む全てのオクテな男性が学ぶべきことの多い、男性向け恋愛指南書みたいな隠れた良作だった。ジェイ・バルチェルはこんなにいい映画で主演やってるのに、ジャド・アパトーギャングの中でイマイチブレイクに繋がらなくて残念だなぁ…。と思っていたらIMDbでこんなトリビアを発見。

ジェイ・バルチェルはヌードをやりたくなかったため、本作の剃毛シーンで映るお尻はボディ・スタントである。

ジェイがハジききれてないのはそういうとこだよ!


'She's Out of My League' Revised Trailer ...

 

ある日モテ期がやってきた [DVD]

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*1:モリーを演じたアリス・イヴはちょっとしゃくれてるけど、この完璧なヒロインを演じるのに説得力があるキュートさとセクシーさを兼ね揃えた女優。彼女が下着になるシーンはもうジェイが羨ましくて仕方がないんだけれども、多分JJエイブラムスは本作を観て『スター・トレック イントゥ・ダークネス』で無駄に脱がしたに違いない!

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*2:ステイナーを演じるT.J.ミラーは最近コメディ映画でよく見かける。いつも性格が良さそうなボンクラ役セス・ローゲンと被るけどすごくいい役者だと思うのでどんどん売れて欲しい。去年は『トランスフォーマー ロストエイジ』(最初に殺されて死ぬマーク・ウォルバーグの同僚。あのシーンは爆笑した。)や『ベイマックス』のフレッドの声優として日本の劇場でも見られた。やっぱりボンクラ役!