シンガポールの映画館に行ってきた!/シンガポール旅行記(終)

 年末年始の出来事なのにどんだけ時間かけてんだって話ですが、シンガポール旅行記シリーズ、今回がラストです。

あけましておめでとうございます/シンガポール旅行記① - 新:尾も白いの探して。

ユニバーサル・スタジオ・シンガポールに行ってきた!/シンガポール旅行記② - 新:尾も白いの探して。

 

 海外旅行をする上でやってみたかったことが、地元の映画館で映画を観るってことなんですよね。海外に行ってまで映画かよ!って思うかもしれませんが、でも海外の映画館って中々行く機会ないですし、その国の興行事情とかも気になるじゃないですか。

 今回家族に無理を言って1月2日に単独行動をさせてもらい、その念願を叶えることができました。今回は映画の感想というよりは映画館のレポートです。

 シンガポールの映画館

 単独行動をする前日、まずシンガポールの映画館を調べて何を観るか決めました。どうやらシンガポールにはGolden Village(GV)、Shaw Theaters(ST)、Cathay Cinepelexes(CC)の3つのシネコンが主要らしいです。

GV http://www.gv.com.sg/

ST http://www.shaw.sg/

CC http://www.cathaycineplexes.com.sg/default.aspx

  せっかくなら日本では観られない映画を、と思って2本の映画を観ることを目標にスケジュール表とにらめっこした結果、GV Vivocityに行くことを決めました。

 

Vivocity 

 映画館があるVivocityは、先日紹介したUSSがあるセントーサ島に行くために利用したモノレール駅があるマリナ・ベイ駅に直結している。シンガポール最大のショッピングモールで、日本人建築士がデザインしたそう。

f:id:HKtaiyaki:20150102125702j:plain

 店内にはなんと約350店ものショップやレストランがある。ただただ広い!

 

GV Vivocity

 この日、僕は午前中にタイ映画の『Vengance of an Assasin』と午後にインド映画の『PK』を観ました。映画の感想は後ほど書くとして、今回は映画館そのもののについて書きます。

 

 まずチケット代ですが、窓口で「学生証持ってるか?」と聞かれたので、通ってる大学の学生証を見せたら「シンガポールの学校の学生証じゃないとダメだ」と言われ(当たり前だ)、一般料金を払うことに。なんだよーと思いつつ値段を見るとなんとたったの9.5ドル(約850円)!!や、安い!日本の学生料金より安いじゃないか!!高い高いと言われてる日本の映画料金だけど、いかに他国と比べて高いかを実感しました。日本で映画ファンが育ちにくいのって絶対映画料金のせいだよな。

f:id:HKtaiyaki:20150102102035j:plain

 階段を上ると上映中や公開予定の新作映画のポスターがずらり。前にも書いたように、シンガポールは主言語は英語だけど中国系、マレー系、インド系が暮らす多民族国家であり、最新のハリウッド映画はもちろんアジア映画もリアルタイムに観られて映画館にかかる映画でも多文化社会を体感できて面白いです。ちなみに観た映画はどれも英文字幕が付いてたので一応理解しながら見ることができました。

 

f:id:HKtaiyaki:20150102102046j:plain

それどころか、宿敵『STAND BY ME ドラえもん*1も!!まさかシンガポールシネコンでかかっていようとは…と思って隣を見るとさらに驚きが。

 

f:id:HKtaiyaki:20150102102742j:plain

寄生獣』の看板!よもや山崎貴作品が連続してシンガポールの上映でかかっていようとは。ちなみに写真を撮り忘れたけど、劇場にはラブライブ』の上映告知ポスターも貼ってあって、やはり日本の漫画やアニメは世界に競えるコンテンツなんだなーとしみじみ思いました。

 

f:id:HKtaiyaki:20150102121802j:plain

ウィル・フェレルとケヴィン・ハートの新作『Get Hard』も貼ってある!アメリカン・コメディも遅滞なく、しかも劇場で観られるシンガポールが心底羨ましい…。というか、日本での扱いが酷すぎんるんだけどね。


Get Hard Official Trailer #1 (2015) - Will Ferrell ...

 

f:id:HKtaiyaki:20150102102305j:plain

GV Vivocity一押しのGVmaxシアター。東南アジアで最もスクリーンが広く、ドルビー・アトモス仕様でなかなかの高スペックらしいですが体感する時間がなくて残念…。写真を撮った時は『96時間 レクイエム』と『アメリカン・スナイパー』が公開待機中。

 

f:id:HKtaiyaki:20150102102817j:plain

f:id:HKtaiyaki:20150102102856j:plain

 こちらが劇場内の様子。一見日本のシネコンと変わらないなんの変哲も無い劇場ですが、椅子がとても座り心地がいい!肘掛にはカップホルダーはなく、ドリンクを置く台がある。

 

 上映に際して日本と違う!と思ったのが二点あり、まず上映前にかかるCMが長いこと。しかも新作映画の宣伝はわずか1本で、残り20分間のうちほとんどが企業や政府機構による宣伝!日本でも映画館でコカ・コーラやタカラレーベンのCMが流れることを批判する声をよく聞きますが、シンガポールはその比ではありませんでした。そして僕はこの日二本の映画を観ましたが、二本とも全く同じCM構成で更に驚きました。ずっこけたのは次のCM。


You're The Boy - YouTube

劇場で必ず一番最初に流れるこのCM、初めて見た時はずっと新作映画の予告編かと思ったらシンガポール独立50周年記念CMでした!

 

 そして次に驚いたのは映画が終わった時。といっても文字通り映画が終わった時で、エンドロールになった瞬間場内が明るくなる!日本の映画ファンは僕も含めて「エンドロールまで静かに席座る派」が主流だと思うんですけど、シンガポールエンドロールになった途端清掃員が入ってきて、むしろ最後まで座ってると「なんでこいついつまでもいんの?」って感じで浮きます。まあでもそもそもエンドロールって退出者の混雑緩和のために出来たものだから本当はこうあるべきなのかもしれない。しかしマーベル映画みたいにエンドロール後も映像が続く映画ってどうするんだろ?

 

シンガポールマクドナルド

 もはや映画とは全然関係ないですが、僕はマック中毒者でもあるんですよ。週1以上マック行かないと気が済まないくらい、『スーパー・サイズ・ミー』で苦しそうにビッグマックを食べるモーガン・スパーロックを見てハンバーガーが食いたくなるくらいマックが大好きです。そして海外のマックオリジナルメニューを食べてみたいって夢もあったので、今回昼飯で実現させてみました。

 

f:id:HKtaiyaki:20150102140822j:plain

ところが何がシンガポールオリジナルメニューか全然わからなかったぜ!ということで、日本ではもう販売されてないマックラップセット*2を購入。

f:id:HKtaiyaki:20150102140907j:plain

f:id:HKtaiyaki:20150102140925j:plain

 まあ、どうってことない、ちょっと食いにくいタコスみたいなもんでしたよ!ポテトとコーラ*3日本と変わらない安心のおいしさ。ポテトが揚がる時の「ピーローリーピーローリー」も聞けてあれは万国共通なんだなぁとしみじみ。わざわざシンガポールまで来てマックを食ったことについて若干の後悔の念もなくはありませんが触れてはいけません。

 

 マックを食べた後って眠くなるんで午後に見る映画が心配だったんですけど、ところがどっこい、これが眠気を吹き飛ばすような超面白い映画だったのでなんの心配もいりませんでした。そんなアーミール・カーン主演の大傑作『PK』についてはまた後日記事に書き起こします!絶対!多分!いつか!予定は未定!

*1:当ブログ昨年度ワースト5位

*2:本当の発音だとマクラップ、日本で発売されてた際にマックラップとなりました。

*3:マックのコーラは普通のコーラと味が違う!これ友人に言っても信じてくれないけど本当だよ!