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樹海には「ユーレイ」が出るってよ。/『The Forest』★☆☆

映画 感想

 富士の樹海を舞台にしたホラー映画『The Forest』を鑑賞。『ダークナイト』シリーズの脚本家デヴィッド・S・ゴイヤー原案・製作の下、新鋭ジェイソン・ザダが監督。主人公の双子をナタリー・ドーマーが務める。

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  森林を叫びながら走っている女性の夢を見て起きたサラ(ナタリー・ドーマー)は、日本の警察から双子の妹がジェスが青木が原で消え、亡くなったかもしれない*1という報告を受ける。双子ゆえの妙な感覚に胸が騒いだサラは、婚約者のピーター(ジェームズ・オーウェン)の忠告にもかかわらず日本へ旅立つ。ジェスの勤務先の女子校を訪れ、生徒から樹海には「ユーレイ」がいると教えてもらう。

 

 ジェスが最後に消息を絶った場所、つまり青木が原の旅館に泊まったサラは、オーストラリア人ジャーナリストのエイデン(テイラー・キニー)と出会い意気投合し、ガイドのミチ(小澤征悦)を紹介してもらい、いよいよジェスを探しに富士の樹海へと突入する。樹海を歩くうちにサラは、次々と超自然現象に遭遇するのだが…。

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 劇中、ミチがサラに警告する。「青木が原では恐ろしいものをみるが、それは現実に起きることではない、頭の中で起きていることなんだ」その説明通りこの映画は最初から最後まで、サラが幻覚または夢を見る→怖い何かがデカい音と共にワッと驚かせてくるサラの勘違いまたはサラが目を覚ますのワンパターンの繰り返しで、怖いどころか途中で飽きてくる。典型的なダメホラーだ。なんなら旅館のシーンで観客を驚かせてくるのはただの認知症のおばあちゃんで、それユーレイと関係ないじゃん!

 

 もちろん、ユーレイなんて言ってもバリバリの洋テイストなデザインで、怖がる以前に違和感が目立つ。作り手が幽霊を理解していないし、もちろんこっちも期待してないけどね。そもそも主な撮影地が青木が原ではなくてセルビアのタラ国立公園である。

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 じゃあ、この手のハリウッド映画にありがちな日本の珍描写を楽しもうかと思ったら、ネタがピクピク動く寿司とか提灯がたくさんぶら下げてある旅館内のバーとか、どれも陳腐なものばっか。そこもオリジナリティないのかよ!ただ、一つ面白かったのは、青木が原のガイドセンターの地下室に樹海で見つかった遺体が保管されてるの。そんなもん遺体安置所か病院に移送されてるに決まってるだろ!

 

 ちなみに、エンドロールは「とおりゃんせ」のヘビメタ調カバー。この歌と神隠しの都市伝説をどっかで聞いて採用したんだろうね。妙に耳に残るカバーだったからサントラは欲しいなぁ。

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*1:大体、亡くなったかもしれない、という曖昧な報告はなんだ!