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『木根さんの一人でキネマ』第1巻を読んだ。

 冬休み最後の日に映画ファンの間で話題沸騰中の『木根さんの一人でキネマ』の第1巻Kindle版を読みました。オススメです!

木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス)

木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス)

 

 

  映画鑑賞と映画感想ブログの更新が唯一無二の趣味という、とても他人事とは思えない映画オタクのOL・木根さんの映画愛に満ちた日常を描いたギャグマンガ。自分の感想に対するコメントにキレたり、『スター・ウォーズ』に関する情報を全てシャットダウンしたり、どれだけ天候が悪かろうと映画館で見ることにこだわったりと、どのあるあるエピソードも絶妙すぎてうるさ型の映画ファンなら悶絶してしまうこと間違い無し!

 

 極め付けは単行本最終話に当たる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の回。木根さんの家に居候する会社の同期・佐藤は全く映画に興味がなく、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』すら観たことがない。衝撃を受けた木根さんは無理にでも佐藤に押し付けようとして鬱陶しがられる。これは痛いほどよく分かるし、実際僕も何度も経験してるなぁ…。

f:id:HKtaiyaki:20160119152531p:plain▲痛いほど分かる木根さんのオタ心理。

 

 だって映画ファンにとって好きな映画=自分の一部、という側面があって、だからこそ映画ファンは自分の好きな映画を他人に観て欲しい。でも好きな映画を否定されたら自分のことを否定されたようで悲しい気分になるし、「人それぞれ」なんて言っておきながら自分の見るペースを大事にするから、意外と他人からオススメされた映画はなかなか観なかったりする*1し、とても面倒くさい種族*2なのだ。また、本作は映画ファンじゃない佐藤を登場させることで、客観的な視点も入ってるのがいい。

 

 全ての映画ファンの根底には「人と映画の話がしたい」という気持ちがあり、それを糧にして生きる哀しくて愛らしいモンスターなのだ。そんな複雑で面倒くさい映画ファンの生態が生々しく可笑しく描かれたこの漫画は、むしろ映画ファン心理を知ってもらうために映画ファンじゃない方に読んで欲しい。そして、読んだ後は我々のことを温かい目で見守ってあげてね!

*1:ここら辺は現在公開中の7話で描かれています。ちなみに最新の9話は衝撃のトリックが!ヤングアニマルDensi

*2:ちなみに留学していろんな国からの映画ファンと友達になったが、この面倒くささは世界共通であることが分かった。