タバコを吸って何が悪い!

 映画ファンの間ではこのニュースが本日話題になりましたね。

 タバコに限らず、暴力や性的なシーンを娯楽やテレビ、ゲームから規制しようという運動がよくありますが、子どもの目から有害なものを排除するというのは、まるで無菌状態の中で子どもを育てることと同じことで、悪いものを知らない子どもが分別のつく大人になれるとは到底思えません。

 

 タバコの映画といえば、『サンキュー・スモーキング』が大好きで、タバコ会社のロビイストというおそらく史上最も嫌われている職種の人間を主人公にしたコメディだ。主人公の仕事はタバコは健康被害とは無縁であると人々に信じ込ませることだが、別に映画自体は当然タバコを奨励するものでは全くない。健康被害を訴える側の人間の方が人々がタバコで亡くなると「ほれ見たことか!」と喜ぶなど皮肉で意地悪だが、知的で現実的で笑えて、なんなら最後は一人の男の生き様に感動し暖かくもなる。 

 どうして「悪影響が〜」とかいう人は規制ばかりに目が行き、よりこういった現実を教える映画を作る方向に行かないんだろうかね。

 

 ちなみに僕は非喫煙者である。