今日はスーパーチューズデーなもんで、政治の話で盛り上がっている。そしてなんといってもその中心にいるのはやはりドナルド・トランプ。
こっちに来てから感じるのは、アメリカという国は常に何かに怯えている。先学期にとった作文法の講義でも、白人の学生たちはオブラートに包んだ差別発言をしていたし、その根底にあるのはムスリムや移民といった白人の彼らにとって「得体の知れないもの」への恐怖だ。当事者なのでなんとも言えないが、例えば僕が起こした忍者の事件だって、わずか5分の間に「得体の知れない」黒服の男たちに恐怖して大して確認もとりもせず学生たちは警察を呼んだから起きた騒ぎだった。
そういう「得体の知れないもの」に対し、知った風な口調で攻勢に出るドナルド・トランプに人気が出るのも分からなくもない。我がアーカンソーでもトランプは勝利。
で、「得体の知れない」留学生の僕はどちらかというと有色人種の友達が多く、FacebookのTLを追ってるだけでドナルド・トランプをおちょくったポストが流れてくるから面白い。「メキシコとの国境に壁」発言で特にヒスパニック系がブチ切れてるが、言葉が分からなくたって面白い。ちなみにこれは友達がシェアしてたメキシコのロックバンドMOLOTOV(火炎瓶)のポスト。
Pinche gringo puñetero! 💩 #fucktrump
Posted by MOLOTOV OFICIAL on 2016年2月23日
このトランプタワー、僕も行ったよ。
そういえば『バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2』(1989)のビフはドナルド・トランプがモデルって聞くけど、そんな古くからドナルド・トランプが活躍してたことにも驚く。去年のジミー・キンメルのレイト・ショーでもネタにしていた。「カジノオーナーで世界を征服しようとしたビフは2015年はどうなってるの?」「ああ、そのビフならいま大統領候補だよ」「ドク、未来は良くなると言ってなかったっけ?」「確かに言ったが、我々はもしかしたら時空のねじれにより別次元の2015年にきてしまったようだ…」って冗談で済めばいいけどね。