ソロリティッテナンデスカ?

 最近いつも一緒につるんでるパキスタン人の友達がいるんだけど、こいつがめちゃくちゃ面白い。彼の辞書には人見知りという言葉がなく、知らないひとでも誰彼構わず話しかける。彼は15歳の頃に移住していて国籍も移しているのでペラペラにアメリカ英語を喋れるくせに、知らない人に話しかける時は必ずインド英語訛りで喋る。例えばダウンタウンスマホをいじってるお姉ちゃんに「オネエチャン、ポケモン捕マエテルノ?」てな感じの片言英語で喋る。

 

 昨日もそいつとメキシコ人の友達の三人で近くのコンビニまで飲み物を買いに行ったら、明らかにパーティー帰りのソロリティ*1の女の子たちと遭遇。ソロリティとかフラタニティに所属している学生は帰属意識を表すためにみんな同じ服装してるんだけど、もちろんパキスタン人の友達にとっては格好の餌食。

「アロー、ドウシテオ嬢チャン達皆同ジ格好ナノ?」

「えっと…私たちはソロリティだからよ」

「ナルホド…ソロリティッテ何?」って白々しくてここで思わず僕たちは吹き出しちゃう。

「えっとソロリティってのはガンマとかアルファとか…」って女の子達も説明になってないよ!

そうこうしてると変なインド人が絡んできた、って白人の女の子達は逃げ出しちゃうわけ。酷い時は差別的な態度をしてくる人もいるんだけど、彼の行動を痛快に思ってしまうのは、なんとなく『ボラット』とか『ブルーノ』のサシャ・バロン=コーエンがアメリカ人の根底にある差別意識を浮き彫りにしているのを観てる気分になってしまうからかな。

 

 

 ちなみに彼は留学生の友達が多いので言語に堪能で、日本人に会うと必ず「コンニチハ、ワタシノナマエハ〇〇イチニサンシゴーロクシチハチキュウジュウ、水クダサイ、ビールクダサイ!」と言う。というか、それしか喋れないんだけど、どこで覚えたんだよ!

*1:友愛会。詳しくはこちら