氷山の一角

 明日テストだし疲れてるのでもう寝ますが、大統領選挙明けてから二日、すでに全米各地で差別的な事件やヘイトスピーチが横行しています。

  ※ジークハイル - Wikipedia

  ミネソタの高校のトイレに落書きされたヘイトスピーチ

『田舎の学校で教師をやっている姪が言うには、迷彩服を着た白人子供達が南部連合の旗を掲げ、非白人の生徒たちに「お前らは1月にはこの国から出て行くことになるからな」と伝えたそうだ 』

 ペンシルヴァニアでのヨーク工業高校では白人の生徒たちがドナルド・トランプの看板を掲げ「ホワイトパワー!」とシュプレヒコールしながら行進

 テネシー大学のアメフト黒人選手の車に「クタバレ黒んぼ!トランプ」と落書き

 

 これは一部でしかないが、見ていてクラクラするくらいおぞましい暴言の数々だ。今挙げたヘイト事件のほとんどが学校で起きているのも怖い。

 

 日本のマスコミや評論家、政治家の中ではトランプの大統領としての資質に期待する見向きが増加しているそうだ。差別的発言はただのパフォーマンスで、政権を握った後は控えるだろうと。そりゃ決まってしまったものはしょうがない、絶望より期待する方が建設的だ。

 

 だが昨日も言ったが、問題はトランプではない。彼は氷山の一角だ。ポリティカリー・コレクトネス(PC)による言葉狩りで白人の間には不満が溜まっていた。まるで振られて膨張したコーラのように。そしてその栓は「PCなんかクソ食らえ」と主張してきたトランプの当選により空けられて暴発してしまった。差別を容認していた人間が見事に多数決により当選してしまったのだ*1、どうして自らの差別を悪だと省みようか。今後もこういった事件は増えて行くだろうし、ユダヤ人を殺したナチ党員がその日の夜には家族団欒で晩飯を食べていたように、差別行為への感覚は麻痺して行くだろう。

*1:実際にはヒラリーの投票者の方が多かった、という話を慰めのように聞くが、それでもほぼ同じ投票数なのでだからどうしたとしか言いようがない。繰り返し言うがトランプの賛同者の数が問題なのだ