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野獣のくせに草食系かよ!/『美女と野獣』(1991) ★★☆

 春休みの旅先に向かう飛行機内で上映してたので子供の時以来久々に鑑賞。監督は今度の実写リメイク版でもコンサルタントを務めているゲーリー・トゥルースデイルとカーク・ワイズ。音楽はディズニーの90年代ルネサンス期を支えたアラン・メンケン。声の出演はペイジ・オハラ、ロビー・ベンソン、リチャード・ホワイト、ジェリー・オーバック、デヴィッド・オグデン・スティアース、アンジェリー・ランズベリーら。

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 母親の大好きな作品ということもあって、子供の時は文句無しの傑作だと思っていたが、色々知恵がついてしまったいま見返すと結構能天気な作品でビックリした。特にガストンや意地悪な町民のキャラクター造形が類型的にもほどがあってペッラペラ。ベルへの求愛の仕方が雑だよ!

 

 ただ、今回観直してめちゃくちゃ面白かったのは野獣(ビースト)の描かれ方だった。というのも、僕はゲームの『キングダムハーツ』シリーズの影響でビーストを無骨で不器用でハードボイルな男だと記憶していたが、実際の本編での描かれ方って引きこもりで女性の扱い方がわからないブサ男なんだよね。

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 で、ベルが好きなんだけど付き合うためにはどうしたらいいか分からないので、周りの家来や召使が一生懸命恋愛のアドバイスするのってまんま『40歳の童貞男』だよ!僕の好きなジャンルじゃん、野獣のくせに草食系かよ!有名なダンスシーンはロマンチックだけど騙されちゃいけないよ。

40歳の童貞男 (字幕版)
 

 

 

 そして、いよいよヤベエなぁと思ったのが、引きこもってる部屋でバラを大切にしてるのがとてもオタク的*1、「Be our guest(ゲストになってください)」なんて言ってるけど事実上ベルは監禁されてるし、何か不都合なことが起きると周りの人や物に八つ当たりしてぶち壊すって、これ夕方のワイドショーでよく見るやつだよ!

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 だからという子供の頃の純真さを忘れて大人になって観る『美女と野獣』はニート(ビースト)対ストーカー(ガストン)という構図にハラハラして面白かったんだけど、結局呪いの解けたビーストはイケメンなんだよね。チェッ、つまんねーの!

 

 

*1:ベルがバラに触ろうとしたらブチキレるって描写にコレクターの特性が良くでてた。というか、我が身を省みずにはいられなかった。