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タトゥイーンの原風景

 いつもつるんでるメキシコ人の友達に車のブレーキを直してもらう。『ワイルド・スピード』シリーズではやたら車を修理するガレージの場面が出てくるが、車社会に住むアメリカ人は自力で車を直せる人が多いから逞しい。

 

 と言っても、彼は正式なアメリカ人ではなくて小さい頃に両親に連れられてアーカンソーへやってきた、所謂不法移民である。*1「いつかメキシコ行きたいから案内してくれよ!」と言うと「ははは、案内してもいいけど俺がこっちに帰って来れないよ」と返すのが常だ。彼には10年以上会っていない兄弟がメキシコにいるらしく、いつか会いに行こうとは思ってるそうだ。

 

 てんで見ただけじゃ分からない工具を慣れた手つきで扱う彼を見て感心する。「どこで車の修理を覚えたの?」彼は僕と同い年で、奇遇なことに誕生日もわずか一日違いである。「ガキの頃から親父に手伝わされて自然と覚えたよ」彼のお父さんは車の修理で生活費を稼いでいる。

 

 ど田舎でいつか外へ出て見たいと思いながら得意な機械の修理に勤しむ彼の姿は、僕にはルーク・スカイウォーカーにしか見えなかったのであった。しかも長年会ってない兄弟までいるしよ!

 

 

 

*1:オバマ政権下で発行された労働許可証を持っている