弛緩

 ここのところウダウダ言っていたが、この期末期間で一番キツかった試験を終えて山場を乗り越えた。そもそも卒業時期を早めようと急に思い立ち、夏に卒業するため今学期はいわゆるフル単に臨んだせいで全く余裕のない学期となり常にヒーコラ言っていた。余裕がないくせにナッシュビルリトルロックに映画観に行ったりして更に圧迫され、我ながら呆れる。

 

 んで、デザインの授業に追われ後手に回しまくった結果特に成績が悪くなった必修科目の期末テストが今日あった。ここ一週間は高校生以来初めて本腰を入れて勉強しなくてはならず中々に生きた心地がしなかった。学校に枕と寝袋を持ち込んで泊まり込みで教科書を読んだ甲斐もあり、一応今日の試験はこれまでで一番手応えはあった。試験用紙を提出した後の気持ちはさながらシン・ゴジラ』のヤシオリ作戦成功後にほっと胸をなでおろす役人であった。

 

 『シン・ゴジラ』といえば、あのヤシオリ作戦終了後の「はぁ〜」と緊張の糸が途切れる感じが良い。エメリッヒが作る典型的なハリウッドパニック映画だったら陽気な歓声と拍手が上がっているところだ。そういやエメリッヒじゃない方のハリウッド版『GODZILLA』も最後歓声があがっていた。

 

 それが日本版はどうだ。「はぁ〜↓↓」である。なんとも間の抜けたような声だ。倒したカタルシスよりも「や、やっと仕事が終わった…」という社畜感がとても日本的ではないか。多分あの人たちはあの後軽く飲みにくらいは行ったんじゃなかろうか。はぐれ者が寄せ集められた巨災対の連中には体育会みたいなメンドイノリはなく、シッポリ飲むに違いない。尾道さんなんかは意外と酒が強かったりしてだな…

 

 一体僕は何の話をしてるのか分からなくなってきたが、期末の成績が今まで一番良かったとはいえ、理想ほど良くはない。なんならまだパスできるかは分からない。一旦収束したとはいえ実は緊張がまだ続くこの終わり方、それこそまるで『シン・ゴジラ』のエンディングのようであるなぁ。

 

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ