デトロイトとシャーロッツビル

 キャスリン・ビグロー姐御の『Detroit』を観に行ったっす。夜最後の回で2時間半も尺があったのでヘトヘトだけど、いつも通りの凄まじさ。まるで映画3本の別々の映画を観終わったかのような骨太さ。

 

 デトロイトで怒った暴動と人種差別を描いたこの映画が、ちょうどシャーロッツビルの暴動が怒っている同時期に公開されたのは何かのイタズラとしか思えない。『Detroit』の冒頭では暴動が起きる背景がアフリカンアートテイストなアニメーションで説明されていた。今回のシャーロッツビルで白人至上主義者達が黒人女性に対し「アフリカに帰りやがれ!」とシュプレヒコールをしていたが、一体誰がアフリカから連れて来たと思ってるんだろう。彼らが誇らしげに掲げている南部連合の旗の意味がわかっているんだろうか。