男同士でイチャイチャさせろ!

 こんな記事を読みました。

 

 「なぜ男性向け化粧CMのような"男同士でイチャイチャする会話や行動"が現実では存在しないのか?」という投稿者の疑問に男性学研究の精鋭、田中俊之先生が答える内容になっております。そもそも日本にいない僕は今放映されている「男性向け化粧CM」の例が全く分からなかったのですが、最近こういうCMが放映されているそうですね。*1

 

 詳細は実際に記事を読んでいただくとしてですね、要は前提とし「男性は女性にモテるためにオシャレをするはずだ」という暗黙の了解があるため男性向け化粧品のCMは「『男だけの世界』を描く傾向があるように見える」と田中さんは結論づけており、「(異性愛者の)男性はつねに女性への性的関心を懸命に表明したり、同性愛男性に対する嫌悪を過剰に示したりしなければならないという問題」が日本社会にあり、そうしたルールが男性にとっても女性にとっても生きづらい社会を生み出している、と導き出しています。

 

 まあ僕がこの記事にシュバババババっと駆け寄ったのは、僕は何よりも男同士でイチャイチャするブロマンスコメディが大好きだからなんですよね。セス・ローゲンジェームズ・フランコが葉っぱ吸いながらずっと下ネタギャグかましてるような映画です。

 

 「ブロマンス」とは「ブラザー+ロマンス」で「友達以上同性愛未満」な男性同士の関係性を描くジャンルです。男性諸君には経験があるとは思いますが、どんな女好きでも男には女性と遊ぶより男同士でバカやってる方が楽しい瞬間があり*2、そうした子供じみた心地よい連帯感からの卒業を描いたブロマンス映画の傑作に僕の大好きな『スーパーバッド』*3という映画があります。『スーパーバッド』はもろに「愛してるぜ」って親友に告白するシーンが泣かせます。 

 

 

 『スーパーバッド』を作ったセス・ローゲンエヴァン・ゴールドバーグのブロマンス愛は更に爆発し、二人の初監督作の『ディス・イズ・ジ・エンド』*4では「もし世界の終わりが来たら男友達同士でずっとイチャイチャしていたいなぁ」というセスの欲望が具現化された傑作でありました。

 

  しかしですね、件の記事にも書かれているように世の中にはホモフォビアが行き過ぎて厳密には同性愛ではないブロマンスにすら嫌悪感を抱く人がいるそうで、事実僕もブロマンス映画が好きだと話したら気持ち悪がられたことも多々あります。でもね、僕は世界の危機が迫る中で野郎同士でバカ映画作ってる多幸感がわからないような人生は超もったいねぇなとしか思えないんですよね!


 

*1:しかしこのCM、なんで澤部と岩井じゃないんだ…

*2:もちろんそういった現象は女性にもあり、逆にウーマンスと呼ばれるジャンルです。ウーマンズ映画は『テルマ&ルイーズ』や『ブライズ・メイズ』あたりが傑作ですね。 

 

 

*3: 

*4: