現代ネットは壁の中

 ツイッターなんて基本的には自己顕示欲を示す場所なんで、自分のツイートがちょっとRTやいいねされたりすると普通は嬉しい。しかし、全く嬉しくない時があって、それは政治的主張の強い人たちに自分のツイートが見つかった時だ。

 

 というのも、昨年末に投稿した僕のとあるツイートが何故か最近になってじわじわととある界隈に人たちの間でRTされていてしこたま面倒臭いのだ。

  まあ僕のツイッターの影響力なんて皆無に等しいのでRT数も微々たるもんだけど定期的にちょこちょこ通知が来るのが面倒臭い。そして僕は紀伊国屋書店に地獄を見つけたはずなのに、いまやリプライ欄が地獄と化している。

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 まさかよく有名人とかにくるクソリプが僕に向けられる日が来るとは思わなかったので笑っちゃったけど*1、中でもお気に入りなのはこれ。

 

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 ええっと、僕の祖国は思いっきり日本なのですが、これは日本に帰ってこいって言ってるのかな?なんて優しいんでしょうか、わはは!

 

 ところでこの僕のツイートを一番最初にRTしたのって実はいわゆるネトウヨの人たちではなくて、どちらかというと左翼思想の人たちだったんだよね。つまり、彼らに反発する愛国心の強い方々が僕にクソリプを向けているのであって、ネット左翼の人たちに見つからなければ巻き込まれることはなかった。いい迷惑だよ!

 

 で、もうくだらないことに時間潰したくないからツイートは載せないけれど、まあネトサヨの人々のリプライや引用RTも面倒臭いものや失礼なものが多かった。右翼っぽい人も左翼っぽい人も、挨拶もなしに突然リプライ飛ばして来るところあたかもなんでも知ってる体なところも共通している。この人たち向いているベクトルは真逆だけど本質は全く同じで、実は互いに素性がバレなければ結構気があうんじゃないかな?

 

 僕はネット右翼ネット左翼も全てを黒か白で済ませるから嫌いで、彼らの世界には真ん中がない。複雑な世の中をシンプルに二分化するから全てを分かった気でいるし、だから他の意見には全く耳を貸そうとしないし、敵対思想を持つ相手は非人道的に叩いていいと思っている。余談だけど町山さんが脚本を書いた実写版『進撃の巨人』は駄作として批判されているが、2015年11月号の『映画秘宝』で柳下さんとの対談でこのように語っていたのは面白かった。(以下同誌より引用)

柳下 シキシマってアナーキストですよね。

町山 うん。何もかもぶち壊せと思ってる。それに対してクバルは排外主義の保守だよね。壁で人々を守ってやっていると思っている。実は閉じ込めてるんだけど。要するにクバル対シキシマってのは右翼対左翼の戦いなんだ。で、最後は右と左は相打ちして両方とも滅んじまえってオチなんだよ。

 最近のネットの世界は本当にこの「壁の中の社会」によく似ていると思う。よくネトウヨからもネトサヨからも攻撃を受けている町山さんらしい設定だ。 

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
 

 

映画秘宝 2015年 11 月号 [雑誌]

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*1:義理もクソもないのにこいつらのアカウント情報を一応隠してあげた僕は超寛大だと思う。