Taiyakiが選ぶ2018年上半期ベストテン

 ああ、日本時間の6/30を過ぎてしまった!もう本当に今年は有言実行がまるでできていないので嫌気がさしてしまいますが、今年も半分過ぎたので恒例の上半期ベストテンを発表いたします。

 

 毎年書いていることですが、しかし今年は特に仕事が忙しくて時の流れを早く感じましたね。いつもこの時の速さを表現するためにプッチ神父メイド・イン・ヘヴンの写真を貼っていましたが、今年の多忙っぷりには特に世界が一巡するエンポリオのような気持ちでありました。

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 去年の上半期ベストテンから「前年末に見逃した作品」もカウントするようにしましたが、忙しい中でも何とか観れた新作は40本でした。めちゃくちゃ観たい映画見逃してた気をしてたんですけど、思ってたより観てましたね。珍しく定時通りに帰れた時とか貴重な休みをほぼ映画に充てた結果かもしれませんね。

 

 それでは僕の2018年度上半期ベスト&ワーストはこちらです。

 

【特記事項】

  • 2018年に鑑賞した新作(2017年度末公開作品も含む)のうち、僕が6月30日までに見た41本が対象。詳しくはこちら*1
  • 星取表やTwitterに載せた★の数と矛盾している時がありますが、いつもその時々に左右されているのでご了承ください。

 

【2018年上半期ベストテン】

 

  1. ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書*2
  2. アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
  3. Hereditary
  4. Upgrade
  5. レディ・プレーヤー1
  6. ゲティ家の身代金
  7. Game Night
  8. タクシー運転手/約束は海を越えて
  9. 犬ヶ島
  10. オーシャンズ8

 

【解説】

 もう①は圧倒的、去年観てたらベストテンに絶対に入れていた。バカな大統領やバカな財務大臣がメディアやニュースをフェイクや無意味と糾弾する中、スピルバーグは国家権力に対するメディアのあり方を叩きつけて見せてくれた。スピルバーグといえば⑦も最高だったので、70過ぎてなお映画業界の前線でぶっ飛ばし続ける御大には本当に惚れ惚れする。

 

 最近の映画業界のシネマティック・ユニバース化やファナティックには危機感を覚えるものの、そのパイオニアであったマーベルは流石に他ブランドとは格が違い、10年築き上げたものを平気でぶっ壊す②には驚嘆した。

 

 現在のハリウッドはアホみたいに金のかかった超大作とビックリするくらい金のかかってない低予算映画の二極化が著しく進んでいるが、後者の代表として③、④とここには挙げていない『クワイエット・プレイス』が面白かった。実は映画ってお金とかアイディアじゃなくて、見せ方なんじゃないかとこの3本の工夫に感じた。

 

 スピルバーグと並ぶ現代の巨匠リドリー・スコットの⑥も流石。80歳の御大らしくドラマパートは重厚で、80歳とは思えないくらいサスペンスシーンは強烈で、これからは貴重な時間を『エイリアン』シリーズなんかに割いてないでもっとこういう作品を作って欲しい。

 

 上半期のコメディは⑦〜⑩が良かった。⑦はまるでデヴィッド・フィンチャーがフコメディを撮ったかのような作風で、⑧は悲惨な事件をこんなにも感情豊かに描けるのかと感心し、⑨の可愛さは楽しかった。しかしこれまで9作品は全部ある程度の面白さは事前に分かっていたけど、全く期待してなかった⑩が素晴らしかったのは上半期一番の嬉しいサプライズ。『ゴーストバスターズ』に続き、ガールズパワーにやられた。

 

【2018年上半期ワースト】

  1. ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー*3

 

【解説】

 ①以外は順不同。元々ディズニー=ルーカスフィルムには厳しかったけど、①の醜態を見てこれからは容赦をしないことにした。こんなルーカスの遺産を食いつぶすようなシリーズは続けさせちゃダメだ本当に。

 

 『Action Point』はまさかジョニー・ノックスヴィルが安全圏から映画撮ると思わなかったから、期待値が高かった分ガッカリも大きかった。『ウィンストン・チャーチル』みたいな俳優力だけでもって行く映画ってあんまり好きじゃない。『クローバーフィールドパラドックス』は無理やりシリーズ化したことでもう意味が分からないことに。『グレイテスト・ショーマン』は24時間テレビ的価値観が合わない、嫌い。

 

2018年下半期期待映画

 

全部もう映画館で予告編がかかる度にワクワクするんですけど、特に『The Happy Murder』は毎回劇場で爆笑をかっさらうので本編が心底楽しみ。