僕の中学時代からのスター、ジョニー・デップがまたやらかした。
米俳優ジョニー・デップ氏が近日公開の主演映画「シティ・オブ・ライズ」の撮影現場でスタッフに暴力を振るったと訴えられている。
CNNが入手した訴状によると、同作品でロケ地の手配を担当していた男性がこのほど、昨年4月にロサンゼルス中心部のホテルでの撮影中に殴られたとして訴訟を起こした。
デップ氏は、その日の撮影を切り上げる必要があると聞いて怒り出し、男性の胸部の左下を2回にわたって強く殴った。その後も自身のボディーガードに連れ去られるまで、男性に対して大声で怒鳴り続けたという。
男性はデップ氏の息から酒のにおいがしたと主張。デップ氏が撮影現場で酒を飲んだり、薬物を使ったりしていたとの見方を示している。
(以下略)
去年はハリウッドを中心に#MeToo運動が巻き起こりましたが、ジョニー・デップだけ違うベクトルでやらかし続けている気がしますね。まあ、昔から「ホテルにアルマジロが出た」と騒いで備品をぶっ壊して逮捕されたり、パパラッチをぶん殴って逮捕されたりとヤンチャな一面はあったのですが、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの大ヒットによってトップスターの座を手にした時にはそのカリスマ性故に中々その狂気が取り沙汰される機会はありませんでした。
しかし、そんなジョニデの混迷が世に出回るようになったのは、やはり『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズが一旦は完結した2010年代以降で、出演する作品のほとんどがコケてキャリアが凋落していくと彼の奇行が目立つようになりました。この辺は2015年に『チャーリー・モルデカイ』を観た時に僕も書きました。
続く『ブラック・スキャンダル』では極悪非道なギャングを演じて批評家から絶賛され演技派として持ち直したかと思ったものの、結局相次ぐスキャンダルが邪魔をし、一時のスターダムをのし上がっていた時と比べるとその勢いに衰えを感じざるは得ません。元嫁のアンバー・ハードに対するDV疑惑があるばかりか、彼女がビリー=ボブ・ソートンと浮気していることが分かると指を切断して鏡に血で「ビリー・ボブ」「ヤリ○ンアンバー」と書いたという逸話にもドン引きします。つい先日もネットに流れたジョニー・デップの写真も彼の体調が気になるばかりか、ここ10年くらいの彼の状態を体現しているようでなんだか悲しくなりました。
ジョニー・デップが先週ロシアを訪れた際の写真を見たファンから、彼の健康状態を懸念する声が上がっているようだ。 https://t.co/RgV60LhV15 (THR) pic.twitter.com/WuBQBp0kr2
— cinepre (@cinepre) June 2, 2018
で、今回またこんなスキャンダルを起こして、いまやある意味で平常運転なジョニデですが、実はこの騒動が起きた製作中(撮影自体は5月に終了)の映画『City of Lies』はジョニデが経営する製作会社インフィニタム・ニヒルが一部製作請け合いしている映画なんですね。インフィニタム・ニヒルはジョニデがまさに自分の出演作をプロデュースするために設立した会社であるので、まあ自分の思うように撮影が進まなかったジョニデが腹を立てた気持ちは想像できなくもないです。*1
で、このインフィニタム・ニヒルという会社自体をあまり聞かないので、気になって製作した作品をウィキペディアで調べてみると…
- ラム・ダイアリーズ
- ヒューゴの不思議な発明
- ダーク・シャドウズ
- ローン・レンジャー
- チャーリー・モルデカイ/華麗なる名画の秘密
- City of Lies(製作中)
興行的な地雷ばかりじゃねーか!!*2
一体どうやってこの会社が経営をやりくているか分かりませんが、とにかくファンとしてはジョニデにはなんとか一時期の輝きをほんの少しでも取り戻して欲しいところです。