青春の終わり、黒歴史の消滅/ジオシティーズ閉鎖

 朝起きたらYahoo!から「Yahoo!ジオシティーズ サービス終了のご案内」というメールが届いていて衝撃を受けたが、驚いたのは僕だけでなかったようでTwitterにもジオシティーズがトレンドに上がっていた。

 

 僕とイ ンターネットの関わりについては前に当ブログ1000記事記念の際に書いたけれど、そもそも僕がこうしてネット上に文章を書く(ログを残す)きっかけを作ったのは小学校の時にジオシティーズに作ったホームページだった。いまやそんな僕もはてなブログに移って更新しているんだから、今更しこしことHtml打ってサイト更新している人なんて稀だろう。僕もジオシティーズ閉鎖に加担した罪深き人間の一人と言って過言ではない。

 

 もちろん僕の思い出だけでなく、ジオシティーズが日本のインターネット黎明期において残した「誰にでもコンテンツを作れ、誰にでも意見を表明する場を与える」という功績は大きい。今のネットカルチャーの歴史を語る上で欠かせない貴重なウェブサイトだってジオシティーズから数多く生まれてきたし、自分も歴史に名を残す人気サイトをを作ろうと数々のネットユーザーがウェブサイトを作っては埋もれていく群雄割拠の場所がジオシティーズだったのだ。

 

 運営が言うにはジオシティーズに作った他のウェブサービスに転送できるそうだが、もちろん利用者全員がわざわざ手間暇かけて転送するわけはないと思うので、完全に消滅してしまうネット遺産も少なくないだろう。もちろん、データ管理などシステム上の問題もあるので、ジオシティーズに「全部残しとけ!」なんて乱暴なことはとても言えない。しかし、現在進行形でネット文化を語る上で貴重なウェブサイトたちが消えて言っているので、何らかの対策は講じられないんだろうか。ただ、「アカウントもパスワードも分からなくて放置していた黒歴史がこれでやっと消える!」と喜びの声を上げている人もいる。

 

 僕自身はジオシティーズのサイトをダウンロードして自分のパソコン上には残しておこうとは思う。前々から言っている通り、昔書いた文章なんか恥ずかしすぎて読めないから、一般に公開するかどうかはまだ保留している。でも、こうして15年以上も続けてきたデジタルタトゥーが完全に消去されるのをただ見過ごすことだけはできないんだよね。ネット時代故のわびさびだな。

 

 恥ずかしいけど、どうせ半年でネット上からは消えちゃうから、ジオシティーズ時代のリンクだけ貼って今日は筆をおこう。

僕たちのインターネット史

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