日本漢字能力検定協会は師走になると毎年「今年の漢字」を発表していますが（ちなみに今年は「災」）、Googleは「今年の急上昇検索ワード」を毎年年末に発表しています。
これがなかなか面白くてですね、例えば全世界の急上昇検索ワード総合ランキングでは以下の通りになっています。
1) World Cup（ワールド・カップ）
2) Avicii（アヴィーチー）
3) Mac Miller（マック・ミラー）
4) Stan Lee（スタン・リー）
5) Black Panther（ブラック・パンサー）
6) Meghan Markle（メーガン・マーケル）
7) Anthony Bourdain（アンソニー・ボーディン）
8) XXXTentacion（XXXテンタシオン）
9) Stephen Hawking（スティーブン・ホーキング博士）
10) Kate Spade（ケイト・スペード）
スポーチ音痴の僕なんかはとっくの昔の出来事に思えてしまいますが、そういえば今年はFIFAワールドカップがあったので1位は然るべしですね。『ブラック・パンサー』もここまで影響力のある映画だったとは驚きですね。サセックス公爵夫人となり時の人となったメーガン・マーケルを覗けば、残りは全て訃報。例年と比べてもランキングに訃報が多いので、文化的影響力のある方々が今年は多くなくなったのが分かります。
役者セクションに行くと…
1) Sylvester Stallone（シルベスター・スタローン）
2) Logan Paul（ローガン・ポール）
3) Pete Davidson（ピート・ダビッドソン）
4) Bill Cosby（ビル・コスビー）
5) Noah Centineo（ノア・センティネオ）
6) Donald Glover（ドナルド・グローバー）
7) Allison Mack（アリソン・マック）
8) Gary Oldman（ゲイリー・オールドマン）
9) सपना चौधरी（サップナ・チョーダリー）
10) Roseanne Barr（ローザンヌ・バー）
なんとスライが1位！原因はどうも2月に死亡説が流れて急上昇した模様。2位は大炎上したローガン・ポール。ただ、炎上が原因ではなく別のYouTuber KSIとのボクシング模様が急上昇したようなんですが、それにしたってユーチューバーが役者（Actor）セクションに並ぶのはいったいどうなんだ。他にも大抵やらかした人がランクインいしていますが（④、⑦、⑧）、ドナルド・グローバーとノア・センティネオが入っているのは印象深いですね。単純にそれぞれ「ディス・イズ・アメリカ」と『隙だった君へのラブレター』の大ヒットのお陰なので、健康的な急上昇だと思います。サップナ・チョーダリーも調べてみたんですけど、ソースが全てヒンディー語で調べるのがチョーダリぃので止めました。
映画セクションは以下の通りです。
1) Black Panther（ブラック・パンサー）
2) Deadpool 2（デッドプール２）
3) Venom（ヴェノム）
4) Avengers: Infinity War（アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー）
5) Bohemian Rhapsody（ボヘミアン・ラプソディー）
6) A Star Is Born（アリー/スター誕生）
7) Incredibles 2（インクレディブル・ファミリー）
8) The Nun（死霊館のシスター）
9) A Quiet Place（クワイエット・プレイス）
10) Jurassic World: Fallen Kingdom（ジュラシック・ワールド/炎の王国）
興行収入通りであんまり特筆することは無いですね。うーん、なんかアメコミばっかだなぁ。
あ、あともう一つ毎年発表されている検索ランキングで面白いのはこちらです。
1) Stormy Daniels（ストーミー・ダニエルズ）
2) Fortnite（フォートナイト）
3) 4K
4) Romantic（ロマンティック）
5) Trans（トランスセクシャル）
6) Outdoor（野外）
7) Tattoos（タトゥー）
8) Tinder（ティンダー）
9) Bowsette（クッパ姫）
10) Threesome（3P）
引用元の記者の方も指摘していますが、ストーミー・ダニエルズはドナルド・トランプと不倫関係にあったことを暴露したポルノ女優で、『フォートナイト』は今年最も早ったゲーム、４KはHDで満足できなくなった人たちが検索していて、今年ツイッターで突如現れて大人気となったクッパ姫もランクインし、アダルトサイトの検索結果で世相を振り返れる！
一つだけ解せないのは⑧。出会い系アプリって実際に人と出会うのが醍醐味であって、そんなもん動画検索してどうすんだよ！
