いつまで経っても『キングダムハーツIII』が遊べない

 今ゲームファンの間で盛り上がっているのは、去る1月25日に『キングダムハーツIII』に発売されたことです。『キングダムハーツII』が発売されて14年、待望の『キングダムハーツ』シリーズ最新作です。『キングダムハーツ』はディズニーキャラクターがクロスオーバーするゲームですが、ディレクターの野村哲也の独特な厨二病世界観のために、ディズニー作品とは思えない非常に難解なストーリーを展開しています。『キングダムハーツIII』を満足して遊ぶために、僕は去年の8月から『キングダムハーツ』シリーズを全作復習プレイしていますが、これが全然なかなか終わらなくて困っています。

 

 「言っても3作目なんだし、なんでそんなに時間かかってるの?」と疑問にお思いのそこのあなた、まんまとノムリッシュな罠にはまってしまっています。『キングダムハーツIII』は確かにナンバリングタイトルとしては3作目ですが、スクエアエニックスはこの14年の間に定期的にスピンオフ作品を開発してきており、さらに厄介なことに、その全てのスピンオフ作品のストーリーが流動的につながっているのです。

 

 どれくらいややこしいかというと、2005年に『キングダムハーツII』が発売された時点で最初の『キングダムハーツ』との間に『キングダムハーツ チェイン・オブ・メモリーズ』という作品が出ており、更にこの『チェイン・オブ・メモリーズ』という作品を遊んでいないと、『キングダムハーツII』のストーリーが一部わからないところが出てくるので、キングダムハーツII』は実質上の『キングダムハーツ3』だったのです。あ、頭がこんがらがってくる!

 

 そんな感じでこの14年間もの間に6本もの『キングダムハーツ』シリーズが発売されていて実質『キングダムハーツIII』は『キングダムハーツ10』なのです。もっというと、HDリマスター版だったり映像作品だったりもあるのですが、ここでそれをいちいち説明すると頭が痛くなるのでここでは割愛します。

 

 更に作品によってはゲームをクリアしたと思ったら別の主人公で最初から始まったり、シークレットムービーを見るためにやり込み条件をクリアしなきゃいけなかったり、5か月かけても全然終わらないという途方も無い作業で泣きたくなってきます。というか、本当はストーリーを追い直すために始めたはずだったのに、長ったらしいムービーシーンはスマホYouTube見て時間潰している、という本末転倒な状況になっています。まあ大抵光と闇の戦いが云々カンヌン言ってるだけなので大丈夫大丈夫。

 

 そして、つい先ほど7作目に当たる『キングダムハーツ ドリーム・ドロップ・ディスタンス』を終えて、映像作品の『キングダムハーツ バックカバー(8作目)』も見終えたので、ようやく『キングダム・ハーツ 0.2』をこれから遊んで『キングダムハーツIII』に備え終わることができます。これで『キングダムハーツIII』が駄作だったらめちゃくちゃ泣きますが、まあ流石にそんなことはないでしょうよ!と信じたい…

 

キングダム ハーツIII - PS4