NY老舗の高級寿司屋が閉店した理由

 日本から高級寿司屋としてNYに進出している寿司田というお店がありました。寿司田は日本の伝統的で本格的な寿司を提供することで知られており、寿司職人は全員日本から派遣していました。駐在員や出張で訪れる法人客はもちろん、現地人にも人気のお店で、競争の激しいNYのミッドタウン内で2店舗出店するほど盛況しました。

 

 ところが、今年1月末に2号店、そして昨日1号店が閉鎖され34年の歴史に幕を下ろすことになりました。一体なぜこれほど人気のお店が閉店することになったのでしょうか?それは経済的理由でも、何か事故が起きたわけでも、不祥事があったわけでもありません。

 

 寿司田が閉店に追い込まれた理由は、トランプ政権になってから寿司職人達のビザ更新が出来なくなったからとのことです。

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 1号店には5人のすし職人が残っていましたが、そのうち3人のビザが今年6月で切れ、更新も新規取得も出来なかったようで、このままでは寿司を作れる職人がいなくなってしまうので泣く泣く閉店することになったようです。この30年間ビザ更新に全く問題が無く初めての事態とのことです。

 

 こんな理由でアメリカで頑張っていた日本の寿司屋が閉店に追い込まれるのはやるせないですね。寿司田は一例ですが、こういった理由で撤退を余儀なくされたお店や才人は増えていると思います。自分が運よくビザ取得できたことはありがたく思わないとダメですね。

 

参考:

 

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