令和ビジネス乗っかり王選手権

 令和が発表されてからもう5日も経ちますが、未だに日本のテレビはレイワレイワだそうで、アホちゃうかと。たかだか年の呼び方が変わるだけなんだから、こういうのはスピードが命なんでいつまでも乗っかっているのはダサい*1。逆に言うと、令和が発表された数時間以内にパパっと仕事をした人たちが商才があると思うので、今回は4月1日に令和ビジネスにシュパパパパっと乗っかったキャンペーンをランキング形式で発表したいと思います。

 

 なお、ランキングは実際に菅官房長官が新元号「令和」を発表した11:40を目途に計測したタイムを参考に取り、新聞記事や広報などが実際に発表したタイムを基準としています。なので、Twitterなどでの目撃談情報は非公式タイムとして外しました。悪しからず。

 

参考

 

第7位 メルカリ 令和Tシャツ配布

記録タイム 2時間34分 (4/1 14:14配布)

 フリマアプリのメルカリが書道家涼風花がしたためた「令和」をシルクスクリーンでプリントし、500枚ほど無料配布。

 

第6位 ゴールデンボンバー新曲『令和』MV発表

記録タイム 1時間11分(4/1 13:41発表)

 低めの順位ですが、個人的に一番衝撃だったのはこれ。まあ、恐らくほとんどの部分を事前に録音・撮影・編集して「令和」部分だけ当日録音・撮影・編集したのだろうけど*2それにしたって早すぎる!サウスパークが2012年の大統領選挙翌日、早速オバマの勝利演説まで取り入れてパロディエピソードを作って業界・ファンを仰天させた時を思い出した。今年の紅白はいい加減『女々しくて』じゃなくて流石に『令和』でしょうね。

 

第5位 コカ・コーラ ラベル配布

記録タイム 1時間27分 (4/1 13:07配布)

 「令和」と発表されるや否や、本社で5分でデザインしたラベルを2000枚プリントしバイク便で新橋駅に待機する現地スタッフの元に送付、送り届けられたスタッフが手作業でコーラバトルにラベルを貼り付けるという、力技が涙ぐましい。本来は12:30には配布できたものの、当時の新橋駅は各新聞社が新元号号外配布でごった返していた為、およそ30分遅れての配布となった。大幅なタイム更新に至らなかったのが悔やまれる。

 

第4位 papabubble/パパブブレ 元号キャンディ販売

記録タイム 1時間15分 (4/1 12:55頃販売)

 バルセロナ発のキャンディショップの各店舗にて、新元号デザインキャンディを販売。デザインから実演制作まで動きは速かったものの、飴が製作工程の難しい食べ物であるため、75分かかって販売となった。

 

第3位 伊豆・三津シーパラダイス カリフォルニアアシカのグリル書道パフォーマンス

記録タイム 27分(4/1 12:07公演)

 ここからは全て30分以内のデッドヒートの戦い。アシカのグリル君が新元号発表直後、ショーで「令和」と書道で披露。早さよりもアシカが書道できることに驚く。

 

第2位 いらすとや『令和』イラスト発表

記録タイム 25分(4/1 12:05発表)

 多様でニッチなフリーイラストを提供していることでお馴染みのいらすとやが菅官房長官と思しき人物が会見通り「令和」を発表する様子を再現したイラストを発表。いらすとやは個人であり、更に絵という媒体の速さも手伝って30分を割る記録を計測。更にいらすとやはNHKでの会見中継時に起きたとされる放送事故の様子も再現。

 

第1位 レぺゼン地球新曲『令和』発表

記録タイム 17分(4/1 11:57発表)

 YouTuberが僅か17分で新曲発表。ゴールデンボンバーよりも54分早い驚異的なタイムだったが、プロダクションにお金がかかっているゴールデンボンバーよりもバイパスは少なかったと予想される。それにしたって早い。ちなみに、この記事を書くまでレペゼン地球のことは不勉強ながら知りませんでしたが、『令和』発表翌日4/2に彼らは活動休止も発表。一々早い。

 

 というわけで、唯一無二の令和ビジネス乗っかり王選手権の優勝者はレペゼン地球で決まりました、おめでとうございます。少し真面目な話をすると、平成の際は当然前日は昭和天皇崩御でしたのでどちらかというと自粛ムードが強めだったかと思いますが、今回は今上天皇生前退位ということで、更に元号事前発表という仕組みでしたので、各位十分な準備期間があったのでこういったスピード商売が出来たのかと思います。

 

 元号発表がイベント化し、国民がキャーキャー楽しんでたり別に元号どーでもいーしとか言ってる人もいる間に、この一代に一度のイベントのためにブラックな動きをせざるを得なかった人たちのことを知っておくのは社会勉強として良いかもしれませんね。

令和(アーティストフォト付)

令和(アーティストフォト付)

 

*1:そしてこの記事が強烈なブーメランとなっているのは言うまでもありません。

*2:しかしよく見ると「令和」部分の口パクがテキトーに胡麻化されており、この辺りも時間短縮につながったんでしょうね。