HAKAISHA

 今回の出張ではサンタモニカに来ているんですけど、夜散歩しているとこんな通りを見つけました。

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 大傑作怪獣映画の『クローバーフィールド/HAKAISHA』はプロデューサーのJ・J・エイブラムス作品らしい謎の多い映画で、その映画タイトルの意味も全く謎でした。しかし実際は大した意味はなく、JJの制作会社バッド・ロボットの近所にある通りの名前、という話を聞いたことがあるのですが、調べてみるとまさにバッド・ロボットはサンタモニカにあり、ここの通りが『クローバーフィールド』のタイトルの元ネタになっているのでした。

 

 ところでJJはいい意味でも悪い意味でも風呂敷を広げるのが大好きな困った人で、『スター・トレック』とその続編『イントゥ・ダークネス』を除いてスッキリ全ての謎が解決して終わる作品はない印象があります。オリジナルで一作完結作品の『スーパー8』、フランチャイズである『m:i:iii』や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒*1も謎を残して終わらせたのはビックリしました。『クローバーフィールド』は逆に「何が起こってるのかが分からない」のが面白かった作品ではありましたが、続く『10クローバーフィールド・レーン』『クローバーフィールドパラドックス』は謎を増やしてMCUのように世界観を拡大しようと試みているものの、オリジナルのシリーズで謎ばかり展開されてもこちらの興味が薄れるだけなので困り者です。

 

 また、JJは売れっ子プロデューサーなので、一つの作品に取り掛かってる間にすぐ次の作品で忙しくなる人で、伏線を張りまくっては特に解決もせずに作品を量産しちゃうお転婆さんなのですが、僕はJJ・エイブラムス=浦沢直樹同一人物説を兼ねてから唱えており、こんなJJが続三部作完結編である『スカイウォーカーの夜明け』を手がけても大丈夫なんだろうか、と少し不安にはなります。

 

 

 

*1:ルーカスが作っていた『SW』とディズニーに渡って以降の『SW』の大きな違いの一つは伏線のあり方だと思っていて、クリフハンガーで終わらせたり妹の存在をほのめかしたりもしつつも、ルーカスは伏線の回収を目的にシリーズを続けてはいませんでした。逆にディズニーは『ハン・ソロ』のモールを例に、伏線を張りまくることで『SW』をシネマティック・ユニバース化しようとする魂胆が見えます。