シークレット・アイデンティティ

 最近仕事が落ち着いてきたもんで、と言っても日本から帰ってきたらまた出張地獄が見えてるので台風の目みたいな束の間の休息ですが、専らブログの更新はオフィスから行ってます。ちなみにうちの会社は小さく、僕のデスクのすぐ後ろは社長の席なのですが、とはいうもののパソコンモニターで僕の姿は隠れてるし、僕の背中でも僕のモニターはブロックされているはずなので、こういう忙しくない時は大胆不敵にオフィスでブログを更新しているのです。

 

 さて、昨日。やっと書き起こしが出来ると思って、今度アップする予定の対談記事をイヤホンで音声聞きながらキーボードガタガタ鳴らしながら書いていたところ、社長に「今何の仕事してんの?」と聞かれてしまいました。そりゃそうですよね、今は仕事が無いことなんか社長が一番良く分かってるはずなのに、忙しそうにガタガタキーボード打ってたら不自然しかないですよね。

 

 「え、えっと、出勤表打ってました!」なんて苦しいブルシットかましながらなんとかその場を乗り切ることはできましたが、僕は死んでも上司にこのブログの存在を知られたくはありません。もちろん、仕事に対する愚痴が多いことは確かですが、それ以上に僕にとってこのブログは表現の自由の最後の砦なんです。誰かに忖度してブログを書くぐらいなら閉鎖した方がマシです。

 

 前も似たようなことを書いた記憶がありますが、だから僕はピーター・パーカーとかクラーク・ケントに物凄い共感を覚えるんですよ。でも世のブロガーの皆さんも多くは僕と同様正体を隠して更新していると思うので、割と同じ悩みを抱えている人は多いと思うんですけどね。だから僕なんか『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のエンディングなんか正気で観てられなかったですよ。