【告知】友人が川越でドライブインシアターイベントを開催します。【10/26】

 久しぶりの告知ですが、僕の大学時代のサークル仲間が川越にてドライブインシアターイベント『DRIVE IN THEATER 01 in KAWAGOE』を開催します。ノースポンサーで運営はもちろん宣伝も企画も設営も上映も全て彼一人が自腹を切っている手作りイベントです。仮にここではK君としておきましょうか。

 

 10/26(土)の1日限りの上映で、戦艦ポチョムキン』と『エルミタージュ幻想のまさかのロシア映画二本立て上映です。17:00開場、18:00開映、21:30頃終了予定です。料金は大人1500円、学生1000円、子供500円。場所は埼玉県川越市のオフロードビレッジ(〒350-0846 埼玉県川越市大字中老袋295−5)というバイク場です。 

 

 音声はカーラジオを使って流すので、車にラジオがついていない方は携帯用ラジオなどをお持ちください。最新情報はドライブインシアターを作る会のTwitter@drivein20000)、Instagram@drivein_20000)、Facebook@drivein20000)などで。下は広告効果全くの度外視でK君が自分の趣味全開で作ったCMです。各方面から「SNSの使い方が下手過ぎる」とツッコミを受けています。

 

 なお、K君は僕と同期で、同じサークルの幹事長・副幹事長でした。僕らの大学には映画サークルが8つあり、年末の学内映画祭に向けて互いのサークルが対抗心を燃やして映画制作に没頭して切磋琢磨していました。8つのサークルの中でも僕らのサークルは一番ツッパっていたというかブッ飛んでいたというかなんというか、うまく説明できませんが、例えば卒業時点で10人くらいいた僕らの同期の中でまともに新卒で就職したのが2人、というのがどういう連中の集まりだったか何となく想像つくのではないでしょうか。*1そいういえば僕らが幹部だった時の新歓期、皆がビラ配ったり何なりしている所、幹事長だったK君は酒に弱い癖に焼酎だったか何だかをブースで飲んでゲラゲラ笑っていた所を学生課に見つかり、反省文の提出を要求され「お前書いとけや」と何故か全く関係のない僕が反省文を書く羽目になったこともありました。

 

 K君は良い加減だけど、不思議なカリスマ性がありました。突飛な行動を取ったり、暴言や極論を吐くけど一々面白く、8つの映画サークルどこの所属員でも彼の事を知らない人はいなかったかと思います。何よりK君が作る映画は彼の世界観が余す事なく表現されていていつも圧倒されていました。僕も毎年K君と同じく映画を作っていたので、彼のことをライバル視していたのは言うまでもありません。ところで、この間一緒に野外上映のバイトをしていて、K君が来る前にチラッとそんな学生時代の思い出を話していていざ彼が来たら、誰かが「Taiyakiさんのライバルだったんですよね?」と聞くと「いや、こんなやつ全然ライバルでも何でもありませんよ」とハッキリ答えられて相変わらずだなぁ、と思わず笑ってしまいました。

 

 卒業後、僕はもう少し映像の道を歩みたいと思ってアメリカに渡りましたが、K君は映画作りを辞めて山形に引き篭もって山形ドキュメンタリーフィルムライブラリーの作品を片っ端から見まくっていたり、ロシアに行ったり、尾瀬の山小屋で住み込みでバイトして金を貯めてはまた旅行をしたり、とボヘミアンのような暮らしをしていました。中々K君らしい生き方ではありましたが、K君は僕が知る限り誰よりも映画の才能がある人だと思っていたので、彼が映画制作を辞めてしまったことに寂しさも感じていました。*2

 

 そんな中、K君は去年南アメリカ大陸を縦断したのち、北アメリカを横断する、という相変わらずとち狂った旅を2ヶ月かけて敢行していました。もちろん、僕がいたNYにも寄ってくれて、金曜日の仕事終わりにそのままオーランドまで2人で18時間ぶっ続けで運転してディズニーワールドへ行く、という彼の狂った旅の一部に参加する楽しい機会がありました。そのアメリカ横断中にドライブインシアターを体験した彼は非常に感銘を受けたらしく、日本で常設のドライブインシアターを立ち上げる、という遂に出来た夢を道中で僕に語っていました。僕はK君にやりたい事が出来たのがとても嬉しかったですし、もちろんこのドライブ中に僕もオーランド付近のドライブインシアターを初体験しました。観た映画は正直面白くなかったけれど、車の中でバターポップコーン食べながら観る映像体験は人生ベスト級でした。

 

 それから1年経ってK君はまだ日本でドライブインシアターを立ち上げる夢を追い続けていました。しかし8月に僕が一時帰国のつもりで久々会った時には、まだ何の企画もしていなかったのに「取り敢えず目標は年内までに一回イベントやることかな」って言っていて、流石に皆でそれは無理だろうと言っていたのに、まさか本当にたった2ヶ月で機材揃えて場所押さえてイベント開催まで漕ぎつけたのは心底驚きました。というか、K君の実行力を忘れてましたしナメてました。この間リハーサルの設営を手伝いに行きましたが、上映イベントなのにK君の才能が思う存分表現されていて、やっぱり少し嬉しくなりました。本人の前では照れ臭いので口が裂けても言いませんが。

 

 あのK君が久々に全力を出している夢なので、こちらも可能な限り応援しようと思い、微力ながらこのブログで告知記事を書くことにしました。「うちのブログでも宣伝するよ」と伝えたら「お前のブログなんか誰も読まねーだろ」と言われました。相変わらずだなあ、と思わず笑ってしまいました。

 

 という事で、この週末暇で車を持っている関東の読者の皆様、是非。

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*1:といっても、先輩や後輩の代を鑑みるにあまりそんな気もしないので、やっぱりツッパってたのは僕らの代だけだったかもしれません。

*2:正確には、尾瀬の暮らしに関するドキュメンタリー作品は撮っていました。