爪に火を灯す

 実は今回の渡米、怪しまれないように1週間滞在の航空券を買って、無事にイミグレーションを突破できたら現地で変更しようと考えていた。エクスペディアを通して予約したのだが、経験上アメリカの航空会社は$300位の手数料と、元々の航空券と変更予定の航空券の差額分を支払えば簡単に変更できると思っていたからだ。実際仕事で何回もやったし。

 

 で、無事にアメリカに入国できた訳だが、エクスペディアに変更したいと問い合わせるとなんと$300+新規チケットの値段分がかかると言われた。そんな訳ないでしょ、今まで散々やってきたんだから!って聞くと、どうやらそれは一般的にアメリカの航空会社だけの規約らしい。つまり僕はアメリカ国内でのイミグレを恐れて、カナダ経由で渡ってきたのでエア・カナダを使っており、エア・カナダにはそんなルールがないということだった。

 

 げ、ゲゲェ!も、盲点やったぁ……。大体、カナダ経由で来たところで結局別室で拘束されたじゃん!こんなんだったら最初から直行便でアメリカ来れば良かった。詰めの甘さが自分らしい。

 

 とはいえ、家賃も払っちゃったし、とっとと返ったところでだし、こちとらアメリカ3ヶ月いるぞ!って気持ちできたので、このまま帰るのも忍びない。結局、キャンセル料を払うだけ損なので、航空券をブッチして新しく買うことになった。今のところ来年1/8までいることになった。

 

 しかし貯金に依存して生活しようと思っていたので、今回のチケット変更はちょっとした打撃で、更に3ヶ月もいるとなると切り崩しながら毎日もやし炒めを食って生きていかなければならない。というか、大体仕事を辞めたのでやる事もさしてなく、滞在1週間にして飽きてきて「これ、3ヶ月も続くの…?」と五億年ボタン的なサムシングを覚え始めたが、そう言ったあたりも楽しんでいきたいです。

 

貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記

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