TikTokが眩しい

 『ザ・ルーム』の各種SNSアカウントは大体の映画ファンには知れ渡ったと思うので、市場を新規開拓すべくTikTokを開設してみた。というよりかは、巷に聞くTikTokというメディアの勉強のつもりで作ってみたので、あまりマーケティング効果は期待していない*1が、これがもう僕のようなひねくれた人間には眩し過ぎる世界観だった。

 

 TikTokは中高生の人気のアプリということで、誰かの注目を浴びたい、ウケを狙いたい、可愛く見せたい、そんな自己承認欲求の塊で作られた映像で溢れかえっている。いや、単なる自己承認欲求だったらこうしてTwitterやブログに書いている僕とも変わらないが、TikTokの場合は自我同一性をまだ確立していない子供達の自己承認欲求なので、瑞々しく正視するのが困難だ。カメラの前で踊るティックトッカーたちが10年後、自分の動画を見て恥ずかしくならない人はどれだけいるだろう。

 

 でも、僕はそれはなんら間違っているものではないと思う。だってそれが普通の中高生だし、成長に必要な過程だから。自分が中高生だった時には既にインターネットがあり、「スター・ウォーズの鉄人!」だったり「ポケモン徹底攻略」の掲示板にしょーもないことを書き込んでいた。今の子供たちとはフォーマットが違うけれど、要するに同じことをしていたのだ。僕以降の若い世代にはたまたまネットがあったから記録として残ってしまうけれど、それ以前の世代だって絶対学校や地域に目立つようなことや、わざとらしく注目を浴びるようなことをしていた訳で。

 

 だから意地悪く「最近の若者は〜」的なことを言うのは避けたいが、代わりにTikTokに載っている元気な映像を見るのが恥ずかしくなった年齢になってしまったんだ、ということをしんみり自覚して生きていきたい。

 

 ちなみに、『ザ・ルーム』の公式TikTokは下なんで、良かったらどうぞ。もっとフォロワーが増えたらモチベーションが上がると思います。ジョニーの。

vt.tiktok.com

 

TikTok

TikTok

  • 発売日: 2020/02/16
  • メディア: アプリ
 

 

*1:そもそも、中高生の多いTikTokに、自主規制R18+指定の『ザ・ルーム』のマーケティング効果がある訳ない。