大きなのっぽの古Macbook Pro

 この間、僕が愛用していたMacbook Pro (Early 2011モデル)が亡くなったと書きましたが、続報。電源をつけるとリンゴマークが出てくるところでリブートになるループ状態になっていて、電源が全くつかないわけではないので一縷の希望を持ってGenius Barを予約して先週Apple Storeに持っていった。

 

 ジーニアスが色々診断してくれた結果、どうもOSをアップグレードした際にシステムが壊れてしまったらしく、HDDが破損したわけではないので、OSを再インストールすれば再び使用可能とのことだった。その手際がまるで医者のようで、僕はさながら爺さんMacの容体を聞いている孫の気分であった。入院、もとい、Macbookジーニアスバーに預け、後日取りに行くことになった。

 

 修理は1日で終わり、爺さんの退院手続きに行く。汚れだらけの体まで綺麗に拭いてもらっていて、外見だけだと新品のようだ。電源がついたので、「爺ちゃん、帰るよ」と話しかけるが、どうも様子がおかしい。今度はログインパスワードを入力すると、エラーの表示が出て永遠にループするのだ。看護師、もとい、ジーニアスに聞くと、彼女は先生に、じゃなかった、エンジニアに質問しにいった。

 

 まだ目を開けぬ爺さんと二人、不安に待っていると彼女が戻ってきた。難しい医療用語、じゃなくて、専門用語はよくわからなかったが、彼女が言うには僕のログインアカウントのデータ自体が破損しているので、完璧に初期化しないといけないとのこと。もちろん、データは全て消える。不測の事態だったのバックアップはとっていない。爺さんは痴呆症になってしまったのだ。

 

 とはいえ、どうしようもないし、まだ動けるのであれば買い換えるよりマシなので、初期化してもらうことにした。手間のかかる爺さんは再び1日入院し、翌日迎えに行く。歳が歳なので、中々立ち上がらず心配したが、今度は無事に起動した。全ての記憶は消えて。

 

 iCloudでデスクトップの再現はできたけれども、課金していなかったので膨大な写真データや音楽データは消えた。最近は見返すことは少なかったので、いいっちゃいいけども、なんだか思い出の一部が消えたようで悲しい。ソフトウェアアップデートをする前にバックアップを取っておけばよかったと、後悔するも後の祭り。

 

 HDDが綺麗になったので若干早くなったが、使用していてちょっと違和感はある。今こうしてブログを書いていても、例えば変換で出てくる候補の順番が少し違う。「爺ちゃん、さっきもその文字出したでしょ!」まあでも、爺ちゃんなりに頑張っているので、寿命尽きるまでもう少し老体に鞭打って頑張ってもらおう。