「コロナの野郎をぶっ飛ばす!」by アンドリュー・クオモ

 アメリカの中でも新型コロナウイルスの蔓延に苦しんでいるニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモが3/17にジャービット・ジャベッツ・コンベンション・センターで会見を行ったのですが、その最中に語られる州兵達への激励のスピーチがあまりにも素晴らしくて鳥肌が立ってしまったので、字幕版を作ってしまいました。「クオモって『インデペンデンス・デイ』か『パシフィック・リム』に出てなかったっけ?」と思うくらい超かっちょいいので、是非ご覧ください。

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 背景を説明しますと、報道の通りNY市は感染者数が増大し医療崩壊直前です。病床不足を解消するため、州兵が尽力し巨大なコンベンション会場であるジャヴィッツ・センターに1週間で1000床ものベッドとテントを配置し、仮設病院を作り上げた直後の会見でのスピーチです。

 

 会見中、クオモ知事はNY市の悲惨な現状を包み隠さずデータで明らかにし、しかし足りない部分をどう補うかを仔細な数字と具体的な戦略で説明しました。この動画は今後の計画を発表した後に、今後も仕事が山ほど残された州兵たちに送られたスピーチ部分を抜粋しました*1。動画のように現場で働く人間を鼓舞するリーダーシップは素晴らしいです。

 

 具体性もなく、曖昧な言葉を重ねてただ無駄に時間を消費する会見を繰り返している某総理大臣や某都知事の方には『時計じかけのオレンジ』スタイルで是非みてもらいたい演説です。

 

 ちなみにこのちょっと前に僕はボリス・ジョンソンの演説にも心が打たれました。政策的には相容れないところが多い首相ですが、このスピーチではイギリスがこれまで取ってきた対策とその根拠、家から出てはいけない理由が理路整然とされていて非常に説得力があります。


 さて、少し話は変わりますが、我が国には改憲を望む勢力というのが一定数存在し、現在議席最大数を獲得して与党となっています。しかし、こうして世界各国のリーダーたちとの演説を比較するだけで、いかに日本の偉い人が戦争が下手くそか、というのがよくわかります。

 

 シンゾーくんにせよ、カトーくんにせよ、ユリコさんにせよ、敵と戦う上での戦略の根拠が不透明でいたずらに国民に不安を与え、御託を並べるのだけは得意だけれども、言葉の中身がないので現場の人間や国民を戦いに向けて鼓舞することすらできません。僕は改憲反対派なんですけど、改憲したい人たちに問いたいのは、本当にこんなヘッポコな人たちと一緒に憲法を変えたいのか?ということです。もっとマシな人たちが出てきたときに議論しません?

 

 何が「完全な形」だ。何だあのアホなフリップは。バッカじゃないの?

孫子 (講談社学術文庫)

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  • 作者:浅野 裕一
  • 発売日: 1997/06/10
  • メディア: 文庫
 

 

*1:残りの部分はこちらを見てください。