新型コロナはテレビバラエティをどう変えたか

 今日はもう寝るのでちょこっとだけ。忙しすぎて見るのを途中で辞めていた『水曜日のダウンタウン』をParaviで見続けて、やっと今週の分まで追いついた。(今や恒例となったクロちゃん企画「モンスターアイドル」にも書きたいことがたくさんありますが、それはまたの機会に!)

 

  今週の『水曜日のダウンタウン』を観ていて中々印象深かったのは「無観客」で収録されていたことだ。この間『テラスハウス』の記事でも少し触れたが、スタジオトーク形式のテレビ番組は数週間分をまとめ撮りしていることが多く、実際に放映されている番組内で流れている時間と、現実に視聴者が番組を見る時の時間軸にはタイムラグがある。つまり『水曜日のダウンタウン』内の時間も、叙々にコロナパニックの狂騒へと近付いているということだ。更に古い時系列で撮られているロケパートの映像はもちろん面白かったが、観客の笑い声の代わりにスタッフが笑うスタジオパートはかなり違和感が強かった。

 

 なお、今ではTBSは2週間ほどバラエティ番組の制作そのものを中止しているので、各番組は撮り溜めている分に頼らざるを得なくなる。最近の新聞のテレビ欄を見ると、心なしか2時間枠だったり、過去の番組傑作選だったり、素材を切り詰めて放映されている番組が多い気がする。前にコロナ禍はバラエティに変化をもたらすかもしれない、と書いたが、蓋を開けてみるとその変化は消極的なものだったようだ。まあ、それは仕方がないことなので、指摘するのも酷だし責める気もさらさらないですが。

悪意とこだわりの演出術

悪意とこだわりの演出術

  • 作者:藤井 健太郎
  • 発売日: 2016/08/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)