今更だけど『クローン・ウォーズ』にハマっちゃった!の巻

 最近、Disney+で『クローン・ウォーズ』の視聴を再開したのですが、今までナメててごめんなさい、これが結構面白いんです。

 

 2008年に劇場公開された『クローン・ウォーズ』が大嫌いでして*1、だってジャバ・ザ・ハットの息子とか、アナキンの弟子アソーカが仮にも支障のアナキンに向かって「スカぴょん(日本語字幕)」なんて舐めた口を聞いたり、音楽にギターを採用していたり、いくらジョージ・ルーカスが製作している作品とはいえ、全体的に「軽いノリ」のような作風がちょっと受け付けられなかったんですね。20世紀FOXのファンファーレじゃなくてワーナーで始まる『スター・ウォーズ』っていうのも当時違和感が強かったですし。 

 

 んで、アメリカ渡ってNetflix入ってみたら、『CW』が全シーズン配信されていたので、観てみたら相変わらずバトルドロイドやジャージャー=ビンクスが必要以上にオチョけたりしていて、僕の『SW』観が崩れるような気がして、とてもじゃないけど観るのが苦痛だったんですよ。頑張ってシーズン2の途中まで観ましたが、断念し、ディズニー傘下の『SW』自体にも興味を失い始めていたところだったので、今日の今日まで放っておいたんです。

 

 時は流れ、シークエル三部作も完結してしまいましたが、僕にとって『SW』とは、PS4の『バトルフロントII』とドラマシリーズ『マンダロリアン』に集約されました。前述の通り、僕は『CW』が全く好きではなかったので、ファンが『BFII』にアソーカが出ないことに落胆したり、ダース・モールの新スキン*2歓喜したりする気持ちがよく分からなかったんですが、『マンダロリアン』は超面白かったので、いまや『SW』界のスピンオフを一挙に任されているデイヴ・フィローニの出世作となった『CW』でも観てみるか、とふと一昨日から視聴し始めたところ、これがどうにもこうにも滅茶苦茶面白いシリーズだったんですね!

 

 僕が『CW』の最初の方のシーズンにのめり込めなかったのは、一話完結型のドンパチやってるだけのシリーズにしか思えなかったからなんですけど、第3シーズンからは外交がクローン大戦の局面を左右するエピソードが多く、とても面白く観れました。例えば、とある惑星で激戦が繰り広げられていたが、共和国軍側に支援物資が足りないので、議会が中立の惑星へ大使を送り、支援物資を運搬する中継地点になってもらえないか交渉する、というエピソードまで登場します。「戦闘」よりも「外交」や「対話」に焦点が当たるのはまるで『宇宙大作戦』的ですらあります。

 

 他にも、クローン兵士の訓練模様や、惑星マンダロアの社会システムが登場したりしますが、『SW』の世界をミクロな部分を描くことで拡張しているのが『クローン・ウォーズ』は面白く、これぞ『マンダロリアン』が多くのファンを魅了したところで、更に行ってしまえばシークエル三部作が大失敗した点だと思います。僕はまだS3の途中までしか観れていないニワカで恐縮ですが、『マンダロリアン』にハマった方は『クローン・ウォーズ』にも手を出してみることをオススメします。

 

 

 

*1:カートゥン・ネットワークで放映されていたアニメ『クローン大戦』はカッコよくてシリアスでダークで超好きでした

*2: