若く死ぬには歳をとり過ぎた

 連日書いているように、今はある自主映画のメイキング撮影のお仕事をさせてもらっているのですが、助監督の男の子に「今奥さんっていらっしゃるんですか?」と聞かれました。

 

 「え?あ?え?え?いないよ?え?」と、あまりにも聞かれ慣れない質問に動揺してしまったんですが、どうもその男の子は僕を30代中盤だと勘違いしていたそうなんですね。いろんな意味で多大なショックを受けました。

 

 まずは、今年の誕生日にも似たことを書きましたが、いわゆるアラサーになったことで自分はもう「20代には見られないんだ」という一抹の寂しさを感じたんですね。あ、もちろん、決して30歳になることを後ろ向きに捉えてるわけではない*1んですが、いかんせん自分の感覚的には25歳辺りで精神年齢が止まってしまっているので、自分が「いい大人である」ということにイマイチ感覚として分かりづらかったんですね。が、事実として社会的に見れば僕はもういい大人であるという…。

 

 んで、僕は「奥さんいるんですか?」という質問を今まで一度たりとも聞かれたことがないのも、これもまた動揺してしまった一因の一つなんですけども、周囲を見渡せば結婚してたり子供いたりする同い年は山ほどいるので、これからはこういう質問もどんどん増えてくるんでしょうね。独身ではなさそう、と思われてるだけ喜ばしいのかもしれませんが、事実としては独身なのでなんのよくよく考えたら何もプラスだはありません。

 

 そして、その子の年齢を後で知ったんですが、19歳だったんですよ。若い…!いや、自分もつい最近まで19歳だった感覚なんですが、気付けばもう10歳も歳が離れてるなんて意味不明ですよ。ただ、19歳の頃の僕は29歳を遥かに大人だと思っていたので、君にとって僕ももうおじさんなのだね…。

 

 と、ちょっといろんな意味で感慨にふけっていたり、落ち込んだらしていたのですが、僕はよくよく考えたらアメリカにいる時は若く見られるのがムカつくのでヒゲを生やしたはずで、だったら本来は喜ばしいはずなのになんとも言えない感情を抱いている僕は複雑ですね。なお、スケッチなどで最近ネットに素顔を晒すようになりましたが、僕は若く見えるか老けて見えるか、コメント欄で教えて下さい!

Too Old to Die Young

Too Old to Die Young

 

 



*1:誤解を生まないように補足しておきますが、これに関しては本当にそうで、よくよく冷静になって考えると僕と親しい先輩や友人でも30代の人は沢山いてほとんど全員若々しく元気にやってるわけで、「30」っていう数字だけでギャーギャーいうのはてんでおかしい話です。が、僕がたかたが数字に惑わされるくらいには幼稚な人間だと思って今回の記事は読んでください。