『ウォーキング・ジャップ』はまずワクチンの使い方を見直せ!

 『ウォークング・ジャップ』こと『君と世界が終わる日に』もなんだかんだ言うてもう第7話までやってきました。

 

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 初回から相も変わらず「応援したい」という気持ちと、「それにしたってどうにかならんのか……」という気持ちがせめぎ合っており、また意地が悪い事に最近は同時並行で中断していた『ウォーキング・デッド』の鑑賞も再開していて、比べれば比べるほどいかに『セカオワ*1』が『WD』を参考にしているかが分かってなおのこと虚しい気持ちになってきます。

 

 もう鑑賞を止められた方に最近の展開を説明しますと、この世界では『WD』と同じくゾンビという言葉が存在しない事になっていて、代わりにゴーレムというクソダサい名称で呼んでいるのですが、そのゴーレムウイルスに対するワクチンをめぐる攻防が続いております。

 

 で、何かっちゃ誰かがゾンビ、じゃなかった、ゴーレムに噛まれて感染すると「ワクチンがあれば治るかも…!」みたいなアホな会話になるんですけど、まず声を大にして言いたいのは、ワクチンは予防薬であって治療薬ではないということです。

 

 まあ、僕も医学的知識はない素人ですけども、こういうご時世なんで我々は散々ニュースで聞かされているじゃないですか。Wikipediaから引っ張りますけど、基本的にワクチンというのは「病原体から作られた無毒化あるいは弱毒化された抗原を投与することで、体内の病原体に対する抗体産生を促し、感染症に対する免疫を獲得する」ものであって、感染してから投与して治療するものでは全くないです。

 

 で、まあ、過去のゾンビものの映画やゲームなどでワクチンが治療薬みたいなアイテムとして登場した作品がないとは言いません。が、先ほども言った通り、我々は現在人類史に残るコロナ禍の真っ只中で、多くの人が感染の仕組みやワクチンなどの知識を日々ニュースなどで得ていると思います。「ワクチンを手に入れたところで、特殊な注射針が必要なんだぞ〜」「筋肉注射はできるのか?」など、素人ながら余計なことまで考えてしまいます。

 

いわば、パンデミックものに対する視聴者が感じるリアリティラインが以前よりも大分高まってしまった中で、「ワクチン」というものの概念を曖昧に描いてしまったのは、ちょっと見立てが甘かったと言わざるを得ないでしょう。

 

 あと、ゾンビものといえば、前の記事で申した通り、社会問題のメタファーなどが大事だったりして、その為に韓国人労働者のミンジュンくんがいるのかと思っていたら、結局は韓国人=テコンドーが強いというゴリゴリのステレオタイプがかかった戦闘要員でしかなく、背景にはキム・ジェヒョンを売り出したい事務所や日テレの政治事情が浮かんでくるんですけど、別にそういう意味での社会問題はこちとら見たくねーよ!と鼻をほじってポケモン厳選しながらついつい見てしまうわけです。

 

 まあ、今週は大きな動きがありましたからね、来週も『あつ森』の素材集めでもしながら見るとするかなー。

 

第1話「目覚めの朝」

第1話「目覚めの朝」

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

*1:SEKAI NO OWARIではない