『サウスパーク』記事準備中!

 とりあえずS25E6と先日の「Streaming Wars」の記事を執筆中なんですが、ボリューミーになりそうなので告知だけしておきます。来週は忙しくなってしまうので、今週中には出したい。毎度のことですみません!

 

 

閉じたら次へ

 毎日夜寝る前に『ストレンジャー・シングス』S4を1話ずつ観ています。次のエピソード行きたいけど際限がないので我慢しているくらいいいのですが、今日見た4話のクライマックスの演出なんて音楽との相乗効果が素晴らしく、鳥肌が立ってしまいました。

 

 で、一方でシリーズを通して気になっている演出があるんですが、今回のシーズンはホーキンス、LA、ロシアとロケーションも縦横無尽に移れば、さらにキャラクター毎に行動が違うので、様々なシークエンスが同時進行しています。で、一つのシークエンスから次のシークエンスに移る時、大体何らかのドアや引き出しやまぶたなど、何かが閉じる瞬間に次の場面に移行する編集を行なっているんですよね。これはあまりにも一辺倒ではないか?と思ったのですが、もしかしたらS3とS4を監督したショーン・レヴィの特徴かもしれません。

 

 それにしてもショーン・レヴィ、職人監督というイメージで好きな作品は少なかったんですけど、『ストレンジャー・シングス』においては手堅い演出で素晴らしい仕事ぶりですね…!

 

 

アメリカン・ハラスメント

 ずっと積み本していた元ディズニーCEOのロバート・アイガー自伝をようやく読み始めたんですけど、中々に波瀾万丈で面白いです。

 

 ボブ・アイガーは誰もが知る世界企業のCEOになる前、彼はABCテレビの雑用係からキャリアをスタートしたそうですが、70年代のアメリカのテレビ業界もハラスメントが横行していたらしく、ボブが回顧するハラスメント内容に衝撃を受けました。

 (当時ボブが担当していた『ABCイブニング・ニュース』の)放送が終わると、キャスターのハリー・リーズナーとマネジャーのホワイティはすぐにセットを出て、西67丁目にあるホテル・で・ザルティストのバーに直行していた。

(中略)

 私の仕事の一つは、プロデューサーがその日の録画を見直すまで待って、遅い時間帯の地域で放送される前に取り直しや更新が必要な部分があれば、それをハリーとスタジオのクルーに知らせることだった。ある晩、ハリーは二杯目のマティーニを注文しながら、私にスタジオに戻ってプロデューサーに様子を聞いてこいと言った。私はすぐに編集室に行って「ハリーから様子を聞いてこいと言われました」と伝えた。プロデューサーは思い切りバカにした目つきで私を見た。そしてズボンのチャックを下ろしてイチモツを取り出し、こう答えたのだ。「さあ、知らんね。見りゃわかるだろ」

 

 当然、この世のありとあらゆるハラスメントはクソで、断じて許されるべきではありませんが、大の大人がやる嫌がらせとしてはあまりにも稚拙で衝撃を受ける一方、不謹慎ながら実にアメリカらしいハラスメントだな、とも思いました。ちょっと例えがズレてしまいますが、英語の罵り文句として「オレのタマ/チンチンを舐めろ(Suck my balls/dick)」とか「オレのケツにキスしな(Kiss my ass)」などがあり、常々どうして自分の隠部を舐めさせたりキスをするように迫ることが相手を罵ることになるんだろう?と疑問に思っていましたが、ボブが体験したこのエピソードも似たセンスを感じます。あ、でも日本でも相手をバカにする時に半ケツ出して叩いたりするか…。

 

 なお、この文章の後、ボブはこのように続けています。

あれから45年もたった今でも、その場面を思い出すと腹が立つ。当時に比べればやっと意識が高まり、職場は構成で平等になり、嫌がらせも減ったが、ここまでくるのに時間がかかりすぎた

 

 えーっと、未だにまともに改善できてない国があるんですけど!!!

 

 僕も早くこういう回顧録が書けるような世の中になって欲しいですね…。

コンテンツに殺されちゃうよ!

 昨日から『ストレンジャー・シングス』S4を観始めたんですけど、さすがはNetflixが一番力を入れている番組ということもあってドチャクソ面白く観ています。唯一の不満はこんなに止められないほど面白いのに各話が1時間以上あることで、もうドラマというよりは7本の映画です。そして更に恐ろしいのは、S4は2部構成らしいので夏以降にまだまだあるという…。昔の『ストレンジャー・シングス』はサクサク観れたのがよかったんですけどね。

 

 そうでなくても『オビ=ワン・ケノービ』も配信してますし、来週からは『Ms.マーベル』が始まるらしいですし、退会し忘れているHBO MAXのレイカーズの黄金期を追ったドラマ『Winning Time: The Rise of the Lakers Dynasty』(しかもパイロットエピソードの監督がアダム・マッケイ)まで面白そうで、時間がいくらあっても足りないくらい困ってますよ。

 

 そんなところで、これまた退会し忘れていたParamount+で配信が始まった『South Park: The Streaming Wars』を昨日見たんですけど、これが供給過多に陥ってコンテンツを粗製濫造し乱立する配信サービスをバカにするために、地球温暖化による水利権ビジネスにメタファーとして天才的にうまく絡めた『チャイナタウン』でいたく感心したんですよね。もちろん当ブログでもいつもどおり記事にする予定ですが、そういえばまだS25の最終話の感想も書いていないことに気がつきました…。こちらを至急今週末か来週頭に出そうと思いますが、NBA Finalsも始まってるし時間がいくらあっても足りないよ!

 

 

宙ぶらりん

 「6月はいっぱい映像撮る!」と息巻いておりましたが、撮影予定だったものが軒並み諸々な事情で延期になったり、実現しなかったり、なかなか難しいものだなぁと痛感しているところです。行き場を失ったモチベーションだけが空吹いていて、ちょっと気持ちが悪いです。このブログを読んでいる方でも、もし何か撮って欲しい映像などあれば是非ご連絡いただければと思います。

 

 さて、今年もTikTok TOHO Film Festival 2022が開催されることとなり、ついに審査員まで発表となりました。もちろん、僕も出品する予定です。

 

 ここだけの話、今年は大学時代の後輩が一人審査員をしていて、ちょっと驚きやらショックやら悔しい思いなど色んな感情が渦巻いているのですが、これをガソリンに今度はGPを受賞してやろうと思っています。やるぞ、やったるぞ!